いいことってどんなこと (こどものとも傑作集)

著者 :
制作 : 片山 健 
  • 福音館書店
3.49
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本棚登録 : 135
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834017298

感想・レビュー・書評

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  •  ぴちゃ ぴちゃ ぴてぴて ちろろろろ
     ざぷ ざぷ じょじょじょー
     しゅん しゅん ろ ろろろ
    繰り返される擬声語と、「いいことがあるからよ」という言葉のリフレイン。
    北国の早春を、小さな女の子の視線で書き上げた、詩情あふれる一冊。
    【ぽとんぽとんはなんのおと】や【はなをくんくん】とともに、この季節に読みたい名作だ。
    子ども時代を樺太で過ごしたという、作者・神沢利子さんの感性が隅々まで冴え渡っている。
    こんな風にじっと、自然の織り成す声に耳を澄ましたことがあっただろうか。
    身体全体で季節を感じることを、どれだけ忘れてきたことだろう。

    片山健さんの描く女の子は、ときに髪の毛をひるがえし、膝まで雪に埋もれ、うつぶせに倒れてしまう。
    そのときに地面の下から聞こえた歌声で、掘って掘って堀り進むと、金色に花開く福寿草に出会う。・・・わたしもいいことをみつけた!
    胸をどきどきさせながら、しゃがんで花を見つめる女の子のラストが印象的だ。
    ここまで読むと、けなげに春を待つ心さえ忘れている自分に気づいてしまう。
    屋根の雪が融けてしずくの歌になり、黄色いことり(たぶんマヒワだろう)たちの歌に誘われ、
    川の流れる音にたたずみ、風の言葉に耳を澄ます。
    子ども時代はどれも、当たり前のように感じて、してきたことだ。
    季節を感じることの少ない現代、子どもたちにぜひ読みたい本。約8分。

    • nejidonさん
      vilureefさん、コメント&フォロー、ありがとうございます!
      またたくさんの拙レビューを気に入ってくださって、本当に嬉しいです。
      こんな...
      vilureefさん、コメント&フォロー、ありがとうございます!
      またたくさんの拙レビューを気に入ってくださって、本当に嬉しいです。
      こんな日がやってくるなんて想像も出来ず、淡々と感想を載せてきたのですが、これからは少し気をつけて書かねばなりませんね(笑)
      読んでくださる方がいらっしゃるなんて、思いもしなかったのです。

      分かりやすいレビューになっていますか?
      それはとっても嬉しいです。
      それだけを心がけていると言っても良いくらいです。
      息子さんはまだお小さいのでしょうか。
      その年齢に最適なものが、この本棚にあれば良いのですが・・

      わたしの方からもフォローさせていただきます。
      これからもどうぞよろしくお願いします。
      楽しい本のお話が、いっぱい出来ますように。
      2013/03/08
    • vilureefさん
      息子は3歳なんです。
      まだ字は読めないのでもっぱら読み聞かせです。でも子供ってすごいんですよね。
      たった数回読むだけで台詞をすっかり覚え...
      息子は3歳なんです。
      まだ字は読めないのでもっぱら読み聞かせです。でも子供ってすごいんですよね。
      たった数回読むだけで台詞をすっかり覚えていたり・・・。

      nejidonさんのレビューには対象年齢や所要時間が書かれていてありがたいです(*^_^*)

      いつも図書館の本の海から絵本を探すのが面倒で、ええい、今日もこどものともシリーズだ!って逃げてしまったりしています。
      でもこのシリーズとても好きです。
      ちいさなかがくのとももお気に入りです。
      2013/03/08
    • nejidonさん
      vilureefさん、息子さんは三歳でしたのね。
      では、幼稚園でいうと年少さんということになり、年少さんの読み聞かせにはたまに出向くことも...
      vilureefさん、息子さんは三歳でしたのね。
      では、幼稚園でいうと年少さんということになり、年少さんの読み聞かせにはたまに出向くこともあるので、
      もしやお役に立てるかもしれません。
      お話し会で読んだ本でも、すべてを紹介しているわけではなかったのです。
      これからは、なるべく載せるようにしてみますね。
      教えてくださってありがとうございます。

      かがくのとものシリーズは、はずれがないのでわたしも大好きです。
      大人としても、好奇心をそそられるものが多いです。
      こんなに本があふれてて、今の子供たちは幸せだわぁ~。
      2013/03/26
  • 春のはじめに読むのにぴったりの絵本だった。音の表現がすてきで、絵本を読んでから、雪解けの様子を見に行きたい。

  • UniLeaf では、この絵本に透明点字シートを挟み込んで製本した、ユニバーサル絵本を貸し出ししています。
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  • あったかくて細やかな「いいこと」が詰まってた…。風の表現、髪の毛の描写が好き。

  • いいことを伝えてくれる川や木の声が工夫されていて、声に出して読むならどう読むか、工夫のしどころだなーと、ちょっと楽しくなりました。小さな小さな春をみつけた女の子の喜びはとても大きくて、その感動がこちらにまでよく伝わってきます。絵と文章がよく合っています。

  • 勝手にパンチのきいた話を想像してしまってたので、勝手に拍子抜けした。
    お話は場面が次々と流れるように移り変わっていって魅力的。このかわいくない女の子がまた、等身大で、いい…。

  • 4-8340-1729-x 32p 2001・1・25 1刷

  • こどものとも傑作集

    タイトルがとってもわくわくする。
    それは人によって「いいこと」がちがうから。
    でもほんとはみんなの「いいこと」はおんなじところにいきつく。っていうのがわかっていいな。

    「いいこと」をみつけられるのも才能。
    耳をすまして、目をしっかりひらいて、鼻をひくひくさせて、見えないものでもとらえていく、開かれた心。
    受け取ることができる余裕。

  • 軒のしずくや、小鳥さん、風やリスたち、みんないいことを見つけて楽しそうに笑っている。
    わたしにもいいこと教えてよ!

    ちょっぴりすねていた女の子、とうとう見つけたよ、
    とびっきりのいいこと・・・

    厳しい冬を耐えて、深い雪の中でもちゃんととめぐりくる季節に備えているんだね。

    自然の偉大な力、感動です。


    平成26年3月4日  2年3組

  • 2013.2.24

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著者プロフィール

1924年福岡県生まれ。文化学院文学部卒業。詩人・児童文学者。少女時代を樺太(今のサハリン)ですごす。日本児童文学者協会賞、日本童謡賞、路傍の石文学賞、モービル児童文化大賞などを受賞多数。作品に『くまの子ウーフ』(ポプラ社)『ふらいぱんじいさん』(あかね書房)『はけたよはけたよ』『あひるのバーバちゃん』(以上、偕成社)『たまごのあかちゃん』(福音館書店)など作品多数。

「2014年 『やさいのともだち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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