くつなおしの店 (世界傑作童話シリーズ)

  • 福音館書店
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834016802

感想・レビュー・書評

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  • 「一軒のくつなおしの店がありました。ニコラスじいさんと孫のジャックが暮らしています。ある日、ジャックがいいました。「おじいちゃん、ポリー・アンのために、家の中ではく、軽いくつをつくってあげてよ?」ポリー・アンは、隣りにすむ幼馴染みで、足がちょっと不自由な娘です。おじいさんは、貧しいながら、赤い革を一枚買い求め、やがて、素敵なへやばきを作り上げました。そして、あとに残った小さな革片から、赤い人形のくつも一足。それは、くつひものさきに房、つまさきにバラの花をあしらった、小さな小さなくつでした。これが、奇跡の始まりでした。この小さなくつをめぐって、妖精たちの出現、ポリー・アンの足の快復、さらなる不思議へと──くつなおしの店にやってきた幸運のお話はつづきます。」

  • こびとのくつやみたいな寓話。素敵なおはなしです。

  • 創作物語。ファンタジー。
    孫のジャック・ドビーと一緒に住んでいるくつなおし屋のニコラスじいさんは、大きな店や大量生産の靴におされて貧乏な暮らしをしていた。ある日、ジャックに頼まれて作った足のわるいポリー・アンのための靴の残りの皮で小さな靴を作る。窓のところにかけておいたその靴がなくなって、金貨が一つ残されていた。じいさんの作った靴のおかげかポリー・アンの足は良くなり、靴も小さくなったので、その革で小さな靴を20個つくってまた窓のところにかけておいた。すると小さな人たちがやってきてその靴を履き、金貨の山を置いていった。小さな人たちが置いていった古靴で地位チャイ財布を一つ作ると、その財布は決して1シリングがなくならない魔法の財布になり、ニコラスじいさんはお金に困ることがなくなった。
    ポリー・アンとジャックはすっかり大きくなり、二人が結婚するときにはこの財布をお祝いにプレゼントしてもらうことになっています。
    落ち着いた色調の挿絵は、細かいところまで描かれており、見る楽しみがある。文章は縦書きで、難しい漢字も使ってあるがルビが振ってある。淡々とした穏やかな口調の文体。

  • 4-8340-1680-3 53p 2000.6.20 初版

  • 申し訳ありません、現在品切れ状態です。
    購入できません。20130618
    復刊ドットコム
    http://www.fukkan.com/

  • 少々ぶっきらぼうな訳だなぁなどと思いながらも、「なにもかも、ぐあいがよくて、とても住みごこちのよい家で」とか「みんな、すぐ、医者にかかる。自分たちのすぐ目の前でまっとってくれる、いろんないいもんに気がつかん」という言葉は好きで、3回くらい読み返した。小さい人たちは妖精だったけれど、小さい人のお話は、やはりかわいい。優しい人や真面目人に、あたたかい。

  • 手仕事の職人はよいものだ。←職人好き

    「赤い靴」というとどうしても親不孝のイメージだけど、
    このお話の主題は妖精の魔法。

    妖精がとてもイギリスらしいというか……
    私の中では、トリックかトリートか、本人の気分次第で
    どちらにでも簡単に転びうるのが
    イギリスの小人/妖精、というイメージ。

  • 烏兎の庭 第二部 絵本 4.17.05
    http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto02/bunsho/chatte.html

  • くつやのニコラスじいさんは、孫のジャックに頼まれて、脚が不自由な友達アンが家で履く靴を赤い革で作ってあげます。ちょっと残った革のきれはしで、人形用の小さな靴もこしらえて窓につるしました。ある夜、靴は消え…どうやら妖精が・・。作者は「グレイ・ラビット」シリーズでも有名なイギリスのアリスン・アトリー。抑えた色調の落ち着いた挿絵に赤い靴が映えて、日常の中に不思議が静かに入り込んでいます。

  • 小人たちはどこから来たのか。友達のために靴を作るというその美しい心に集まったのか。よく分からないけど、おもしろい。 それにしても、おしゃれは足もとから。靴をたくさん買いたくなった。

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