サーカス! (世界傑作絵本シリーズ)

  • 福音館書店 (1993年6月16日発売)
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本 ・本 (46ページ) / ISBN・EAN: 9784834011647

感想・レビュー・書評

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  • サーカスがどのように興業されるか、それは詳しく描かれている。
    特にこの絵。もう、目が釘付けになること請け合い。
    表紙を見ただけでも分かるかもしれないが、ぜひページをめくってほしい。
    見返しからがすでに始まりで、「・・サーカスが町にやってきます!」と一行で語られている。
    緑豊かな広場に、サーカスがやって来るという大きな看板が立てられ、青空に飛行機が飛び、向かいの山の稜線が美しい。

    ピーター・スピアがニューヨークのビッグアップルサーカスで丹念に取材したことがじゅうぶんうかがえる。もうこの絵がねぇ、一見の価値あり。とにかく素晴らしいのひと言。

    先ず大勢の職人さんたちの手で広い広いテントを張る。
    電線や電話線を張り巡らし、動物小屋を作り、売店、作業場まで。
    その後から動物たちがやって来るのだが、専属の獣医さんが旅をしてきた動物たちを診察する。
    それからサーカスに登場するひとたちの紹介。
    「軽業師」だという日本人もいる。
    家族でトレーラーハウスに住み込み、その内部はちゃんと「和」の調度品で描かれ、日本語で書かれた子どもたちの日記も出てくる。
    そして本番。
    まるで目の前で本物のサーカスが繰り広げられているような臨場感だ。
    興業が終わった後の光景は青い空に月が昇り、もの悲しさまで漂ってくる。
    芸の細かさは更に続き、裏見返しでは看板が破られている。

    驚くばかりの絵で展開される本だが、惜しいかな版の大きさに比してテキストが小さい。
    その上48ページもあるので、この絵を丁寧に見せながら読むとかなり時間もかかる。
    ということで読み聞かせには不向きな部分もありそう。
    でもおうちで読むには最適。
    ちょうど安野光雅さんの絵本のように、細部までじっくり観察して楽しめるだろう。
    もし私が小さかったら、この本が大好きだったろうなぁ。

  • 購入年度不明

  • 図書館本。移動式サーカス集団の設営から撤退まで。サーカスを見たことがなく、少し掴みかねている様子。

  • 図書館本。移動式サーカス集団の設営から撤退まで。サーカスを見たことがなく、少し掴みかねている様子。

  • サーカスがやってきて準備して組み立てて帰るまで
    いろいろな国から家族ごとサーカスの一行に加わっている。

  • なんだろう…サーカス、というかピエロが怖いタイプの人間なんですけど、これはなんだか素朴で平気だったな…
    小屋に入ってる動物たちとか従業員の裏側を明るく見せてるからかな…???

  • サーカスに行きたくなる。
    サーカスの裏側をこっそりみた気分。

  • UniLeaf では、この絵本に透明点字シートを挟み再製本した、ユニバーサルデザイン絵本の貸出をしています。
    ・ 状況が「読みたい」になっている本は、貸し出しできます。
    ・「いま読んでる」になっている本は、貸し出し中です。
    貸出方法については、ユニリーフのHP  http://unileaf.org/  をご覧下さい。

  • 最高!サーカスの舞台裏がわかって面白かった。最後の大行進、背の高いピエロ、興行の成功と盛り上がりが伝わってきます。サーカスって跡地に何も残らないんですよね、あんなに大きなテントやたくさんの動物、人々ごとどこかへ消えてしまう、夢でもみたかのように。

  • 28年度(仲よし)
    5分

  • Original title:CIRCUS!
    Circusを余り観た事がないので、その舞台裏が知れて良かったという思いと驚きで読み終わりました。
    古代Roma時代からあったこの言葉。
    それが現代でも使われている事は凄い事です。

    準備には大勢の人、技を披露する人も動物も何かに属して活動ではなく、このcircusの為に遠路遥々やって来た人達ばかり。
    この大盛り上がりの中で話を終わらせるのではなく、このcircusが去った様子まで描かれています。
    何もかも無くなってしまった様子は何だかとても寂しいです。

  • たにまちこどもアートで購入。
    それも、こどもアートの会場内にあった「おすすめ絵本の本」に
    掲載されていて、多分この本に出ていなかったら買ってなかったかも。
    サーカスの設営については、ディズニーの「ダンボ」で知ってるつもりだった
    うちの子達も、サーカス団の日常に興味シンシン・・・。
    そして何より絵が美しい、こんなキレイな絵本が我が家に来てくれたのが嬉しい。

  • ピエロたちのすっぴんからの描写が笑えるww

  • 2012.7.22.sun

    【経路】
    図書館。

    【感想】
    サーカスができるまで、という裏舞台を知れるいい本。
    ドキュメンタリーみたい。

    【内容メモ】
    •12時間帯でテントがはられ、電線や電話線をはり、動物の小屋ができ、売店をつくり、作業場までつくる。

  • にほんにはなじみがない,サーカス。そのいどうサーカスがどうやってはじまり,どうやっておわるのか。おとなでもしらないサーカスがここにあります。

  • サーカスを主催する関係者・動物達などの全てにかかわる仕事・状況を大きい絵本ならではの描写により、多様な観点から描かれている非常に優れた本。

    図書館から借りるのではなく、自宅に置いて、繰り返し読むにたえる大人も感動を得られる絵本だと思います。

  • チビ1号。幼稚園にて。
    先週の金曜日に、家族で「木下大サーカス」を観てきたばかり。その印象が強かったのか、そこでやってた同じような種目のページには目が釘付けになっていました。

  • 何もない野原に「サーカスがやってきます!」と言う看板が立つところから、興行が終わってサーカスが去っていくところまで、すべて見せてくれます。芸はもちろん、トレーラーのなかの小学校やお店、世界中から集まっている団員たちなど、密着レポートそのものです。出し物だけではない、サーカスの絵本。サーカスの見方が変わりそうです。

  • 賑々しい明るい画面に惹かれる。
    サーカスを見に行きたくなりました。

  • ゴチャゴチャと可愛くって淡くって美しくって、ちょっと淋しくなる。祭りの後みたいな気持ちを思い出して。

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著者プロフィール

1927年6月6日アムステルダム生まれ。有名なジャーナリストでイラストレーターでもある父の影響を受けイラストを描くようになる。海軍で兵役を終え,オランダで雑誌記者をつとめた後,1952年にアメリカへ渡りニューヨークでイラストの仕事を始める。以後100冊以上の絵本のイラストの作品を生み出し,初めて文も手掛けた「きつねのとうさんごちそうとった」ではコールデコット・オナーブック、「ノアのはこ船」では1978年コールデコット賞を受賞。

「2022年 『ロンドン橋が おっこちる! London Bridge Is Falling Down!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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