おかしのくにのうさこちゃん (ブルーナの絵本)

  • 福音館書店
3.77
  • (21)
  • (35)
  • (28)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 570
感想 : 36
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834022667

作品紹介・あらすじ

おかゆを食べたくないあまり、うさこちゃんは、ここがおかしのくにだったらいいのに、と思います。そこは、おかしを食べ放題、夜更かしし放題、散らかし放題、なんでもありの、夢のようなくにです。こんなくにがあったら、もう嬉しくて帰りたくなくなるはずです。でも、うさこちゃんはそうではありませんでした。どうしてでしょう。いやなことに出会ったときの子どもの気持ちに寄り添いながら、でもそれでいいの?と先に進むよう促してくれます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • これは、先日体調を崩した時おかゆを拒否した息子に読みたかった~。
    うさこちゃんもおかゆがイヤで、ここがおかしのくになら…といろいろ想像するのだけど、最後は「やっぱり がんばって おかゆを たべよう。そうしたら、いまのままの、げんきな、ふつうの うさぎで いられるもの」と気づく。自分で気づくところがえらい。
    ケーキ、ジュース、チョコレートでテンション上がってた2歳9ヶ月の息子も、うさこちゃんが気づくところでは静かに神妙な顔をしていて可笑しかった。

  • もしもここがおかしのくにだったら?から始まる、楽しい空想。

    「アイスクリームをいくつ食べてもいい」や「お誕生日じゃなくてもケーキを食べられる」「ジュースを4杯も飲める」なんて言い回しから、ああ、いつもは1つだけって言われてるんだろうな……という事が伝わってきて、なんとも微笑ましい気持ちになりました。

    しかし、微笑ましいだけで終わらないのがブルーナの凄いところ。

    お菓子関係のみならず、「夜更かししても怒られない」とか「おもちゃも片付けなくていい」まで空想を広げてしまうと、今度はなんだか不安になってきてしまうんですよね。

    何でもかんでも自由だったらいいってもんじゃない。
    定めされたルールにはちゃんと理由がある。
    そういった事を、論理的且つ感覚的に教えてくれるお話だなあと思いました。

  • 肥満に危機感を抱くうさこちゃんの巻、笑

    「ここが おかしのくになら いいのに。」は、考えたことあるな~

    すてきな妄想をしつつも、論理的に考察をして、おかゆを食べるのが、面白い。

  • 図書館
    1歳9ヶ月ころ
    ミッフィーちゃんで気になったのか手に取ってたけど、2回くらい読んで終わりだった。特段反応もなく…

  • これが〇〇だったら良いのに。と誰もが一度は考える。その考えの先には「やっぱり今のままで良いな」と思うことが多いでしょうか。
    今の状況によるかもしれません。うさこちゃんは自分の想像を膨らませ、最初はウキウキした楽しい気持ちになっていたが、途中から、それと引き換えにマイナスな面が見えてくるようになる。
    もしかしたら世界全体も同じように、一見楽しそうに見えることがあり、”楽”を追い求めるとそれと引き換えに何かがあるかもしれない。そう思うと、良いも悪いもバランスがとれてるのかな。
    短くて小さな本ですが、深く考えることもできる素敵な本でした。

  • 2022/02/04 3歳 自分で選んで絵で読んだ

  • ここがおかしのくにだったらいいのに。こどもなら夢見たことはあるのでは?いろいろ好き放題するミッフィーだけれど、最後には自分できちんと答えを見つける。

  • お粥を食べたくなくて、ここがお菓子の国なら良いのに…とミッフィーの妄想が始まっていきますが途中からお菓子関係なくなっています。部屋を片付けなくて良いとかそれお菓子全然関係ない(笑)。

    最後は現実に戻ってお粥を食べますが、戻ってきた理由がね、確かにその通りなんどけどストレート過ぎてもう少し優しい表現でも良いのでは…と思いました(笑)。

  • おかゆを食べたくないことから始まる空想のストーリー展開。
    おもちゃの片付けをせずほったらかしのシーンで、我が子は、「"あたまをこつん"じゃなくて、"もうかたづけなさい!"だよね?」と。

全36件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1927年、オランダ・ユトレヒト生まれ。 絵本作家・グラフィックデザイナーとして世界的に活躍。 現在までに120タイトルを超える絵本を刊行。全世界で約50カ国語に翻訳され、8500万部以上のロングセラーとなる。日本でも代表作の1964年『ちいさなうさこちゃん』(福音館書店刊)出版以来、日本のみでも5000万部以上の絵本を刊行。また絵本創作以外にもユニセフ、赤十字や「WORLD PEACE IS POSSIBLE」など、社会活動の為のポスターやロゴも多く手がけている。

「2015年 『BLACK BEAR Notepad』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ディック・ブルーナの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
にしまき かやこ
なかがわ りえこ
なかの ひろたか
三浦 太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×