ハリーのセーター (世界傑作絵本シリーズ)

  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834009316

感想・レビュー・書評

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  • おばあちゃんからハリーに贈られたバラ柄のセーター。ハリーはこのセーターが全く気に入らない。ハリーの気持ちなんて知るよしもない子供たちは、さっそくセーターをハリーに着せて散歩に連れ出す。
    ハリーは何とかしてセーターを手放そうとあれこれやってみるのだが…

    子供がプレゼントを気に入らないのも、おばあちゃんが今の流行りとはちょっとズレた柄のセーターを贈っちゃうのも、「プレゼント、喜んで使っていますよ~!」と家族がおばあちゃんに見せたがるのも、全部あるある。わかるわかる。
    日常的に自分の身内でこういうことが頻発するとちょっと煩わしいものだけど、子供の絵本らしい率直なユーモアたっぷりに丸く収まるお話にしてくれると、力が抜けて可愛らしくて良い感じ!

  • ハリーはおばあちゃんからセーターのプレゼントをもらいました。
    でも、柄が気に入りらなくて、何度か捨てようとします。
    最後は鳥がセーターの糸をひっぱって飛んでいってしまいました。

    ハリーがなんともかわいいです!困っているときの顔、下がってしまっている尻尾。うれしそうな表情も(^^)
    ほどけてしまったセーターは・・・?
    わぁ!何かに変わっていますよ!

  • ジーン・ジオンの「ハリー」シリーズの一冊。
    「どろんこハリー」ほどの躍動感はないが、ハリーの愛らしさでぐいぐい読んでしまう。
    はじめに現れるこの一行「ハリーは くろいぶちのある しろいいぬです」・・これがとても重要。
    おばあちゃんから届いたハリーへのプレゼントは、薔薇の模様の服。
    どうしてもそれが気に入らないハリーは、なんとか捨てようと考えるが、なかなか上手くいかない。
    服を着せられて元気なく歩くハリーがどうしても笑える。
    子どもたちも、気に入らない服を着せられたときのことを思い出して、くすくす笑う場面だ。
    ほつれた毛糸の一本を引っ張っていたら、それをことりさんがくわえて飛んで、おかげでセーターは上手く無くなってくれた。
    この間のハリーの表情の変化も楽しい。
    さて、なくしてしまったハリーのセーターをみんなで探すと、思いがけないところにあるのだ。
    この展開も面白い。
    最後はおばあちゃんに違うセーターをプレゼントしてもらうところで終わるが、ここがまた良い。
    「それもそのはず、くろいぶちのある しろいセーターだったんですよ!」
    もちろん、嬉しそうににんまりしているハリーの絵がそこにある。
    最後はクリスマスツリーの絵があるので、読むなら12月が良いかな。
    約7分。

  • おばあちゃんが二回目に編んでくれたハリーのセーターをハリーがきにってくれてよかったなぁとおもった!

  • 「どろんこハリー」シリーズ。

    これも、ハリーの不満そうな顔、うれしそうな顔、どちらもかわいい。

    おちもいい。

    冬の読み聞かせに。

  • ハリーはおばあちゃんにもらったセーターをいらないなとおもったのがびっくりした!

  • 原題 NO ROSE FOR HARRY!
    by Eugene Zion

    どろんこハリーシリーズ
    おばあちゃんからセーターが送られてきた
    ほらはバラの花の模様だった
    好きじゃないハリーは、出かけた先で置いてこようとしますが、ことごとく失敗。
    公園で、解けた毛糸を鳥が咥えて行ってしまう。
    おばあちゃんが泊まりにきたときハリーは??

    6分30秒

  • ◆原題:NO ROSES FOR HARRY!(1958)訳:渡辺茂男(1983)◆1頁目からの本音トークに驚く(笑) 男の子が絶対嫌いそうで、年配のご婦人方が好みそうなこのセーターの柄を持ってくるあたり、絶妙です!自分に似合わないものを着ているときの引け目みたいなものも、わかるわかる♪そして、自分にしっくりくるものを着ているときの自由であたたかい感じも。編み物ほどくのほどけるのって面白いよね、ほどけた毛糸の感じもよく出てる。子どもらしい気持ちと鳥とハリーのハッピーエンドにあたたかくなる、冬の初めのお話。
    【2013/11/15】

  •  「どろんこハリー」のハリーが、今度はセーターをもらいました。
     おおよそ4歳以上、約7分です。

     ハリーは黒いぶちのある白い犬。ある日おばあちゃんに、バラの模様のセーターをもらいました。おばあちゃんの作るセーターは温かいけれど、ハリーは柄が気に入りません。いろいろな場所で捨てようと思うけれど、その度に親切な人がハリーのところに届けてくれます。ところが歩き回っているうちに毛糸がほつれだし……。
     バラ柄の嫌いなハリーが何とも可愛い。子どもも、自分ではそんなに好きじゃないんだけど親に着せられてる服のことを思い出して、つい笑ってしまうんじゃないでしょうか。最後のオチが秀逸です。

  • どろんこハリーのハリー君が、セーターをプレゼントされました!
    バラ模様のセーターを嫌がる、ハリーのいやいやっぷりが愛らしくて、
    どうなることかの展開に、子どもたちもハリーをじっと見守ります。
    最後のハリーらしいセーターを着た姿に、みんなクスクス。

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著者プロフィール

アメリカ・ニューヨーク生まれ。ニューヨークのプラット・インスティテュート卒業後、出版社で広告デザイナー・編集者を経て、フリーライター・デザイナーとして活躍した。1952年にデビュー作品である妻グレアムとの共作『ほら なにもかも おちてくる』(本作)がコルデコット・オナーを受賞。『どろんこハリー』(福音館書店)、『はちうえはぼくにまかせて』(ペンギン社)など沢山の作品がある。1975年没。


「2017年 『ほら なにもかも おちてくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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