年をとったワニの話―ショヴォー氏とルノー君のお話集〈1〉 (福音館文庫 物語)

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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834019001

作品紹介・あらすじ

数十世紀もの年をへたワニは、故郷を捨ててナイルをくだり、海に出て十二本足のタコと恋仲になるのですが…苦いユーモアにみちた表題作ほか、奇想あふれる全四篇を収録。「二十世紀のラ=フォンテーヌ」ショヴォーが、最愛の息子ルノー君に語ったお話にみずから絵をつけた物語のシリーズ、第一弾。

感想・レビュー・書評

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  • 家にあった本。ナンセンスで無慈悲なお話と素朴な絵。1920年代頃の作品。巻末の堀内誠一氏の解説によると戦時の少年期に忘れ難い印象を残し、ナイーブ・アーチストとして絵の評価もされてるそう。昔話やホラ話を聞く楽しみみたいなのを味わった。

  • 愛しているタコを、食欲に負けて食ってしまうワニ…
    なんとも不条理。
    慾が勝つか、理性が勝つか。
    肉体が求めるモノに、精神が渇望するモノが勝てるか、
    と言う、人間の永遠のテーマでもあるなぁ。

  • これは好き!子供の頃に読んでおけば一生記憶に残る話だと思う。
    赤色になったせいで崇められたとか本当に古代でありそうなお話だからおもしろい。あとは変に綺麗事を並べないあたりがよい。
    ワニがタコを食べて心底うまいと感じたとか、寂しいけれど美味しかった事を思い出すと慰められたとか、このワニは潔くなかなか良い性格をしてらっしゃる。
    やっぱり愛は食べることと切り離せない行為だと感じる。

  • ショヴォー氏が、"当年とって4才のおいちゃん"ルノーくんに語り聞かせたお話の数々。
    ショヴォー氏自身が描いた挿絵とともに、なんとも不条理で奇想天外な物語が展開しています。

    本作は表題作ほか3編を収録。
    いずれも登場する動物たちは、本能に忠実で無垢なゆえに残酷なところを持っています。
    それが独特のおかしみを出していて、妙に惹きつけられてしまうのです。

    「食べちゃいたいくらい好き」という表現もありますが…う~む。

  • 笑すぎてつらいww

  • ワニはタコを絶対好きじゃない

  • 「ノコギリザメとトンカチザメの話」、「年をとったワニの話」がよかった。

  • なかなかひどいな、容赦ない。
    食うか食われるか…命の軽さ。殺伐。
    時にナンセンスに死んでゆく…。
    血も涙もない。
    笑える人と笑えない人と分かれちゃうだろうな。

  • 『文庫本福袋』より

  • 表題のワニの話より、めんどりとアヒルの話が読んでいてドキドキ、そわそわ、気持ち悪い感じがした。
    これ小学生の頃の夏休みの読書感想文に選んでたらわたしはなんて書いただろう。
    読了後、時間が経つにつれ、じわじわと頭に染み込んでいくような感じがする本。

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著者プロフィール

(Leopold Chauveau) 1870年、フランス・リヨン生まれ。のちパリへ出て医者になる。1896年に結婚、四男をもうける。その後アルジェリアへ移住し農業をはじめるが、第一次大戦前夜にパリに帰還。戦中は志願して軍医となった。当時の経験を綴った『戦場の後方で』を1917年に発表。1924年に再婚、医者を廃業し、創作活動に専念する。ブロンズの怪物像や絵画を制作するかたわら、ジッドやマルタン=デュ=ガールら知識人とも親交をむすび、小説も書いた。1923年より、亡き息子ルノーとのやりとりによって生まれた物語をもとにした『ルノー君のお話集』を次々に出版。1940年、ドイツ軍侵攻に際し、パリ脱出をはかるが、途上、ノルマンディーの村ベルレームにて没する。

「2006年 『いつまでも、鰐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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