魔女の宅急便 その5 (福音館創作童話シリーズ)

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  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834022636

作品紹介・あらすじ

魔女のキキも今回の作品のなかで二十歳になりました。あいかわらずそばには相棒の黒猫、ジジがいます。今回も、魔女として旅立ったばかりの女の子など、新しい人との出会いがあります。そしてコリコの町の町長さんをはじめ、今までの四作で出てきたなつかしい登場人物たちのその後の様子も描かれています。物語の最後には、長かったとんぼさんとのつかずはなれずの関係もついに大きく動きます。

感想・レビュー・書評

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  • キキはとうとう19歳。10代最後の年。
    最初は新鮮だったコリコの町も今はキキがいる事が当たり前の日常になっている。でも、そうやって魔女は魔女のいない町に自分自身の世界を作って、大切な血を受け継ぎ守っていくんだろうな。
    最後には素敵な事が書かれていた。次の巻で終わりだが、キキとジジがどうなっているか読むのが楽しみだ。

  • 「魔女のキキも今回の作品のなかで二十歳になりました。あいかわらずそばには相棒の黒猫、ジジがいます。今回も、魔女として旅立ったばかりの女の子など、新しい人との出会いがあります。そしてコリコの町の町長さんをはじめ、今までの四作で出てきたなつかしい登場人物たちのその後の様子も描かれています。物語の最後には、長かったとんぼさんとのつかずはなれずの関係もついに大きく動きます。」

  • 宅急便の仕事でも経験をつみ、もう新米魔女とはいえない、19歳になったキキ。コリコの町に来てからは6年がたち、たくさんの友人知人もできた。一方、遠くの町にいるとんぼさんとは、まだちょっとすれちがい気味(ジジの恋のほうは順調そうなのだけれど)……。そんなある日、キキの魔法が弱まり、高く空を飛べなくなってしまう。おまけに、ジジとも言葉が通じにくくなって……。キキは、魔女である自分を見つめ直してゆく――。

    ジジと言葉が通じなくなったり、ほうきでうまく飛べなくなったり、ジブリアニメでキキが直面した困難がついに現れた。
    ジジの言葉は、ジジの心変わりが原因。ほうきは、魔法が「イヤケガサシタ」からちょっと休憩してるのかも…とお父さんからの手紙。
    お父さんからも、親友のモリさんからも、とんぼさんからも優しい手紙が届く。
    大切な人が困難の中で落ち込んでいるときに、こんな元気の出る手紙が書けるようになりたいな。
    自分の得意分野を使って、勇気付けられるようになりたいな。

  • 前回の魔女の宅急便からすぐに5巻に手を出した。気になって気になって。キキとトンボの青春満載の恋が甘酸っぱい。ものすごい塩梅。キキのザ・女子な部分とかでも気丈に振る舞ってるところとか、キキに大丈夫だよって言ってあげたくなる。(そもそも私は恋愛経験がほぼないが)トンボの何かに夢中になってる男の子の魅力が100%表現されつつ、鈍感で鈍くて、そこじゃないよ!っていう不器用な男の子も表現されてて、二人が可愛くて仕方なかった。手紙で数ヶ月に一回やりとりするっていうのも今の時代からすると新鮮で、いいなーって思いながら読んでた。ジジも恋をして、少しずつ変わって行って、キキよりその子ってなっていって、キキはそれが気に食わなくて、でもその思いはジジも持ってて。すごい色んなところでの関係性に悩みながら、また成長するキキを応援しながら、自分を頑張ろうと思えた。

    次が最後だから早く読みたいけど、終わってしまう悲しみが。でも、早めに読みます。

  • 色々と生き方についてキキなりに教えてくれる。怠けていいんだよ。面白く仕事しないと、失敗もドジなところも。
    でもお客様の商品を大切に扱わなかったり、寄り道したりいいのか???といつも思う。児童図書なのに。。

  • 魔法が嫌気がさして休息に出てしまうなんて
    キキは相変わらず面倒くさい女の子
    リアルではあるけれど、魅力的なところが霞んでしまいがち
    町長さんとか、もう少し周りの人たちを掘り下げて欲しかった

  • 何か上手くいかない時、私の能力もイヤケガサスの状態かなーとゆるく考えられると良いなぁ…。

  • 19歳になって、相変わらず悩み多き日々を送っているキキ。それでもコリコの町という居場所と自分という存在の芯を見つけ出したからなのか、彼女の直面する問題もこれまでとはやや異なるものに。先輩として後輩魔女を気にかけたり、仕事上の理不尽な出来事をさりげなく流したり、見ている側には確かな成長が感じられるのに、本人があまりそのことを意識していないのは現実と同じでもどかしい。あと1巻、物語はどんな結末を迎えるのか。

  • キキとトンボさん、ジジとヌヌがけっこんできてよかった。ずっと仲良しで好きだから、けっこんできたらうれしい。
    十五年後のけっこん生活はどうなっているのかな。楽しみ。(小5)

  • ジブリの映画で登場した、ジジが恋をしてキキと話せなくなってくる、得意のほうきが上手く飛べない等の問題が起こる。やっぱりいつも一緒だったジジと距離が出来てしまうのはさみしい。

    キキの前にも素敵なサヤオさんが登場する。前巻でも同じ年頃の男の子が仲良くなりたそうだったから、恋をするキキは魅力的なんだなあ。

    とんぼさんは学校の勉強や虫に夢中でキキは少し不満なんだけど、とんぼさんの手紙、なかなかどうして魅力的だしたくさん書いてくれてる。側から見るととんぼさんはちゃんとキキにも夢中で恋してるんだろうとわかるよ。

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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