ちょっとだけ (こどものとも絵本)

著者 :
  • 福音館書店
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レビュー : 253
  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834022995

作品紹介・あらすじ

赤ちゃんが生まれて、お母さんは忙しいので、なっちゃんはいろんなことを自分ひとりでやってみます。お姉さんになったからと頑張るなっちゃんですが、眠くなった時だけは、どうしてもお母さんに甘えたくなります。「"ちょっとだけ"でいいからだっこして」とお母さんにお願いしてみると、お母さんにはなっちゃんの大切なお願いがちゃんとわかりました。「いっぱいだっこしたいんですけど、いいですか?」とお母さんはなっちゃんのことを、いっぱいだっこしてくれたのです。お姉さんになったことで感じる切なさ、そしてそれを乗り越えることで成長していく子どもの姿を、母親の深い愛情とともに描いています。

感想・レビュー・書評

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  • 妹が産まれてお姉ちゃんになるというのは、ちょっと複雑なきもちですよね。そんな日々の女の子の様子が、丁寧に描かれています。

    牛乳を、コップに注いだり
    髪を結んだり
    ボタンをとめたり。
    いつもはお母さんにやってもらっていたことを、自分でやってみます。

    うれしいはずなのに、さみしい気持ちや、がんばっている気持ちもあって、複雑なのですね。だけど、そのすべてを包みこんでくれる、お母さんの言葉がすばらしいです。

    安心感につつまれる時間。
    愛情をもらうこと、感じられることで
    また、がんばろうと思えるのでしょう。

    最後のページと裏表紙の絵が
    とても しあわせな気分にしてくれます。

  • 赤ちゃんが生まれ、なっちゃんはお姉さんになりました。お母さんは赤ちゃんのお世話が忙しいので、今までお母さんに手伝ってもらってたことも一人でやってみます。
    「ちょっとだけ」できたと微笑むなっちゃん。「お姉さん」となり一人でもできるようになった誇らしさの中に、赤ちゃんやお母さんのためと甘えられないでいる寂しさも伝わってきます。
    3人の子育てを経験した作者が描く、やさしい愛情深い絵本です。
    読み聞かせは3歳から

  • 下の子が生まれてお姉ちゃんになった少女が、「もうお姉ちゃんだからお母さんに甘えないんだ」と張り切り、いろんなことを一人でしようとする。今までお母さんにしてもらっていたことも、自分でやるとちょっと失敗する。でもちょっとだけ成功する。
    いくつかそういうことが重なって、頑張りすぎて、最後に「ちょっとだけ」お母さんに甘えようとすると、お母さんが「ちょっとだけじゃなくて、いっぱいだっこしてあげる」と包み込んでくれる、という心温まるストーリーです。
    我が家では、妹が生まれても全力でママに甘えたい長男には全くウケず、この絵本の意図ではないのだろうが、「上の子は自立すべし」的なメッセージを敏感に感じ取り完全に拒否されて封印しております。でも私は好きです。末っ子の娘は、「もし妹が生まれたら~」と空想して読むことができるかも。今度読んであげてみよう。

  • 一生懸命お姉ちゃんになろうとしているなっちやん、イジらしくて泣けてくる。

  • 2歳3か月

    最初はあまり手に取らなかったが、一回読んだら何回か読みたくなったみたい。下の子ができて、今まで独り占めしていたおかあさんが、なかなか構ってくれなくなって、自分で一人でやってみる。パジャマのボタン、髪の毛、ブランコなどなど。ちょっとだけせいこうしました、というフレーズで、手をぱちぱちして、一緒に喜びながら見ていた。
    最後に、眠くなったところで、ちょっとだけぎゅっとして~、ぎゅっとしてもいいですか?、いいですよ~の場面で同じように、ぎゅーとしながら読んだ。
    下の子ができたら、上の子は我慢することが多くなることが分かって、読みながら切なくなってしまった。
    ぎゅーとしてやると喜んだ。

