こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834008302

感想・レビュー・書評

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  • あきが生まれる前からベビーベッドそばで待っていた、こん♡こん♡なんて愛らしいの♡
    だから、こんはお兄ちゃんなんだよね。ずっとあきを見守って、一緒に遊んだり、引き摺られたりして…やがてあきのほうが大きくなって、こんはボロボロになったけれど、「だいじょうぶ。おばあちゃんに直してもらいに行けばいいから」。
    こんを作ってくれたおばあちゃんに会いにいくため、あきはこんと二人だけで、電車に乗って砂丘町に旅に出ました。
    子どもだけの旅は不安だけれど、平気平気。こんが「大丈夫だよ」って言ってくれる。駅弁を買いに行ってくれて、電車に乗り遅れそうになって、扉にしっぽを挟まれても「だいじょうぶ、だいじょうぶ」。砂丘で犬に咥えられて、行方不明になって、あきが泣きながら砂丘の砂を掘り返してこんを見つけ出した時も「だいじょうぶ、だいじょうぶ」。
    やっと夕闇の中迎えに来てくれたおばあちゃんに抱きついた、こんとあき。
    「しっぽがぺちゃんこになったときはお風呂がいちばん」とお風呂に入れられる時には「いやだよー」とこんは逃げそうになった。
    でも三人で気持ちよくお風呂に入り、無事こんは、優しいおばあちゃんにチクチク、チクチクと直してもらいました。

  • 「あき」にとって「こん」は大切な存在。こん の「だいじょうぶ だいじょうぶ」という支えがあるから、あき は、冒険できたんだね。 こん(おばあちゃんが作ってくれた ぬいぐるみ) を通じて、「内なる自分との対話」してるともいえるかなぁ…と、感じました。あき の成長物語( ^ω^ )。林明子さんの絵は あったかくて、いいですね。

    • thehinoさん
      わかります!絵の暖かさと、話があっていて好きです。
      わかります!絵の暖かさと、話があっていて好きです。
      2024/02/24
    • workmaさん
      林明子さんがお好きなんですね(*^^*)
      林明子さんの絵本、ほとんどの有名どころ読み、初期と最近とで比べると…絵が洗練されたなあ〜と。初期も...
      林明子さんがお好きなんですね(*^^*)
      林明子さんの絵本、ほとんどの有名どころ読み、初期と最近とで比べると…絵が洗練されたなあ〜と。初期も最近もどちらもいいですね。
      2024/02/24
  • こんとあきの大冒険。
    あぁ、子どもの頃のまだ純粋だった心を思い出す。
    はじめての経験はドキドキワクワクするもの。
    不安を勇気に変えたふたりの友情に胸が熱くなった。

    こんは、おばあちゃんが作ったキツネのぬいぐるみ。
    こんとあきは生まれたときからずっと一緒。
    あきの成長とともに、こんは古くなり腕がほころびてしまった。
    そこで、おばあちゃん家まで電車で向かうことに。

    途中、いろんなアクシデントがありながらも、こんは「だいじょうぶ、だいじょうぶ」とあきを励まし続ける。
    あきも、歩けなくなったこんを背負って広大な砂丘を必死に歩いていく。
    助け合いながらおばあちゃん家に向かうふたり。
    がんばれ、がんばれと応援しながら読んだ。

    読み聞かせ中、5歳児と3歳児も真剣な顔。私はおばあちゃんの気持ちに、子どもはこんとあきの気持ちになって読んだ。
    こころの汚れを洗い落としてくれるような素敵な絵本だった。

  • 息子が借りたいと言って借りてきた本。
    とても良い!!絵もお話もすごく素敵で手元に置きたくなりめした。

    しっかり者のこん、何だかカッコいいなぁ!

