そらとぶ こくばん (福音館創作童話シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 162
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834010008

作品紹介・あらすじ

2ねん1くみのこくばんは、クラスの子どもたちにも担任の先生にも大事にされていないので、ある夜、教室を抜け出し、王様の食卓になろうと、お城をめざして飛び立ちます。ところが、王様の食卓になる道はきびしく、なかなかうまくいきません。黒板はあきらめずに旅を続けますが…リズミカルでスピード感あふれるねじめ正一の文章と、のんびりして、とぼけた味わいの山口マオの絵が一体となった愉快な絵童話。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館本。2年1組の黒板。先生は使ってくれないし、みんなは騒いでいるし、えいや!と抜け出して王様の食卓になろうと。ところが、その旅の途中で拾われて。ねじめ正一さんの本。

  • 2年1組の黒板には不満があります。
    こどもたちは黒板を見ないし、先生は書かずにしゃべってばかりで黒板を使いません。

    黒板は王様の食卓になりたいのです。
    がまんして黒板をやっているのです。

    ある日一念発起して王様の食卓になろうと教室を抜け出します…

    これは黒板の転職の話。

    夢を追いかけて苦難に立ち向かい、えいやっと新しい世界に飛び込みますが、そこは厳しい競争の世界。
    ライバルたちがたくさんいます。
    他を目指して再び旅立つものの、更なる苦難の連続。

    満身創痍、助けてもらったところでやっと居場所をみつけます。
    最初に夢見た世界ではないですが、自分を必要としてくれる場所、納得できる場所を見つけたのです。


    子ども向けの本ですが、心に刺さる内容です。
    失業中、転職活動中、将来に迷っている方、または過去にそんんな経験があるお父さんお母さんにおすすめの本。子どもに読み聞かせつつ、しみじみしてみては?

    ♪たたかう きみのうたを たたかわないやつらがわらうだろう ファイト!♪ by中島みゆき「ファイト!」

  • 絵本が少し長くなったような作り。破天荒な話が子どもにはウケそう。
    〜低学年
    黒板、冒険、南国

  • 自分が必要とされているところへ行きたいよね。

  • いい場所みっけ。自分がそこにいることを自分も周りの人が喜ぶ場所にいたい。そういう場所は誰にでもあるはず。自分の居場所、本分を見つけること。
    飛ぶ時にはいちいち高いところ飛び込まなきゃいけないのはなぜ?にやり。

  • 自分で読めた
    2020.6.28

  • 2-1 2014/09/03
    2-2 2014/06/11
    **********
    2-1 2008/07/02

  • あるべきところにちゃんと収まるね。

  • 外国まで行って、大丈夫かなっておもった。

  • 黒板が旅に出るなんて。発想もお話も面白かったです。

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著者プロフィール

ねじめ正一
1948年東京都生まれ。詩人、作家。 
詩集『ふ』(櫓人出版会)でH氏賞、『高円寺純情商店街』(新潮社)で直木賞、『荒地の恋』(文藝春秋)で中央公論文芸賞、『商人』(集英社)で舟橋聖一文学賞、『まいごのことり』(佼成出版社)でひろすけ童話賞、『ひゃくえんだま』(鈴木出版)でけんぶち絵本の里大賞びばからす賞を受賞。
主な児童作品に『ぞうさんうんちしょうてんがい』(くもん出版)、『ずんずんばたばたおるすばん』(福音館書店)、『みどりバアバ』(童心社)など多数ある。

「2022年 『たんていベイビー きえたヤギのおばあさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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