めっきらもっきら どおんどん (こどものとも傑作集)

著者 :
制作 : ふりや なな 
  • 福音館書店
4.16
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本棚登録 : 1691
レビュー : 284
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834010176

感想・レビュー・書評

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  • 三歳児への読み聞かせ。
    唱え言葉がとってもここちよい絵本。
    「ちんぷく まんぷく あっぺらこーのきんぴらこ・・・・」
    この部分になると クラスのみんな大合唱。
    しかも 得意顔!!なのがかわいい。

    妖怪・・・というより精霊だったり座敷わらし?って表現したくなる
    愛嬌のある不思議な友だちとの交流も楽しい。

    その中に出てくる「おたからまんちん」にかんたがあげた王冠を
    子どもたちにもプレゼントして・・・
    紙粘土と王冠でペンダントを作りました。

  • 神社という場所がいいし不思議の世界に迷い込む設定というのは子供は間違いなく好き。
    他にも夢中になる要素が盛りだくさん。

    へんてこりんな登場人物。
    リズムの良いおまじないのような意味の無い言葉の繰り返し。
    おいしそうな食べ物(おもちのなる木)。
    海の見える水晶。
    経験した事のない遊び。

    子供に読み聞かせながら一番夢中になったのは実は私かもしれない。

    • くまぞおさん
      「神社で一人遊びをする「かんた」。「ちんぷくまんぷく おっぺらこのきんぴらこ じょんがら ぴこたこ めっきらもっきら どおんどん」意味不明の...
      「神社で一人遊びをする「かんた」。「ちんぷくまんぷく おっぺらこのきんぴらこ じょんがら ぴこたこ めっきらもっきら どおんどん」意味不明の歌を口ずさんだとたん、穴に吸い込まれて出会ったのは、マヌケで泣き虫のおばけ3人。楽園のような世界でいろんな遊びに明け暮れるものの、ちょっとホームシックにかかった「かんた」。「お母さん・・・」と口にしたとたん・・・。
       表紙の不気味さとは裏腹に鮮やかな絵が心地よい。神社という不思議な場所で起こった、ひと夏のアバンチュール・ストーリー。」(文責:チーズインくまぞお)
      2013/03/08
    • mutsukiさん
      おちる おちる おちる で落ちていくかんたに合わせて字も落ちていくように添えられているところが好き。
      この本は目で追って読むよりも、絶対に声...
      おちる おちる おちる で落ちていくかんたに合わせて字も落ちていくように添えられているところが好き。
      この本は目で追って読むよりも、絶対に声に出して読んだ方が楽しいですね。
      文章にリズムのある読み聞かせにぴったりな一冊。
      2013/03/08
  • まだ小さかった頃、保育園の先生に連れられて、皆で神社に行きました。
    そこでこの絵本を読んで、最後にキレイな透明のガラス玉をひとり一個ずつもらいました。
    それから、しばらくこの絵本の事を忘れていて、見かけた瞬間にあの時の事が鮮明に頭の中に広がりました。
    忘れられない、印象的な絵本です。

  • かんたは遊ぶ友達をみつけに神社のほうへ歩いて行きました。そこでめちゃくちゃな歌をうたっていると・・・
    小学校1・2年生に読み聞かせをしました。 最初ザワザワしていましたが、だんだん静かになって集中して聞いていました。 子供たちには絵も独特な感じがしたのかじーっと見入っていました。

