魔女の宅急便 (福音館文庫 物語)

著者 :
  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834018127

作品紹介・あらすじ

「ひとり立ち」するためにはじめての街にやってきた十三歳の魔女キキと相棒の黒猫ジジ。彼女が懸命に考えて自立するために始めた仕事は、ほうきで空を飛んで荷物を届ける宅急便屋さんでした。ミスをしておちこんだりしながらも元気に生きるキキは、荷物を運びながら大事なことを発見していきます。小学校中級以上。

感想・レビュー・書評

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  • 魔女のキキのお話

    面白かったです。
    映画と結構違ったけど面白かった。
    早く続き読みたい。
    じじとまだ喋れるし。
    飛行船出てこないし。
    でも同じところもあったね。

  • ‪言わずと知れた、ジブリの原作。‬
    ‪13歳になったキキが魔女として独り立ちし、黒猫ジジと見知らぬ街で暮らしていく。‬
    ‪宅急便屋さんをして色々な人たちと関わっていく中で成長していく物語。‬語り口がまるで童話や絵本のようで、ほんわかさもあって読みやすかった☺️。

  • シリーズ1の魔女の宅急便、面白かった!キキが最初の頃とは比べものにならないほど、しっかりしていたのできっとコキリさんとオキノさんもびっくりしたと思う。

  • 映画とはだいぶ違うんだなぁと。
    小説でとんぼのしでかしたことは許されないやつ。
    せめてキキと仲良くなってから貸してもらいなよねぇ。

  • 魔女の宅急便。映画で見てから本を買いました。 「ちっちゃなくせに、高い木の鈴を鳴らす」キキ。かあさんのコキリさんは魔女。とうさんのオキノさんは民俗学者。 本の方がやや落ち着いた感じがしました。小学校を卒業するかしないかで、独り立ちするのはとても大切なことです。13歳の満月の夜。 「心がたいせつよ」「心のほうはまかせといて。おみせできなくてざんねんです」とても大事な台詞。心はお見せできない。 ちなみに、「お見せできない」をATOKは「お目にかけられない」と言い換えろと言っています。 パンやさんでお届け物をす

  • 私が子どもの頃は単行本で3巻くらいまで読んだはず。

    あとはジブリのアニメが好きで繰り返し見た記憶が残っていたくらいでした。

    実写映画化もされると話題だったのもあり、長女と一緒に読もうと今回福音館文庫(全6冊)を少しずつ購入しました。

    新たに出た角川文庫版と福音館文庫とどちらにしようかかなり迷いましたが、さし絵の多いこちらに決定。

    本音を言えば私が欲しかったんですが(笑)夏休みの読書感想文の宿題にも役立つかなと・・・


    キキとジジに再会できたのがとても懐かしくうれしかったです。


    印象に残ったのは独り立ちして1年が経ち成長したキキが両親のもとへ里帰りする場面でした。

    キキの気持ちに感情移入するより、大人の目線で読んでいたようです。

    パン屋のオソノさんや両親の年齢に近いから読み方が変わってしまったのかも。


    キキとジジは小さい頃からの付き合いなのでお互いのことをよく理解している様子が色々な場面で感じられました。

    大人になると別れてしまうのかもしれないけれど、とてもいいパートナーだなと思いました。

    2巻以降も少しずつ読みたいです。

  • ひとり立ちをするために、頑張っているキキの様子が書かれていてとても面白かったです❕❗️

  • 主人公キキの度胸のよさと、行動の幼さ(未熟)が様々な事件や事柄を引き起こしていく。相棒の猫ジジと周りの人々に助けられ成長していく姿と、新しい環境に適応していく姿描かれている。

    飛ぶことが上手な時より、下手になってからの方が人から声をかけられたり、人気が出たというのがおもしろい。

    旅立ちから1年後、初めて里帰りし10日間くらいゆっくりしようとしたのに、3日くらいで気になって帰りたくなるキキがいた。新しい場所になじみ、両親の家が故郷になってしまった描写で、親心として嬉しいような寂しいような気持ちだった。

    同作品の映画も好きだが、それはほんの一部を切り取ったもの。やはり、原作はおもしろい。

  • (毎月一回の予定です)

     涼しいと有名な長野でも、やっぱり、夏まっただ中で、暑さを体感しているガーナです。

     今回は、そんな夏とはあまり関係のない「魔女の宅急便」を紹介したいと思います。「魔女の宅急便」といえば、ジブリで映画化されたこともありとても有名な作品です。原作について、あえてこの場では紹介してこなかったのですが、最近になり読み返してみて、やっぱりいいなぁと思い今回の一冊にしようと思いました。

     ほとんどの人が知っていると思いますが、あらすじは、13歳の少女キキが、海のそばの大きな町に修行に出て、いろんなことを学んでいく、という物語です。話は、キキがまだ幼くして旅立ったところから、一人前の魔女になるまでの成長が描かれており、全6巻となっています。

     この本のいいところは、すべてが大きな出来事というわけではなく、普通に思春期の女の子に起こるような事柄からほっこりするような日常を垣間見られるところです。かといって、憂鬱な時があっても、キキがやっている宅急便屋のお客さんの一言で、パッと気持ちが救われたりもします。また、RPGゲームのような感覚で、キキの人生を一つひとつクリアしていく気分になれるとこともいいです。

     ジブリ映画では、何かを得るためには、何かを失わなければならない、というメッセージを私は感じ、それは大事だなぁとも思うのですが、小説はかなり違う印象です。魔女でも人でも悩むことは一緒で、それも大体が結構くだらないよね、という感じがして、キキと一緒に私も何かを学べるような気がしてきます。

     そんな日々を送り、成長を重ねていろんな悩みを解決していったことにより、空飛ぶ魔法しかできないキキも、お母さんのコキリさんから、くしゃみ薬の作り方を伝授されて作れるようになります。個人的な感想ですが、魔女の絶滅から少しだけ免れた気がして、なぜかほっとするような気持ちになりました。

     いくら大きい町でも、やっぱり人の優しさがあって、そこに触れたり、キキがその町で自分の居場所を作っていくのは、見ていて幸せな気持ちになります。そんな、見習い魔女の日常を見たい人や、映画は知っているけど原作は知らない人は、ぜひ読んでみてください。
     「魔女の宅急便」とは関係ないのですが、よくレビューにも書いている私の行きつけの本屋さんが、この度、店舗を拡張して、古民家風ブックカフェになるそうです。8月上旬オープン予定が、新型コロナウイルスの感染警戒レベルが上がったため、オープンが遅れるそうで、残念でならないガーナでした。


    2021/08/18

  • 原作初めて読みましたが期待以上!キキとジジのやり取りも楽しいし、失敗や困難に立ち向かってなんとかするかと思えば弱気になったりするキキに共感したり、自然に応援したくなる。6巻全部読んでみたいです。

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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