のねずみチュウチュウおくさんのおはなし (ピーターラビットの絵本 8)
- 福音館書店 (2002年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (55ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834018622
感想・レビュー・書評
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小さな足跡も許さない綺麗好きなのねずみチュウチュウおくさん。私の家に掃除に来て〜
ジャクソンさんにもう少し愛を。
ねずみの絵がとても可愛い。昆虫はリアルすぎるので虫嫌いの人は要注意。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
のねずみのチュウチュウおくさんは、とてもきれい好きで、ゆかをはいたり、ほこりをはらったり、とてもはたらきものです。
小さい虫たちや、大きなかえるのジャクソンさんがおしかけてきて、部屋をよごしてしまいます。
チュウチュウおくさんは、2週間かけて部屋を元通りにし、おともだちを呼んでお茶会をしました。
居心地のいいおうちには、人がよく集まるものですね。 -
《図書館》【再読】チュウチュウおくさんも、気の毒だなあ。ジャクソンも少しは、遠慮した方がいいなあ。
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「本書は、『フロプシーのこどもたち』で脇役として登場し、小うさぎたちを助け出したのねずみが主人公です。ポターは若いころ、ロンドンの自然史博物館で昆虫を精密に写生していました。チュウチュウおくさんの家に来た招かれざる客である、クモやハチなどの見事な挿絵は、その熱心な研究のたまものと言えるでしょう。1910年刊。
むかし、あるところにのねずみのチュウチュウおくさんが住んでいました。きれいずきなチュウチュウおくさんの家に、びしょぬれのカエル、ジャクソンさんがやってきて…。1972年初版の新装版。」 -
のねずみチュウチュウおくさんは綺麗好きなのに、昆虫やカエルのジャクソンさんなどの闖入者が家をめちゃくちゃにしてしまうお話。不法侵入者同士でケンカをしだして、おくさんが放送禁止用語を使って呻くのには同情します。でもチュウチュウおくさんは最終的にはジャクソンさんにも優しくしていて、印象以上に好人物(好ねずみ?)だと思います。写実的で美しい虫を描いた挿絵も魅力的です。
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チュウチュウおくさんの家にはいろんな動物がやってきますが、皆んないやなものばかりで、大変。ネズミのお客様がいいよね。でも、おくさん優しい人ですね。ゆっくり休んでください。
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今までのピーターラビットのお話の中で、これが1ばんいやだった。カエルがきもちわるい。チュウチュウおばさんはたいへんだな。(小2)
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★3.5
「フロプシーのこどもたち」に登場し、小うさぎを助けたのねずみが主人公。怒ってばかりな印象を受けるチュウチュウおくさんだけれど、あれだけの闖入者がいればそれも納得!特に、綺麗好きなチュウチュウおくさんからすると、癇癪を起してもおかしくない。と同時に、現実に家に上がり込む人に遭遇したことはないものの、人の心にずかずかと踏み込んでくる人を思わず想像してしまった。ひとまずジャクソンさんの闖入は防げたものの、その他の闖入者はどうするのかが気になる。てんとうむしやまるはなばち等、昆虫の描写もすこぶる素敵。 -
ピーターラビットの絵本8、1972年5月1日初版発行、英語版では1910年発行、16作目。
のねずみチュウチュウおくさんは、生け垣の下の土手にできた穴の中に住んでいるねずみです。とてもきれい好きで、家の中をいつも整理整頓しているのに、ごみむしやてんとうむしなどの虫たち、かえるのジャクソンさんなど、呼びもしないのに次々と生き物がやってきて、おくさんはきりきりするのでした。
のねずみチュウチュウおくさんのすがたは、きっと古き良きイギリスの主婦なんでしょうね。家の中を快適に整え、申し分のない奥様ぶり。闖入者にいらいら、きりきりしている様子が、妙に人間くさいです。こういう人、ポターの周りにいたんでしょうね。
挿絵のごみむし、てんとうむし、まるはなばち、かえるなど、そこで見てきたかのように精密に描かれています。ポターの生き物を観察する目、本当にすごいですね。それからチュウチュウおくさん自身、エプロン服こそ身につけていても、リアルにねずみの顔をしています。創作の世界なのに、とってもリアル。