砂の妖精 (福音館文庫 古典童話)

制作 : H R ミラー  Edith Nesbit  石井 桃子 
  • 福音館書店
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レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834018035

感想・レビュー・書評

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  • 子供向けのファンタジーのわりにリアリティがある。魔法でなんでも望みを叶えようと思っても上手くいかない。そんなもんだよね。

  • 原題は『Five Children and It 』
    Cyril, Robert, Anthea, and Jane, baby
    Psammead
    http://en.wikipedia.org/wiki/Psammead#The_Psammead

    作者ネズビット経歴
    http://en.wikipedia.org/wiki/E._Nesbit
    http://www13.ocn.ne.jp/~m-room/nesbit-note.html

    まず、びっくりするのは妖精の姿。
    ヨーロッパの妖精は、日本人の想像するそれとはちょっと違うとは知っていたけれど、挿絵を見てこれほどまで…と。
    原文を読んでいないのだけれど、題名だけみるとitということになっているので、それって妖精という表現ではないのかもしれない。
    別の何かって感じなのかも。名前はPsammead
    しかし、読み進めていくうちに、その姿はなんともいえないが、愛嬌があるな、と思えてくる。

    短くいうと、5人兄弟姉妹が引っ越し先でこの砂の妖精に出会い、願い事を聞いてもらえる話。
    そして願い事を聞いてもらえる話に共通する、願っていたことが叶うって、実はそんなに素敵なことではないという、結末。
    ただ、いくつも出てくる願い事と、その結果がいちいち笑える。
    1902年の作品という雰囲気はなくはないのだけれども、人間は変わらないと思わせてくれる部分もあり、古臭いファンタジーとはいえないと思う。

    なんと映画化もされている~歌うサミアド
    http://www.youtube.com/watch?v=o8F5wMe3GvQ

  • 英米児童文学の 研究書なんかでは
    けっこう取り上げられる作品。

    原文で読もうとして挫折。

    サミアドの外見が頭から離れない。
    子供とは愚かである、と語る傾向

  • 砂の中から現れた妖精は、願いごとを叶えてくれる。でも、それが効いているのは日が沈むまで。
    兄弟達が、様々に考えて願うが、いつも困った事に巻き込まれてしまう。
    昔のイギリスの生活習慣に違和感はあるかもしれないが、何をどう願うか?真剣に考える姿には、共感できると思う。
    いましめもあるが、説教っぽくなくて良い。
    ラストはお母さんが帰ってきて終わるところも良かった。
    高学年。

  • エヴリデイ・マジック物としてはこんなもので、他けっこうよろしい。
     最初のは、多分左翼(まぁそんな感じ)で、人間の平等、差別の撤廃を多分考へてて、でも差別は抜きがたくあるよなぁと言ふ作者が、何とかやるなんかの筈。

     兄弟衆はそれでもまともな人なので、まづ『ラストオヴモヒカン』読んだクソガキャが、
    「ああ、ぼくもインディアンをバッタバッタとやっつけたいなぁ! ていうか今」
     とか言ふ。であんなんですけど実は気のいいサミアド(1970年代生まれのをっさんは何故か「サミアどん」と言ひたい)がその願ひを叶へる。そんで以て、後は、彼らとの話し合ひで解決される。うむうむ。ちゃんと見られるやうになってゐる。

  • おもしろかった。100年前のお話とは思えないくらい。石井桃子の訳もとても良い。続編もぜひ読みたい。

  • 「変身願望を突き詰めて考えると、僕らの人生の問題に突き当たります。一つの人生じゃなくして、せめて二つ以上の人生を生きられたらいいのに…という切実な思いに行き当たります。人間は誰しも、複数の人生を生きたいわけです。六十二年間、ぼくはずっと生きてきた。そしてわりかたしんどい時期があった。高等学校の教師をしていたとき、また、学園紛争の盛んなとき、先生同士がいがみ合ったりして、ぼくは右目をもうちょっとで失明するくらい殴られたことがある。病気もした。そういう人生を歩いた。だけど、そのとき、本当は違う人生を生きたかったわけです。植木等じゃないけれど、もっと本当はすいすい楽しく生きられたらどんなに良かっただろうと考えたものです。皆さんもそうだと思います。どんなふうな生活をなさっているのか私にはわかりませんけど、いまここに生きていらっしゃる、ここまで生きてこられた一本の道があるだけなのです。けれども、そういう生き方と同時に、もうひとつ別の人生があったらどんなに豊かであったか。そうは考えられないでしょうか。つまり変身願望とか、複数の人生を生きたいという夢は、私たちの人生が非常に限られていて、一回しか生きられないという厳然たる事実の上から生まれてくるわけなのです。そういう自覚の中から生まれてくるものです。
     そのことを、『砂の妖精』という物語は、僕らによく伝えています。」


    上野瞭先生の「大人と子どもの間の文学」(1990年10月7日の講演をまとめた冊子)より、ネズビット『砂の妖精』に触れた部分を引用。この冊子は10月18日に読み終わった。一回の講演をまとめているのでさらっと読める分量なんだけど、↑のことは、物語に接する意味として大きいなあと思ったのでメモ。ほかに言ってる方もいそうだけれど…。

    砂の妖精は知識としてあらすじは知っているけどちゃんと読んだことがないので読みたい。

  • 学校の課題で読んだ。
    翻訳本に苦手意識をもっていたが、これは読みやすくてよかった。
    児童書ならではの雰囲気に懐かしさを覚えた。

  • 妖精。妖精。妖精といってあの姿に最初はびっくり。

  • 青い鳥文庫の八木田さん訳で読みました。
    教会の屋根でのランチがどれだけ羨ましかったか!

    叶えてもらった願い事のおかげでトラブルに巻き込まれどおしの子供たち。
    彼らをちょっぴり皮肉っぽく見守る語り手も何だかんだで楽しそうです。

    時代背景もあり、若干差別的な表現や偏見が見られるのは仕方ないですね。
    訳者の八木田さんのご判断で精神病院に関する記述を数行削除されたそうです。
    石井さん訳ではどうなっているのでしょうか。

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