まどのそとのそのまたむこう

  • 福音館書店
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834009118

感想・レビュー・書評

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  • この絵本も同じくセンダック。

    こちらは白昼夢のような話。
    少女の表情がいい!
    センダックの絵は、緻密ながらユーモラスで、立体感がある。さながら飛び出す絵本のような迫力がある。

    子どもだけが知っている冒険の世界をよく掴んでいるなぁと思う。2020.6.29

  • 大好きな絵だけど全体的に怖くて不気味…
    ホラー苦手なので見たいのに
    じっくり見るのが躊躇われる…

  • ◆読友さんご紹介本。これは…ほしい。世界が迫ってくる圧倒的な画面。かわいい赤ちゃん&赤ちゃんもどきのゴブリンの肉感♡ 勇者のようなヒロイン・アイダの行動力。◆対照的にママはじっと待っている。まるでアイダも赤ちゃんもいないみたい。足もとの犬、部屋に溢れるひまわり、貞節を示すモチーフでいっぱい。◆窓の外の船、ママが待つ手紙、『モチーフで読む美術史』で見たモチーフがぎっしり。みっちりと書き込まれた背景にはみっちりと暗喩が詰め込まれているように見受けられる。うーん。全部知りたい。ホルンや羊飼いにも意味がありそう。◆窓の外に後ろ向きで「そのまたむこう」に抜け出すところ、ナルニア物語の映画(絵画の帆船に入り込んでしまう)を思い出しました。きっとキリスト教と切っても切れない関係にあるお話なのだろうなぁ。◆読んでいるとき、『かいじゅうたちのいるところ』や『もりのなか』などの絵本を連想したけれど、女の子が主人公のこの絵本が一番好き♡

    • april-catさん
      この本、私も大すきです。
      ふみえさんのレビュー見て、また読みたくなってしまった。
      私も買ってしまおうかしらん(笑)

      いろいろな描き...
      この本、私も大すきです。
      ふみえさんのレビュー見て、また読みたくなってしまった。
      私も買ってしまおうかしらん(笑)

      いろいろな描き込みは、たしかに暗喩として様々な意味がありそう。

      『モチーフで読む美術史』、面白そうですね!

      ぜひ読んでみたいと思います。

      ご紹介ありがとうございました!
      2014/05/10
    • lttrsさん
      四月猫嵐さん♪ 和書で探して、品切れ高騰で挫折、それでも絵を愛でたくて洋書をポチっちゃいました(⌒-⌒; )
      『モチーフで読む美術史』これ...
      四月猫嵐さん♪ 和書で探して、品切れ高騰で挫折、それでも絵を愛でたくて洋書をポチっちゃいました(⌒-⌒; )
      『モチーフで読む美術史』これはお薦めです♪ 是非是非♡
      2014/05/10
    • april-catさん
      洋書ですか!
      たしかに英文でも読んでみたいですね!

      でも、いま密林をチェックしたら洋書でもハードカバーは在庫切れ・・・orz
      洋書ですか!
      たしかに英文でも読んでみたいですね!

      でも、いま密林をチェックしたら洋書でもハードカバーは在庫切れ・・・orz
      2014/05/12
  • 大江健三郎の小説のモチーフにもなった絵本。大人はとかく、子ども時代の大変さを忘れて、こどもを
    純真なものだと思ったり、

    のんきでいいなどと思ったりもするけれど、

    センダックの絵本を眺めていると、子ども時代の心の葛藤が、亡霊のように
    よみがえってくる気がする。

    この作品でも、嵐を予感させるような空の色、部屋の中に
    侵入してくるひまわり、

    マントをかぶった顔の見えないゴブリンたちや赤ちゃんに化けた
    ゴブリンたちは

    こころのなかに、悪魔のようにフッと入り込んでくる不気味な影の存在を、連想させる。

    この影は、おそらくユング派の人々によって説明されているような、
    人が誰でももっているこころの中にある影の部分なのだろうが、

    この絵本では、子供の心のこのような影の存在を、
    見事にイメージ化していると思う。

    センダックはクラシック音楽を聴きながら、創作することで知られているが、見る人は、絵の中にイメージ化された、圧倒的な管弦楽の響きに驚くだろう。

  • センダック氏の絵は海外の教会の壁に飾られているかのような、肉々しくてリアルで少し怖いほど
    絵本て可愛いだけじゃないぞ、と、色んな世界を感じさせてくれる

  • 随分とこわいお話なのに子どもたちに人気があります。
    どうしてかな。
    とにかくセンダックの絵の描き分けはすばらしいです。
    ちょっと恩田さん的かもしれない。

    • Michiruさん
      絵が強い。
      すごい作家ですね。
      絵が強い。
      すごい作家ですね。
      2009/06/04
    • lovefigaroさん
      MakiYさん
      センダックは作品によって随分と画風がかわります。
      それがまた素晴らしい才能だと思います。
      MakiYさん
      センダックは作品によって随分と画風がかわります。
      それがまた素晴らしい才能だと思います。
      2009/06/05
  • 閉館間際の図書館で大急ぎで「読んだ」だけだから評価はできないけど・・・。なんか不安だ。愉快なところもあるが抑圧を感じる。[2006年前半]

  • センダックが「魔笛」と幼少体験を元に5年の月日をかけて構想をねったといわれる絵本です。
    「むこう」はけして内宇宙にあるのではなく、世界は神秘に内包され均衡の上に成り立っているのだ。いろんな解釈があるようですが、不思議な魅力に満ち溢れています。

  • 少し不気味なモーリス・センダックの世界
    何よりも素晴らしいのは、赤ちゃんの絵
    きっとモデルがいるのだろう
    愛情を持って観察したのだろう、仕草も表情もとてもリアルでいきいきしている
    指差しの姿や犬に触れようとする仕草がたまらなくいい!

  • 1982 コールデコット賞受賞作品

    別冊太陽『こわい絵本』選書  
    「アイダはゴブリンにさらわれた妹を取り返しに、まどのそとのそのまたむこうへ出ていきました。パパが不在の間の少女の内面を見事にイメージ化した絵本。」

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著者プロフィール

1928年アメリカ ニューヨーク生まれ。絵本作家。
アート・スチューデンツ・リーグに学ぶ。『かいじゅうたちのいるところ』(冨山房)でコールデコット賞を受賞、その他『まよなかのだいどころ』『まどのそとのそのまたむこう』(冨山房)、『ロージーちゃんのひみつ』(偕成社)、『そんなときなんていう?』(岩波書店刊)、『くつがあったらなにをする?』(福音館書店刊)、『ミリー』(ほるぷ出版)他多数の作品がある。国際アンデルセン賞、ローラ・インガルス・ワイルダー賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞などを受賞。

「2020年 『かいじゅうたちのいるところ WHERE THE WILD THINGS ARE』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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