ハルばあちゃんの手 (日本傑作絵本シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 120
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834021066

感想・レビュー・書評

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  • 少な目の静かな文章と、きめ細かく繊細な鉛筆画。
    読み終えると、感動というだけでは言い足りない、大きなものが心に残る。

    タイトルどおり、ハルばあちゃんの手が何度も登場する。
    それは、生まれつき器用だったため、家族を支えることにもなる手。
    そして、踊りの名手ともなった手。
    死と別れと出会いとを経験する手。
    暮らしを支え、愛をはぐくみ、やがて死を見送る手。
    すべてを受け入れ、誠実に生きた証のような手なのだ。

    戦前の海辺の町が背景で、PTSDだのという言葉さえなかった頃のこと。
    誰かに幸せにしてもらおう、守ってもらおうなどと考える暇さえなく、みんながひたむきに自分の人生を生き抜いていた頃のことだ。
    結婚相手は、かつて自分の作ったものを素直に褒めてくれた、同級生の男の子だった。
    このエピソードが実に良くて、貧しい中でもお金とは無縁のところで心が繋がっていくのが、涙がにじむほど素敵だ。
    ユウキチさんのおかげで、ハルばあちゃんの一生は、言い尽くせないほど幸せだったに違いない。
    控えめな文章が、丹念に描かれた絵によって、それは饒舌になっている。

    どのページにも、赤い小さな玉がほんのりと描かれている。
    ハルばあちゃんを見守るようだったり、運命の道案内のようだったり、手から放たれる美しい魂のようだったりする。
    これを見た子どもたちは、どんな解釈をするだろう。
    最後のページでは、ハルばあちゃんが夜に浮かび上がる月の元で踊っている。
    まるで「風の盆」のように静かで切なく、美しい。
    一生懸命生きるということは、それだけで何よりの説得力を持つものなのだ。

    人生を包み込む、芸術品のような一冊。
    約9分。高学年以上に。大人の方もぜひ。

  • 4-3 2018/03/14

  • 2019年11月9日


    ひとりの女性の人生の「手」にフォーカスを当てた絵本。
    子供から大人になり、老いていく
    愛する人と手の愛おしさが、柔らかな絵からもしみでています。

  • 30年度  2-2
    10分

  • 素晴らしい恋のお話しだわ‼️

  • 予約

  • 手が紡ぐ歴史。

  • 絵がリアル
    高学年~大人むけかな?

  • 豊島の静かな家の中で読んだ。

  • 平成22年5月20日 3年生。

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著者プロフィール

1931年北海道小樽市生まれ。児童読み物・ノンフィクション作家。戦時下を描いたノンフィクションに『ボクラ少国民』シリーズ(辺境社)、『少国民の名のもとに』(小学館)、『アジア・太平洋戦争史』(岩波書店)、『戦時児童文学論』『靖国の子』(大月書店)などがある。

「2019年 『山中恒と読む 修身教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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