魔女の宅急便 その3 (福音館創作童話シリーズ)

著者 :
制作 : 佐竹 美保 
  • 福音館書店
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本棚登録 : 613
レビュー : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834017045

感想・レビュー・書評

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  • コリコの町に住むようになって4回目の春を迎え、キキは16歳に。
    今回はケケという生意気な魔女(?)の出現により心がかき乱される。ジジも家出してしまったり、自分の大切にしている物が全部ケケに取られてしまうんじゃないかと不安になり、自分を見失ったり…。私もこんな体験があるので、キキの気持ちに凄く共感できた。
    結局、ケケは去り、キキは自分の気持ちにも気付けて良かった。ケケは本当は悪い子じゃない寂しい子なんだなと思ったけど、やっぱりこういう子は苦手だ!と大人気なく思ってしまった成長できない私(^_^;)

  • キキ、16才。コリコの町にもすっかり馴染んでみんなからも頼りにされるように。
    でも、この巻のキキはいつも心がざわざわしている。それは、もう一人の魔女、ケケが来たから。ジジに、あたしの猫ちゃんになってと言ったり、キキの親しい人といつの間にか仲良くなっていたり、自分の場所をとられていくようでおもしろくないキキ。ジジにやつあたりしているシーンはとても嫌だった。でも、ケケもキキがうらやましくてうらやましくて堪らなかったみたい。ケケにもジジのような黒猫がいたら、きっと猫かぶり病にも、横取り屋さんにもならなかったのに。

    嫌な自分にあって、また少し大人になったキキ。これから、どんな女性になっていくのか楽しみです。

    最後のタカミ カラさんの歌が心に残ります。

    ひざを かかえて うなだれて
    なにかを さがして
    自分で 自分の ひとみをのぞく

    弱気な あなた
    窓の むこうに 風はふくのに
    手をふる ひとも きっと いるのに
    あなたのなかに 笑顔も あるのに

    自分が 自分に 出会うとき
    あなたにも いつかある
    自分が 自分に 出会うとき
    あなたにも きっとある

  • 読みやすさに惹かれてどんどん続きを手にとってしまうこのシリーズ。
    個人的にはこの話はとってもイライラしてしまいました(^^;。タイトルにもある「もうひとりの魔女」というのが、私にとってはもう〜腹立つ!!!という感じ。キキが嫌がる様子を読みながら、もっと怒れ!とムキーとなっていた私です(笑)。
    でも、キキが年齢を重ねて少しづつ大人っぽくなっていく様がいいですね。少女らしいところから女性らしくなっていく心の動きにわくわくしました。

  • 2013.08.09読了

  • ケケは、強がっていて、自由奔放で、12歳と同い年なのに寂しがる様子もなくてかっこいいと思っていたけど、少し読んでいくと、弱い部分も見えてきました。キキがそれに対してやきもきする気持ちが共感できました。

  • ケケがキキのじゃまをするのが、ケケがいじわるだと思った。

  • 魔女のキキがコリコの町に住むようになって、4回目の春がめぐってきました。キキは16歳になりました。そのもとへケケという12歳の女の子が転がりこんできます。ケケは不思議な力をつかって、宅急便の仕事を横取りしたり、デートの邪魔をしたりして、キキをとまどわせます。自由奔放で小生意気なケケにふりまわされながらもキキは少しずつ変わっていきます。ふたりが反発しあいながらもお互いにとってたいせつなものをもとめて成長していく姿が描かれています。

    ケケに振り回されてイライラしたり、ジジが家出をしたり、とんぼさんとなかよくなっていくケケに嫉妬したり…
    キキの心を乱す出来事がたくさん起こるけれど、気持ちの切り替えを必死にしながら、お仕事を頑張るキキが健気。
    とんぼさんへの恋心に気づいたけれど、とんぼさんは遠くの学校へ行ってしまう…
    次の巻で、キキがどんな成長をするのか、とても楽しみ。

    そして、ご機嫌なキキが、「ふにふにと鼻歌を歌う」という表現が可愛くて好き!

  • やはりこのシリーズのテーマは自らの居場所についてみたいだ。
    居場所を見つけたら見つけたで、今度はそれを失いたくないという心理が働く。そのために、嫉妬とか、疑心暗鬼とか、暗い心も生まれてしまう。
    自分自身が、みんなが認めてくれた自分じゃなくなってしまったら、せっかくできた居場所がなくなってしまう。
    そんな恐怖感。
    自分に自信がなくなる。自分を自分で認められなくなってくる。
    居場所を脅かすと思い込んだものを排除したくなってくる。

  • 人と自分を比べて落ち込んだり、
    調子に乗って反省したり、
    自分のことが嫌いになったり、

    悩んでた中高生の時ことを思い出して
    応援したい気持ちになった。

  • キキがコリコの街に来て4度目の春がやってきました。キキはもう16歳。魔女の宅急便の仕事とくしゃみの薬を必要な人にお分けする仕事をしています。
    ある日、順調に暮らしていたキキの所に、ケケという変わった女の子の居候がやってきました(それも強引に)。キキと同じ真っ黒のワンピースを着ています。彼女は魔女?分かりません。神出鬼没でなにやら秘密を抱えていそうなケケに振り回されて、キキの安定した気持ちはどんどん不安定なものに変わっていきます。キキのケケに対する気持ちとは裏腹に、コリコの街の人達はケケを受け入れます。もちろんトンボさんも…。

    3巻目にしてこんなにもどかしいお話とは!
    ケケという強引な女の子の出現は、読み手の私の気持ちもすっかり搔き回しました。どんいりした展開がどうなるの?!と読み進めずにはいられませんでした。本当に、ほぼ丸々一冊、どんよりした展開でした。ここまで限界まで落としに落とすのか、と逆に感心してしまいました。さて、どん底まで落ちていったキキが見つけた答えとは…?落ちに落ちて開けた姿は一層清々しく映りました。

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著者プロフィール

角野 栄子(かどの えいこ、本名 渡辺栄子)
1935年生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業後、紀伊國屋書店出版部に勤務し、結婚して退職。1960年、25歳の時に自費移民としてブラジルに2年間滞在。早大時代の恩師、アメリカ文学研究者龍口直太郎の勧めによって、ブラジル体験をもとに描いたノンフィクション『ルイジンニョ少年、ブラジルをたずねて』で作家デビュー。それから7年かけて、絵本・童話の創作も始めた。
産経児童出版文化賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞、巌谷小波文芸賞、東燃ゼネラル児童文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など多数の受賞歴がある。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。
2018年、「児童文学のノーベル賞」「小さなノーベル賞」と評される国際アンデルセン賞作家賞を受賞。代表作の『魔女の宅急便』シリーズ、『トンネルの森1945』が受賞声明で言及されていた。

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