天動説の絵本 (安野光雅の絵本)

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  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834007510

感想・レビュー・書評

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  • 地球が丸いのは分かりやすい。前280年、ギリシャ人アリスタルコスは地動説を唱え惑星の配列も予想した。コペルニクスはそれを知った説もある。月食を天動説で説明すると月は比較的近く太陽はかなり遠い。天球上の太陽は恒星も同調し毎秒数千キロで動くことになる。一方、地動説だと自転で地表は毎秒0.5キロ移動「天上ならともかく、そんなバカな」。ガラス工芸あっても凸凹レンズ作り望遠鏡で精密天文観測に至らなかった古代ギリシャ人/現代でも『指輪物語』などファンタジーでは天動説、(2014年)アメリカ人の1/4は地動説を信じない

  • 天動説、地動説を説明したものではなく、解説にあるように「天動説を信じていたころの人びとは、世界がどのようなものだと考えていたか」書かれています。

    絵はもちろん、文章も語りかけるようで難しくありません。

    芸術作品とも言える本です。

  • 未知なることに、人は恐れを懐くもの。
    それでも、知りたい、という欲求に突き動かされ、人は真実にたどり着く。

    この時期だから、
    「ペストもこわいし、魔法使いも悪魔もこわい。
    せかいはこわいものばかりでしたが、」
    という文章に目が行くね。

    どの謎も、真偽を解明し、恐怖を克服してきた。
    人類の地平の先には、まだ「希望」があると思いたい。

  • 2019.5〜読了

  • 期待したほどよくなかった
    あまりインテリジェンスを感じない

  • 太陽が昇り、朝が来る。太陽が沈み、夜が訪れる。それは地球が動いているから。今日地動説は常識となっている。しかし、太陽や星々の方が動いている、所謂天動説が信じられていた時代があった。本ではその時代の人々を回顧する。コンセプトがよいと思った。中高生、そして大人に玩読頂きたい。一方小学生には難しいのでは。殆どノンフィクションと思ってよいのだろうが固有名詞は出てこない、時間経過が分かりにくい。歴史を知っていれば、マルコポーロ、ガリレオ、フーコーなどの名が想起される。(因みに、地球がまるいことは比較的古くから知られてはいた。ただ地球の反対側の住人は落下しないのか、ニュートン以前は説明がつかなかっただろう。)

    物理学者たちは宇宙の成り立ちを懸命に解き明かそうとしているが、それも数百年の後、学説がどのように変化しどのように振り返られるのだろうか。

    ほんとうにする、は死語か方言かよくわからなかった。意味はとれるが少し不思議。

  • 挿し絵が気になって読んでみた。
    最後は 地球儀の絵になっていたが 我々が知らない世界が もっと外に 広がっているのかもしれない。

  • 天動説が信じられていた時代の人々の話から地動説が出てくるまでの話です。

    内容的に教育本になるのでしょうか。本文には年号は書かれていなく、漢字全てにふりがながふってあります。子供にも読みやすく天動説の話を知るのに入り込みやすいと思いました。
    古めかしいような紙に描かれている絵がとてもこまやかです。ページの縁取りは全ページ同じなのですがページごとに色合いが変わってたりします。10ページのステンドグラスが素敵です。こども向けに書かれているのもではありますが、成人してても面白いです。本文のあとにある解説とあとがきや年表とおぼえがきも面白いですよ。年表をみると改めて天動説の信じられていた時代の長さが実感できます。

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「科学」で紹介された本。

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著者プロフィール

安野光雅(あんの みつまさ):1926年島根県津和野生まれ。画家・絵本作家として、国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞、紫綬褒章など多数受賞し、世界的に高い評価を得ている。主な著作に『ふしぎなえ』『ABCの本』『繪本平家物語』『繪本三國志』『片想い百人一首』などがある。2020年、逝去。

「2023年 『文庫手帳2024』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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