したきりすずめ (日本傑作絵本シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834008883

感想・レビュー・書評

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  • 日本昔話なので、古くて子どもウケしなそうな絵を想像していたら大間違い。すごくセンスの良いおしゃれな絵本で驚きました!
    この絵本の絵を手掛けたのは、これまで数々の画家賞を受賞している赤羽末吉さん。
    少ない色使いながら、ユーモアのある画風の絵が品のある淡い和色のページに描かれているのですが、それが上質な紙のように見えて何度も触ってしまいました。
    文章も楽しさのある音が散りばめられていて、しかも昔言葉だけどわかりにくくなく、飽きさせない面白さがあります。
    『したきりすずめ』を読むなら絶対この絵本がいいと思います!

  • 石井桃子さんと赤羽末吉さんというだけでもう贅沢な組み合わせ。
    無理のない、美しく丁寧な日本語のテキスト。
    時折登場する擬音も楽しい。  
    和紙を思わせる質感づくり、絵と文章の切り分け、
    キャラクターの描き分けも面白く、テキスト部分に小さく描かれた雀の挿絵も可愛らしいし、もう細部にわたるまで素晴らしい仕上がり。
    昔話を子どもたちに伝えたいという心意気が十分に伝わる。

    約15分。小さなお子たちにはやや長めだが、高学年でもいえいえ大人でも喜んでもらえそう。

    素話のテキストとして借りた一冊だが、観て楽しいし声に出してみるともっと楽しいことを発見。
    アニメなどでデフォルメされた昔話とはひと味もふた味も違う。
    結末も安心できるもので、「ばあさは あまり よくをはらなくなりましたとさ」で終わっている。
    お話に教訓をくっつけるのは好みではないが、この一行はさらりと読めそうな。

    ところでじいさがしたきりすずめを探しに行く場面でのこと。
    「すずめや すずめ すずめのおやどは どこじゃいな ちゅんちゅん」
    というフレーズは、メロディを付けた方が良いのかな。
    どなたか教えてください。

  • 名作・定番の振り返り。息子になにかの拍子で「舌を切られるよ」みたいな注意をして、どんな話だったっけ?なぜ舌を切られたんだっけ?となった。
    子どもがいない老夫婦。じいさがかわいがっていたスズメ。洗濯のノリを食べてしまったスズメの舌を切るばあさ。このお話の所謂”ヴィラン”であるばあさだけど、なぜじいさはばあさとこれまで一緒にいれたのだろう。というところに意識が行く。
    大きいつづらと小さいつづらもこのお話の要素。
    結局したきりすずめは帰ってきて……ない?
    再話:石井桃子、画:赤羽末吉

    以下自分語り。
    『うしあらいどん』のところで「あ、幼稚園のとき、劇でこの役やったわ」という記憶が蘇った。スズメ役を当時好きな女の子がやることになっていて、勇気を出してスズメと一番関わりの深いおじいさん役に手を挙げたら、緊張でセリフがボロボロで、結果うしあらいどん役に。今考えると、スズメとの接点はないけど、板付きで幕が上がるし、主役と1対1で会話し、おじいさんに示唆するいい役には思える。


  • 石井桃子さんと赤羽末吉さんコンビ
    安心してどっぷり物語に浸ることができる。
    渋めの色調に赤をキリッと効かせた絵がいい。

  • 記憶にあった絵本の感じよりマイルド
    子どもの頃は、葛籠から溢れるバケモノ
    をホントに恐れてた

  • 4歳4ヶ月
    欲を出しすぎるとよくないよね

  • アニメ絵本と違うとこ探ししながら

  • おもしろい。絵も文も素晴らしいね。優しくて温かみがあっておもしろくて。おじいさんが途中でつづらを開けていたらどうなっていたんだろう?おばあさんが途中でつづらをら開けなかったらどうなっていたんだろう?そんなことも考えたり。

  • すずめを飼っているおじいさん、牛洗い、馬洗い、おばあさんは少しこするのみ、つづらを途中で開けてはいけないと言われる

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著者プロフィール

1907年埼玉県生まれ。1951年に『ノンちゃん雲に乗る』で文部大臣賞受賞。1953年児童文学に貢献したことにより菊池寛賞受賞。童話に『三月ひなのつき』『山のトムさん』、絵本に『くいしんぼうのはなこさん』『ありこのおつかい』(以上福音館書店)、翻訳に『クマのプーさん』『たのしい川べ』『ちいさいおうち』(以上岩波書店)、『うさこちゃん』シリーズ、『ピーターラビット』シリーズ(以上福音館書店)など多数。

「2022年 『はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー KATY AND THE BIG SNOW』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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