  • 林明子さんの絵本って現実の一場面を切り取ったお話が多いイメージでした。
    これはお人形のコンが、”あき”と一緒におばあちゃん家に行くお話し。コンがおしゃべりしたり、お弁当を買ってきてくれたり…。

    子供にとっての現実(お人形がお話ししたり、動いたり)と、大人の現実が交錯して描かれている。
    きっと、子供から見た”本当の世界”を描いているんだろうと感じた。
    子供の愛らしさ、愛おしさを、繊細に、丁寧に描かれている絵本だと思います。

    • nejidonさん
      スキッパーさん♪
      これは名作ですよね‼ 私も大好きです。
      林明子さんのお話は優しくて繊細で説得力があって、心に残るものが多いです。
      古...
      スキッパーさん♪
      これは名作ですよね‼ 私も大好きです。
      林明子さんのお話は優しくて繊細で説得力があって、心に残るものが多いです。
      古くても支持されるのは、そこかしらね。
      嬉しくてコメントしました。ありがとうございます‼
      2020/08/29
    • スキッパーさん
      nejidonさん

      何気ない日常の一場面なのに、子供への愛情や優しさが詰まってますよね!説得力、本当にその通りだと思います!
      親になってか...
      nejidonさん

      何気ない日常の一場面なのに、子供への愛情や優しさが詰まってますよね!説得力、本当にその通りだと思います!
      親になってからより好きになった絵本です。

      いつもイイねもありがとうございます!
      コメントもいただけて嬉しかったです( ꈍᴗꈍ)
      2020/08/29
  • お話の最後の「良かった!」という言葉。読者もこんとあきと一緒に冒険を追体験するからこそ、最後の「良かった!」が心に響きました。うちの娘はハラハラし過ぎてか、口を半開きにして集中しながら私の朗読を聴いていました。

    砂丘で〝こん〟がボロボロになってしまい、心細く歩き出す〝あき〟。
    その時、あきのおばあちゃんが道の向こう側で心配そうに立っている姿を見つけます。その時の安堵感と、おばあちゃんは何でこんなに温かい存在なのだろうと、読みながら泣きそうになってしまいました。

    ちなみに娘たちは、この場面よりも〝こん〟が電車のドアに尻尾を挟まれ、お弁当を持って立ちすくんでいるところがお気に入りのようでした。ドア付近でお弁当を食べているのが、可笑しかったようです。

    • Reyさん
      Macomi55 さん
      コメント、ありがとうございます♪ Macomi55 さんも「こんとあき」をよく読み聞かせされていたんですね。共感でき...
      Macomi55 さん
      コメント、ありがとうございます♪ Macomi55 さんも「こんとあき」をよく読み聞かせされていたんですね。共感できて嬉しいです!我が家もお気に入りの絵本になり、最近は毎晩読んでいます。お風呂のところ、可愛いですよね。

      元関西在住の私は、あきちゃんは関西方面から鳥取砂丘に向かったのか?九州方面から向かったのか?気になりながら読んでいました
      2022/12/06
    • Macomi55さん
      Reyさん
      もう関西人じゃないのですね。あらさみしい。
      そういえばそうですね。関西方面からか九州方面からか考えてなかったです。でも、子供の旅...
      Reyさん
      もう関西人じゃないのですね。あらさみしい。
      そういえばそうですね。関西方面からか九州方面からか考えてなかったです。でも、子供の旅なので、同じ鳥取県内かもしれないですね。
      こんは、あきが生まれる前から待っていて、お姉さんかお兄さんなのに、こんだけ小さいままで古くなっちゃって、ちょっと切ないですね。
      2022/12/06
    • Reyさん
      Macomi55 さん
      またいつか関西には戻る予定で、心は関西人のままです(←いらん情報ですいません)。なので、先日のMacomi55 さん...
      Macomi55 さん
      またいつか関西には戻る予定で、心は関西人のままです(←いらん情報ですいません)。なので、先日のMacomi55 さんの関西フィルのレビューなど、いつか行くかもしれないのでとても参考になりました☺︎

      確かに、子どもの旅ですもんね。子ども目線になるとすごい長旅のような気がしてしまいました。成長しないこん‥切ないですね‥。
      2022/12/07
  • 丸善ジュンク堂書店 福音館書店『こんとあき』刊行33周年 オリジナルグッズを発売
    新製品情報 - 文マガ
    https://www.nichima.co.jp/new_item/entry/4392.html

    今日の絵本14:『こんとあき』林明子|雪 朱里|note(2020年4月25日)
    https://note.com/yuki_akari/n/n19c5695bb390

