ピーターラビットの野帳(フィールドノート)

  • 福音館書店
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834015829

作品紹介・あらすじ

お待たせしました!ビアトリクス・ポターのスケッチ集。絵を描くことが自然の理解の入口である。描くためには観察し、学ばなければならない。ビアトリクスの生涯とその時代的背景を紹介しつつ、自然の楽しさを知るための本。

感想・レビュー・書評

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  •  ピーターラビットの作者として知られるビアトリクス・ポターですが、二十代はじめの頃から三十歳くらいまで、きのこ類や植物の化石などのスケッチをたくさん残し、アマチュア科学者として論文も書き上げています。残念ながら、当時のイギリスの女性差別もあり、ポターは科学者として生きることを断念しますが、これらのキノコ、菌類や化石のスケッチを元に、科学者としてのポターに迫った本です。

     ナショナルトラストの創設者の一人で、牧師でもあるハードウィック・ローンズリー師は、湖水地方の歴史的建造物、自然景観を守るために活動してきた人です。ローンズリー師の考えに共感し、ナショナルトラストのために鋭意活動していくポターですが、たくさんの菌類、化石類のスケッチをアーミットライブラリーに寄贈します。そのたくさんのキノココレクション、化石、植物、動物などのスケッチを紹介しながら、ポターの研究を追っています。対象をしっかりと観察し、緻密で美しいポターのスケッチは芸術的なばかりでなく、正確に描かれ科学的です。

  • “A VICTORIAN NATURALIST”邦題は「ビアトリクス・ポターの野帳」と改題した方がいかもしれない。ポターが残した数多くのきのこのスケッチが掲載され、彼女のきのこの師であるチャールズ・マッキントッシュとのやりとりや彼女の観察・研究の姿勢、遍歴が細かに記述されている。あまり世間的に見られない彼女のきのこ画等はアンブルサイドのアーミッドライブラリーに多く保管されている。この本を読むと、植物、動物、その生息環境に関するビアトリクスの知識がピーターラビットの世界に色濃く反映されていることが分かる。

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