へそもち (こどものとも絵本)

著者 :
  • 福音館書店
3.76
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本棚登録 : 321
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834007879

作品紹介・あらすじ

黒い雲の上に住んでいるかみなりは、雨を降らせるだけでなく、時々家や高い木に飛び降りては、ものを壊したり、おへそを取ったりして人間を困らせていました。ある日五重塔のてっぺんに槍を括り付け、かみなりを捉えます。もう人間を困らせないことを約束させますが…。 ストーリーテイングの名手・渡辺茂男さんの日本を舞台にした昔話的なお話に、昔話絵本の第一人者、赤羽末吉さんが絵をつけた傑作。縦長の本の形を生かした高さの迫力をお楽しみください。

感想・レビュー・書評

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  • 高い高い雲の上に住んでいる雷は、雨を降らすのが仕事。でもそれだけではなく、いたずらをしてはへそを取っていってしまうので村の人達は困っていました。お寺の上に雷雲が来たことに気付いた和尚さんは、五重の塔のてっぺんに槍を結びつけ、雷を捕らえた。雷はへそを食べないと雨を降らせることができないという。
    悪さをする雷と知恵者の和尚さんを描いた創作昔話絵本。







    ******* ここからはネタバレ *******

    赤羽末吉さんの素晴らしい絵が際立った絵本です。
    空と地上とを描くために絵本を縦長に用いたアイデアも秀逸です(おかげで少し読みにくいですが)。

    困った点があるとすれば、和尚さんの真似をしては危険だということ。
    雷が近づいてから屋根の上に(きっと)鉄でできた槍を結びつけるなんて、自殺行為ですよ。
    村人たちの家にも槍がつけられていましたが、きっと昔の藁と木でできた家なのでしょう、落雷で家事になっていないことを祈ります。

    ユーモアもあって、楽しい絵本です。
    皆さまにオススメできます。

  • 奈良に行ったときや、椿山荘の庭などで五重塔を見かけると、「おにがひっかかるところだね、へそもちよういしないと」と教えてくれるようになりました。

  • 5'30"

    かみなりがいたずらをして
    困った村の和尚様が解決する話

    絵本を縦開きにして
    高さを出している
    お話自体は低学年向きの昔話。
    昔ながらの絵が雰囲気を出している

  • 約6分

  • 赤羽末吉さんの絵本なので、よんでみた。

    高い山の上の黒い雲の上に住んでいる雷は、ときどき地上におりてきて、みんなのおなかのおへそをとっていってしまう。
    福音館のこどものとも傑作集を、いつもの横型ではなく縦型に使い、雲と地面の高さの違いを感じられる。

    「ぴか ぴかぴか
     どろどろ どろん」、いい調子。
    おへそを食べないと雨をふらせることができない鬼。
    そういえば、昔、雷様におへそをとられちゃうよ、と家族に言われ、雷が鳴ると、おへそを手で隠していたことを思い出した。
    鬼門が丑寅だから鬼は牛の角を持ち虎のパンツをはいている、というのは知っているけれど、なぜおへそが必要なんだろう?
    神鳴り、畏れ……鬼はそこから来ている?
    おへそは力を入れるのに大切、へその緒の名残で大切、おそろしい存在がおへそ奪うのはそれが大切なものだから?
    謎が深まるばかり……素直によめない絵本でした。
    「へそもち」、どこかのおみやげで食べたことがあるような、ないような。
    読み終わってから表紙をみると、なんだかかわいい。
    雷が黄緑なのがよかった。

  • 4歳からの読み聞かせ。
    高い木に近づかない。避雷針のあるビルや高い建物で雨宿り。など雷の怖さと避け方をユーモラスに子どもたちに教えてる。
    珍しい縦開きの絵本が空の黒い雲と下界の人々とのやりとりの高低差を目に見えるようにしてくれる。

  • 縦むきにページをめくる絵本は、初めて。 最後のページ、かみなりさんのポーズがとてつもなく可愛いっ!!! カゴをパンツに引っかけて・・

  • 2022.10.5 6-1

  • 「黒い雲の上に住んでいるかみなりは、雨を降らせるだけでなく、時々家や高い木に飛び降りては、ものを壊したり、おへそを取ったりして人間を困らせていました。ある日五重塔のてっぺんに槍を括り付け、かみなりを捉えます。もう人間を困らせないことを約束させますが…。 ストーリーテイングの名手・渡辺茂男さんの日本を舞台にした昔話的なお話に、昔話絵本の第一人者、赤羽末吉さんが絵をつけた傑作。」

  • へそもちは静岡県に本当にあるのですね??
    これは静岡県に伝わる昔話ですかね??

    うん!おもしろかった!

  • 良かった

  • 3歳〜。
    創作昔話。
    淡い色彩の水彩の絵柄が美しい。
    縦に開いて読む体裁は、ストーリーを活かすための構図の工夫を優先したもの。

  • K
    五歳一ヵ月

    Y
    二歳九か月

  • 縦向きに読む本でした。
    雷のいるところと、地上部の高さを表現するためでしょうか。なんともダイナミックです。
    赤羽末吉と渡辺茂男さんの作品ですから、面白くないはずがありません。
    懐かしく感じて、楽しく読みました。
    そう言えば、小さい頃、雷がなると
    大人たちに
    「おへそを隠しなさい」
    って言われたものでした。
    素直に隠していましたよ。

  • 《図書館》【再読】雷さん、商品壊して、へそを取ったら、いけないなあ。和尚さんに、拍手喝采でした。

  • 雷がへそを取りに来るので餅をあげて来ないようにさせるお話

  • うちの蔵書。
    4歳児Aが出してきたので読み。
    「へそもちたべたい。あのまんなかのあかいところは、いちご…」とのたまっていた。

  • 7分

  • 縦向きが読みにくい かな。おしょうさんの知恵

  • 29年度  4-2
    5分

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著者プロフィール

渡辺茂男

「1988年 『エルマーのぼうけんセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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