  • ある夏の日、かんたは、遊ぶ友達が誰もいなかったので、
    友達を求めて、田んぼの道をまっすぐ歩いて、森にたどりついた。

    森の中の、注連縄の張られた太いご神木と
    小さな社があるところまでやってきた。

    森の奥はなんだか暗い。

    この奥にはきっと未知のものがある。

    と、観察してしまうのは、大人ばかりかもしれない。

    かんたは、森の奥は見ていない。

    ご神木を背にして立っているし、
    きっと、だっれもいなくて、つまんないよ~
    という気持ちでいっぱいで、周りは見ていないんだ。

    大声でめちゃくちゃの歌を歌った。

    ところが、これは、もう一つの意味を持っていた。

    かんたがこの言葉を唱えたばっかりに、
    何かを呼び覚ましてしまったのだ。

    その呼び声に従い、ご神木の根もとにある穴を覗くと・・・。

    このページでは、空間が、ゆがむ。

    横に広くページを使っていながら、
    一度こちらにぐっと引っ張られ、
    下に落ちて行っているのがわかる。

    おちる

    おちる

    おちる

    おちる

    という文字も、いっしょに落ちていくのだ。

    妖怪マンガにいそうな、いかにも妖しげな風貌の3人が出てくる。

    名前も、噛みそう・・・。

    「もんもんびゃっこ」、「しっかかもっかか」、「おたからまんちん」。

    かんたの叫び声に負けない変さで、
    名前から意味を見出そうとするこちらの思惑からするっと逃げていく。

    「しっかかもっかか」は、『まゆとおに』の「まゆ」に雰囲気が似ている、ぐらいしかいえない。

    そういえば、画家も同じ、「ふりや なな」さんだ。

    が、彼らは、お友だちに会えて、ほんっとに嬉しそうな顔なんだ。

    よくぞ呼んでくれた、ずーっとずっと待っていたんだよという顔をしている。

    でも、かんたは、彼らが「ばけもの」とすぐわかったから、
    「いやだっ! ばけものなんかと あそぶかい」って即答。

    本当は寂しいところに会えて嬉しいけれど、
    すぐにはそんなことは言えないんだよね。

    おばけが泣くからしょうがなくて遊んでやっているという形をとる。

    あくまで、形だと思う。

    ところで、この作品は、非常に日本色が出ているのだが、
    テイストは、モーリス・センダックの『かいじゅうたちのいるところ』と似ている。

    かんたと3人のばけものたち、マックスとかいじゅうたちの関係性は、酷似している。

    かんたもマックスも、自分達の世界から相手の世界に行っているのだが、
    一見、立場が強いのは子どもの方という形をとっている。

    かんたはばけものたちと遊んでやり、
    マックスはかいじゅうたちの王様になる。

    だが、本当は違うのだ。

    寂しくて相手の世界に来たのは、子どもの方で、実は、遊んでもらっている。

    「うるさいっ! あそんでやるから だまれっ」と言ったり、「やめろっ、じゃんけんだ」
    と言葉で場を仕切っているのはかんただが、絵は本当を語っている。

    しっかかもっかかとは、モモンガーごっこをするのだが、
    かんたにマントをつけてやる彼女は、姉のような母のような表情をしている。

    彼女にマントを結ばれるがままになっているかんたの表情は、
    きょとんとした小さな男の子だ。

    しっかかもっかかが前を飛び、うしろを飛んでいくかんたの楽しそうなこと。

    大きなおたからまんちんのひざにのるかんたは、
    彼がくれる宝物に吸い込まれそうなくらいに引き込まれている。

    縁日できらきらなものを見つける表情だ。

    これは、私もほしい! それを見たらかんたと同じ顔をする自信があるくらいだ。

    もんもんびゃっこといっしょに縄跳びをするときだって、
    当然大人に遊んでもらう子どもそのもの。

    どれもこれも、遊び方が豪快で、
    大人がトリップしたって、子どもに帰れること請け合いだ。

    この本は、小型の部類に入るのだが、この小さな本の中を風が吹き抜けている。

    横に、縦に、斜めに、ときには、ゆがんで。

    ここに本当に、異次元が、異世界が閉じ込められているようだ。

    力を抜いて身を委ねたら、風になれると思える。

    「かんた」にも「マックス」にも帰る場所があることも同じだ。

    子どもの頃は、思うだけで異世界にも行ければ、
    帰るべき場所にも帰ってきた。

    物理的常識的距離を超えて、心に思うままに自由に移動できたのだ。

    タイトルの「めっきらもっきら どおんどん」は、
    かんたが叫んだ8節に渡る「めちゃくちゃのうた」の
    最後の2節である。

    「めちゃくちゃのうた」は、本来は、かんただけものだった。

    今のこの気持ちを表すためだけに、今この一瞬に存在したものだった。

    それは誰かに共有される記号となる予定ではなかったのだ。

    だけど、ここ刻まれたことで、かんたのめちゃくちゃのうたは言葉になった。

    子どもたちも、かつて子どもだった大人たちも、
    かんたのめちゃくちゃのうたの意味はわからなくても、
    かんたの気持ちにはおおいに共感できるのではないか。

    かんた自体が忘れてしまった一期一会のはずだった言葉は、
    ここにこうして刻まれている。

    あなたも書いてある通りに思いっきり叫ぶと素敵な妖怪3人組に会えるかも。

  • これはまるで絵本の世界の3D!
    かんた少年が覗いた異空間の愉快な妖怪たちが、読み手の目の前まで圧倒的な迫力で迫ります!
    “もんもんびゃっこ” “しっかかもっかか” “おたからまんちん”の顔のアップに思わずのけぞり、でもその愛嬌ある笑顔に怖さも忘れて惹きこまれちゃう。
    月に届きそうなほど跳び上がる妖怪たちとの高い高い縄跳び、猛スピードで疾走する空飛ぶ丸太遊び‥闇に舞う風呂敷の飛行ごっこ‥どれもスリル感たっぷり。風を切って進むような迫力は、ふりやななさんの絵によるところが大きいです。

    読み聞かせる時は、「読み聞かせのルール」など気にせずに抑揚をつけて、表情豊かに読んであげるといいですよ。呪文のところも恥ずかしがらずに大胆に。横開きの本ですが、たて開きでしっかり絵を見せてあげるページがあるので、頭に入れておくと子どもたちの反応が断然良くなります。
    中味の迫力と対比するような最後のページの静けさが心地よい余韻を残します。初版時に読了。再々読。

  • 子ども(小学低学年)の頃好きだった絵本です。
    当時、自分一人で読むときも声に出していたくらいなので、読み聞かせに向いている本だと思います(^_^)

  • リズミカルで、そして、ちょっと、へんてこな呪文のような歌!
    次々に出てくる妖怪!なんか、怖い!といいながら、いつの間にか、子どもたち自身が、かんたになった気分で楽しんでいる様子
    が感じられた1冊です。

  • 男児たち、だいすき。
    節まわしの楽しい言葉が出てきます。
    幼稚園でも、ポピュラーな1冊のよう。

  • めっきらもっきら〜と謎の言葉を唱え出した長女。保育園の先生に言うと、この本ですね〜!と教えてくれました。

    昔話風のお茶目な妖怪に親の私もほっこり。

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著者プロフィール

長谷川摂子(はせがわ せつこ)1944~2011島根県生まれ。東京大学大学院哲学科を中退後、公立保育園で保育士として6年間勤務した。その後、「赤門こども文庫」「おはなしくらぶ」主宰。絵本に『めっきらもっきら どおんどん』『きょだいな きょだいな』『おっきょちゃんとかっぱ』『はちかづきひめ』『みず』『さくら』『きつねにょうぼう』『かさ さしてあげるね』『おじょらぽん』、童話に『人形の旅立ち』、著書に『子どもたちと絵本』『絵本が目をさますとき』(以上、福音館書店)などがある。

「2016年 『ぐやん よやん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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