ジャリおじさん (日本傑作絵本シリーズ)

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  • 福音館書店
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感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834012798

感想・レビュー・書評

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  • 超絶の名作。芸術性が半端ない。シュールさも半端ない。現代芸術家の大竹伸朗の渾身の作。コラージュ風の絵が無限の思いを誘う。

  • 以前読んだ絵本を紹介する雑誌で、沢山の絵本作家さんがオススメ絵本として紹介していた絵本。

    ストーリーはナンセンス、絵も摩訶不思議。
    何か凄いけど、何が言いたいのかわからない。
    何とか意図を読み取ろうとじっと見てしまう。
    これが目的だったら、まんまと術中にハマってしまってます。
    計算されつくした絵本なんだろうと思いました。

    • スキッパーさん
      goya626さん
      いつもコメントありがとうございます!遅くなってすみません。。
      シュールで今読んでも斬新だったので、最近の本なのかなと...
      goya626さん
      いつもコメントありがとうございます!遅くなってすみません。。
      シュールで今読んでも斬新だったので、最近の本なのかなと思っていました。結構前からある絵本だったんですね!
      うちの幼児にはまだ難しかったですが、もう少し大人になってから一緒に読もうと思います^^
      2021/01/16
    • goya626さん
      ぜひ。大竹伸朗さんは結構有名な現代芸術家です。瀬戸内海の島に歯科医の建物を大竹さんが改造した作品があります。
      ぜひ。大竹伸朗さんは結構有名な現代芸術家です。瀬戸内海の島に歯科医の建物を大竹さんが改造した作品があります。
      2021/01/17
    • スキッパーさん
      そうなんですね!
      調べてみたらアートな建物が色々ヒットしました。しかもすごく好きです。もう少し追いかけてみたくなりました。
      教えてくれてあり...
      そうなんですね!
      調べてみたらアートな建物が色々ヒットしました。しかもすごく好きです。もう少し追いかけてみたくなりました。
      教えてくれてありがとうございます!
      2021/01/17
  • 娘が幼いときによくいっしょに読んだものだけれど、今でも時々読みたくなって開く。

    今更だけど、タイトルにある「ジャリおじさん」というのは、アルフレッド・ジャリと関係があるのだろうか。

    さておき、本書の大竹伸朗の絵はなんたる強度を備えているのか。じーっと見入ってしまう。とくにジャリおじさんが着ているタキシードの青がとても好き。そして、あおいかみさま。

    「いつもいつも うみをみてくらして」いるジャリおじさんが、ピンク色のワニといっしょに黄色い道を通ってまた海へと至る。
    それだけの物語。たぶん、まず先に絵があって、後から強引に絵と絵をつなげたのだろうな。

    だからか、各ページには、ほとんど物語の外部しかない。そこがまた最高。一家に1冊、ジャリおじさんを配りたい。

  • 先日読んだ芸術新潮の、しかも記事ではなく時計の広告欄?だったかで、この「ジャリおじさん」というのを初めて見て気になった。

    シュール過ぎて、私にはわからん。

    芸術新潮の、もっと前に読んだ絵本特集の表紙もジャリおじさんだった。
    ということは、その号の中で本書も紹介されていたのだろうが、それは覚えていなかった。
    本書を読んだ時に、既視感があってやっと気づいた。

  • こども向けの絵本は、大人と子供が出会う不思議な場所だと思う。

    作り手はいつも大人で、受け手は子供。読み手は大人で、聴き手は子供。大人は自分もかつて子供だったのに、いまはもう大分そのことを忘れている。だからか、絵本の中には一見子供風を装いながら、その実、大人の思惑と都合、思考めいたものしか含まれていないものがかなり多い。じゃあ子供がそれを楽しめないのかというとそこはまた予測不能なのだけど、読み聞かせをする大人である自分としてはだんだん嫌になってしまう。。そんな中でも、真に子供向けの表現物を作れるプロフェッショナルという人達は確かにいて、そういう人達は大人であるにもかかわらず、大人の下駄を一度脱ぐことができる、そういう特殊技術の持ち主なのではないかと思っている。

    この本の作者の大竹伸朗氏は、子供向けのプロフェッショナルではない。第一線の現代アーティストだ。なのに、この本からは子供になれない大人のやるせない匂いがしない。子供を忘れて大人の下駄を履いているのではない、子供の天分をそのままに大人になっているのだ。そこに却ってアーティストとしての凄みを感じてしまった。大人と子供の仕切りのない宇宙。これが誰にでも書けそうな本だなんてとんでもない。

    だからといってうちの息子にこの本がヒットするかはまた別問題なのだが、僕はすっかり魅せられてしまった。

  • 〝鼻のあたまにヒゲのある「ジャリおじさん」は、いつも海を見て暮らしていました。ある日のことです。クルリと後ろを振り向くと、ずうっと黄色い道が続いているではありませんか!...なにか、ピンク色のが、のそのそ、こっちへやってきます「これは ワニさん」ジャリおじさんは「ジャリジャリ」と挨拶しました。つぎに出会ったのは、「青ゾウさん」とドンドコドンの「太鼓おじさん」・・・「そろそろ、ご飯の時間ジャリ」・・・ジャリおじさんの不思議な冒険の旅は続きます〟変なおじさんを取り巻く、可笑しな可笑しな世界です。

  • 絵に注目!この絵本の妙な吸引力には誰も逆らえません。これぞ絵本の良さ。「そうじゃり」言葉が家中で流行るでしょう。

  • 青が 美しい ことばが 美しい
    なんどもなんども 読んでとせがまれても、ぜーんぜん困らない。
    気持ちよく美しく、その上面白い絵本!
    0歳の娘が、読み終わって本を閉じたら
    「あー!あー!」と文句を言うので、一日に10回以上読んでました。

  • 絵が好きな知人のすすめで手に取りました。
    絵が面白い。
    意味不明。
    ププッと笑える。
    「なんで紙が切って貼ってあるんだろう・・・?」
    「これはいらなくなった箱の裏だ!」
    「どんな風に書いているんだろう?」
    とか、いろんなところに気持ちが引っ張られます。

    鼻の頭にひげのある(それは鼻毛!!?)
    「ジャリジャリ(こんにちは)」とあいさつをする
    ジャリおじさんが私は好きです。

  • S太朗、4歳10ヶ月で読んだ本。不思議ではあるが、それなりににこにこしていた。えんぴつのような細い線で書かれていて、色のコントラストがきれいなのが印象的。

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著者プロフィール

大竹伸朗(おおたけ・しんろう)
画家。1955年東京生まれ。74年~80年にかけて北海道、英国、香港に滞在。79年初作品発表。82年以降、東京、香川、広島、ソウル、ロンドン、シンガポールにて個展。瀬戸内国際芸術祭、光州ビエンナーレ、ドクメンタ、ヴェネチア・ビエンナーレ、横浜トリエンナーレ、アジア・パシフィック・トリエンナーレ、ハワイ・トリエンナーレなど国内外の企画展に参加。著書に、『既にそこにあるもの』『ネオンと絵具箱』(ちくま文庫)、『ビ』『ナニカトナニカ』(新潮社)ほか多数。2022年11月に東京国立近代美術館で回顧展を予定。

「2022年 『見えない音、聴こえない絵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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