シルバー・レイクの岸辺で―インガルス一家の物語〈4〉 (福音館文庫 物語)
- 福音館書店 (2003年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834018158
作品紹介・あらすじ
シルバー・レイクに移り住んだローラは、失明した姉のメアリイを助け、かあさんの片腕として一家を支えます。(S-13)
感想・レビュー・書評
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生きていれば自分の意に沿わぬ事も受け入れなければならない。夫婦の間の価値観の相違も古今東西どこでもあるものだ。
この家でも渡り鳥のように移動しながら暮らして行きたいとうさんと、教育環境の整った町で暮らしたいかあさん、二人の妥協点を探りながらの暮らしぶりが伺える。
メアリーが失明したことにより、ローラはかあさんの望む教師への道を、気が進まないながらも決意する。人は何もかも自由にはならない。一人では生きていけない。当たり前にような事を押し付けがましくなく、説得力を持って知らされた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どんどん大人になるローラ。
町ができ始めて今までの暮らしができなくなるから
あんまり好きじゃない巻だったけど、
大人になると両親の苦労に脱帽です。
4人の子供をなんとか食べさせて、
苦労は多いけどまずまず幸せでいられるって
すごく大変だよな〜と今は思う。 -
4巻目。
1巻目はローラが5~6歳、
2巻目は6~7歳、
3巻目は7歳(町のガッコうへ行く)
4巻目は13歳 姉の失明
読者の成長とともに続編を読んでいくとよい。
他の翻訳もあるが、丁寧な描写の福音館がおすすめ。 -
【大草原の小さな家シリーズ】
このシリーズの中で、なかなか読み進めなかった一冊。
裕福ではなくとも、豊かな心持ちのインガルス一家と
ローラの成長が救い。
メアリーの失明が辛くて、読むのが辛かった。
今でもふと、読みたくても今は読めないな・・・とプラムクリークや、大きな森、大草原へと逃げてしまう。 -
ローラの成長を感じさせる一冊。
メアリーの失明、プラム・クリークから西部への移住、新しい街の作られていく様子。
測量技師の家の豊富な食料と、それを見てはしゃぐローラの描写が大好きです。
みんなでこっそり隠しながらクリスマス・プレゼントを準備するところからクリスマス当日の場面はとても豊かで、何度も何度も繰り返し読んでいます。 -
シリーズの中で、いちばん「変化」を表している巻じゃないかな。はじめて、色々な悲しみ、やるせなさを知るローラは、少女から、だんだん大人になっていくんだな。私もそうだ。
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土手の家を出て、シルバーレイクのそばで、鉄道工夫の会計をしながら夏を越し、いよいよ理想の土地を手に入れて、引っ越すまで。メアリーが、猩紅熱で失明するのが、読んでいて辛かったです。
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姉のメアリイが熱病で失明してしまい、彼女の目になっていこうと決断するローラ。
野性的な少女レナと馬を乗り回すシーン。
冬の測量技師の部屋で、豊富な食料と石炭に歓声を上げるローラ。
不自由なくあたたかい家で冬を過ごせる安らぎ。父さんにダンスやチェッカーを習って。
妹のグレイスに母さんが作った、白鳥のフードのついた青いコート。
ボースとさん一家と過ごす、楽しいクリスマス。そしてニューイヤーのお祝い。
厳しい現実と戦う一方での、素朴な喜びに満ちた日々を、ときどき読み返したくなる。