魔女の宅急便 (福音館文庫 物語)

著者 :
  • 福音館書店
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感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834018127

感想・レビュー・書評

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  • ジブリ映画で一番好きな作品は、と聞かれて「んー、『魔女の宅急便』だな」と答えた私に向かって妹が一言「おねえちゃん、乙女だね」。えー、そうすか?原作は(あたりまえだけど)映画と全く同じストーリーというわけではなく、キキはそれなりに苦労しながらも、のんびりと和やかに過ごしている感じ。魔女が主人公なんだから当たり前だけど、全体的に”女子”の話で、妹のいう「乙女」っつーのもわからなくはない。この本をこどものときに読んでいなかったのは、私にとっては、きっとラッキー。女ってものはこうして成長しながら、やがて夫や息子、娘の世話をして生きていくものだという刷り込みがもしされていたら、現実とのギャップに悩んだかもしれないなあ。

  • 20100612
    2日間

  • 映画で見た、という人はたくさんいるでしょうが、「映画で見たから、原作の本は読む必要がない」なんていう人はちょっと考え直して欲しいのです。

    映画の時間は限られていて、この登場人物は一体どんな人なんだろうと思っても、あっという間に次の場面に進んでしまうのでゆっくり考える時間ってものがないのです。
    アニメではチョロッとの登場だった人の気持ちや、たくさんの人たちの色んな事情(それもかなり愉快な)が見えてきてとても面白いです。

    主人公のキキは昔からの友だちのような子で、読んでいるとまるで、キキが耳元で「こんなことがあったのよ!」と話してくれているような、そんな気持ちになります。おいしいお茶でも(おなかがすいていたらお菓子も!)用意して、キキのお話をじっくり聞いてみましょう。

  • ジブリの映画版でできあがっていたイメージが、またガラリと変わりました。登場人物たちの人物像が、原作を見ていると、一人一人がほほえましい。

    ひとり立ちしていこうとする主人公のキキが遭遇する、様々な出来事に思わず共感したり。読んでいると、不思議な浮遊感がするのも、この作品の好きなところです。

  • かわいいのだ。

    映画とは違うけれど

    これはこれであり!

    世界観は本のほうが少し優しいという印象。

  • 今日読了したのは全6冊のうちの第1巻。  キキの旅立ちとひとり立ち、そして初の里帰りまでの物語です。  映画にはなかったキキの初の里帰りのお話はとっても丁寧に描かれていて、読んでいるうちに KiKi も大学進学後の初の里帰りのときの気持ちやら、社会人になって初の里帰りのときの気持ちなんかを思い出し、胸がじ~んとしてきてしまいました。  そうそう、生まれてはじめての一人暮らしをした後、自分が成長したかどうかものすご~く気になったっけ・・・・。  そうそう、生まれてはじめて自分で稼ぐようになって、初ボーナス(と言っても満額は出なくて金一封だったけど)で両親へどんなお土産を買おうか、ものすご~く悩んだっけ・・・・・。  そして1年間会わない間に成長した娘の姿に、キキのお母さんが言ってくれた言葉は、キキが一番聞きたかったほめ言葉。

    ついこの間まで赤ちゃんだったのに・・・・・・りっぱにやって・・・・・・

    ここで思わず涙目に・・・・・(苦笑)  KiKi は正直、キキの気持ちで読んでいるのか、キキのお母さん(コキリさん)の気持ちで読んでいるのか、何が何だかわからなくなっちゃったけれど、いずれにしろよくわからない熱~い想いがじわ~っと浮かんできて、思わず「いや~、良かった、良かった」と声にしていました。

    (全文はブログにて)

  • 09/05/23

  • 魔女の宅急便は映画が大好きなので読んでみました!
    13歳の魔女キキが一人前になるために、相棒のジジと自分でみつけた新しい街で、自分の特技を生かして、ほうきで空を飛んで宅急便の仕事を始める。
    宅急便の仕事を通して、パン屋さん夫婦や街の人の優しさにとても心が温かくなりました。
    このお話を読むとよく魔女になれたらなあと思っていた幼い頃の気持ちを思い出させてもらえます

  • ジブリの中でも大好きな本の一つです。13歳、半人前魔女キキが一人で暮らすために旅立った先っでの話。そして自分の「魔法」で生きていかなくてはいけない。「自立」ということがどういうことなのか、失敗してもなんとかなると勇気をくれる作品でした。

  • 魔女の宅急便は映画が大好きなので読んでみました!
    13歳の魔女キキが一人前になるために、相棒のジジと自分でみつけた新しい街で、自分の特技を生かして、ほうきで空を飛んで宅急便の仕事を始める。
    宅急便の仕事を通して、パン屋さん夫婦や街の人の優しさにとても心が温かくなりました。
    このお話を読むとよく魔女になれたらなあと思っていた幼い頃の気持ちを思い出させてもらえます。

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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