    絵本「こんとあき」 - 絵本の森(2021年1月27日)
    https://kaoruehon.com/kon-to-aki/

    【書評】『こんとあき』林明子 - 横丁カフェ|WEB本の雑誌(2022年4月21日)
    https://www.webdoku.jp/cafe/isobe/20220421080000.html

    こんとあき|福音館書店
    https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=419

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      honto店舗情報 - 林明子さん『こんとあき』(福音館書店)エスキース展
      https://honto.jp/store/news/det...
      honto店舗情報 - 林明子さん『こんとあき』(福音館書店)エスキース展
      https://honto.jp/store/news/detail_041000074214.html?shgcd=HB300
      2022/12/09
  • ほっこりする作品。
    子供も夢中で見てました。
    コンというキツネのぬいぐるみとアキちゃんと言う名の子の話し。

    アキちゃんが生まれた時から、コンはおばあちゃんの家から来た。
    で、一緒におばあちゃんの家に電車に乗って行くんだけど。
    ここで、どうしても大人の私は
    小さな子とぬいぐるみで電車に乗れないだろうと夢の無い現実を思ってしまった…
    旅の道中、犬に襲われコンがボロボロになってしまうけどおばあちゃんに直してもらって。めでたしめでたし。

  • 子供が小さいころいつも一緒にいたぬいぐるみ。寝るときも一緒だったのですが、いらなくなったのはずいぶん前。毛も抜けてぼろぼろだったが、なかなか手放しませんでした。

    「だいじょぶ、だいじょうぶ」
    小さなベッドのそばに、生まれてくる赤ちゃんを待つこん。おばあちゃんからの手作りの贈り物。やがてやってきたやわらかな命の傍らにいつもいっしょ。こんはあきちゃんのお気に入りでもあり、頼れるお兄さん。

    「だいじょうぶ、だいじょうぶ」
    あきちゃんも大きくなり、こんもぼろぼろ。
    遠い田舎のおばあちゃんのお家まで、電車にのって出かける二人。駅弁を買いに乗り遅れそうになっても、ドアにしっぽを挟まれても、ここでもこんは頼れるおにいちゃん。

    「だいじょうぶ、だいじょうぶ」
    野良犬からあきちゃんを守り、自分は連れ去られ砂丘の穴に埋められて、やっと探し出したあきちゃん。こんを背負いやっとのことでおばあちゃんの家に。こん、ちっともだいじょうぶじゃないんだけど。

    「あらあら、ボロボロだし、ぺちゃんこね」
    おばあちゃんに手当してもらっても、お風呂に入るのだけは勘弁?

    あきちゃんは、もう「こん」を守れるお姉さんかな?

    • 8minaさん
      すずめさん、こんばんは。
      福音館書店のHPにも型紙と、詳しい作り方が出ていますね。お母様に作っていただけましたか?
      すずめさん、こんばんは。
      福音館書店のHPにも型紙と、詳しい作り方が出ていますね。お母様に作っていただけましたか?
      2014/08/31
    • けいたんさん
      懐かしいです♪ 娘とよく読みました。
      林明子さんの作品はたくさん読んだと思います。心がポカポカしてきますよね。

      先日はコメントありが...
      懐かしいです♪ 娘とよく読みました。
      林明子さんの作品はたくさん読んだと思います。心がポカポカしてきますよね。

      先日はコメントありがとうございました。初めてのことで返信の仕方もあれでよかったのかわからず…失礼があったらすみません。
      自分の読了本の登録が終わりましたのでこれからゆっくり本棚を拝見させてください。
      2014/09/10
    • けいたんさん
      昨日はコメントありがとうございました(^-^)/
      何年分もまとめて登録したのでご迷惑をかけてしまいすみませんでしたm(*_ _)m
      ...
      昨日はコメントありがとうございました(^-^)/
      何年分もまとめて登録したのでご迷惑をかけてしまいすみませんでしたm(*_ _)m
      8minaさんの本棚は面白い本で一杯でワクワクしています。これからも参考にさせてください。
      2014/09/12
  • こんが全然大丈夫じゃないのに、
    「だいじょうぶ、だいじょうぶ」って
    あきのために言い続けていて、
    台詞のたびにじんわり☆

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著者プロフィール

林明子

「2013年 『文庫版 魔女の宅急便 全6冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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