  • 兄弟姉妹が生まれるときに読み聞かせる本の代表作といっても過言じゃない1冊。お姉ちゃんとなった女の子の頑張りに愛らしさを感じながら、ずっとパパもママも一人占めできてた一人目の苦しさを忘れずにいようと思えるそんな1冊。

  • いい話!おねえちゃんがけなげすぎて泣ける。
    “ちょっとだけ”せいこうしました。
    というところが、明るくて誇らしくてとても好き。
    最後のママのやさしいところもよかった。
    上の子が女の子ならマストでよみたい本。

  • 図書館で借りて読み。絵本ナビでおすすめされていたので。

    これは大人のための絵本だなーと思った。去年下の子が産まれた所なのでタイムリーな内容だった。がんばる上の子が健気。
    ちょっとだけがんばってみたり、ちょっとだけあまえてみたり。ほんとはたくさん甘えたいんだよね…。ほんま健気やで…。「ちょっとだけ待っててねー」が最近の私の口癖なので反省せねばならぬ。

    5歳児は「わたしは ぼたんじぶんでつけられるよ!」
    とドヤ顔してた。この子のおうちは公園が近いからいいけど、きみは一人で公園に行っちゃだめだよ、と厳命しておいた。

    「5歳児ちゃんもほんとはたくさん甘えたいの?」って聞いたら「うん」って言ってたので、うちも下の子に「ちょっとだけ」我慢してもらう時間をなるべく作ろう、と思った。

  • 3歳7ヵ月
    妊娠中期に入ったばかりの現在、
    息子は、この本を読んでいる途中から
    話を聞きながらわたしのお腹をサスサスしだしました。
    わかっているのねー。

    今後の生活がどうなるか
    子どもなりに興味があるようで、
    この絵本では、上の子にとってちょっとつらい状況でもあるんだけど、
    だまってじーっと聞いている。
    絵本の子も、息子も、何だかけなげ。

    ラストの展開には、
    わたしが涙涙で、震える声で読みました。

    • emajiroさん
      この本、私も立読みで泣きかけた。
      その後二人目出産したママさんにプレゼントしたら、上の子に読んであげながらやはり号泣したそうで。
      息子ち...
      この本、私も立読みで泣きかけた。
      その後二人目出産したママさんにプレゼントしたら、上の子に読んであげながらやはり号泣したそうで。
      息子ちゃん、よくわかっておるね!
      2015/12/11
    • tyunsukeさん
      これをプレゼントとか、粋なチョイス~!
      うちの息子が上の子になっても
      ここまでけなげにはなれない気がするけど、
      子どもなりに何か思って...
      これをプレゼントとか、粋なチョイス~!
      うちの息子が上の子になっても
      ここまでけなげにはなれない気がするけど、
      子どもなりに何か思ってるんだよなーって
      優しくなれるよね・・・。きっと。
      2015/12/20
  • 2020年追記
    読み返してみたら、なっちゃんがかわいそうでたまらなくなりました。
    最後のお母さんは確かに優しいけど、なっちゃんを放置しすぎて、あんなセリフが出る前に優しくしてあげてほしかった・・・。





    お母さんのお腹の中にいた赤ちゃんが産まれて、
    おねえちゃんになったなっちゃん。
    いつもお母さんがやってくれていた、お散歩のお手々つなぎ、ブランコをゆらしてもらったり、髪の毛をかわいく結んでもらったり、をお願いしようとすると、お母さんは赤ちゃんのお世話の途中。
    それじゃあ自分でやってみよう、と挑戦して、なっちゃんは「ちょっとだけ」いろんなことが自分でできるようになっていく。

    でもそれが何度も何度もつづいて、ついになっちゃんは…泣いたり怒ったり…

    しません。
    なんとお母さんに
    「ママ、”ちょっとだけ”だっこして…」
    と超絶かわいいことを言っちゃうのです。
    しかもそれに対してお母さんは
    「”ちょっとだけ”じゃなくていっぱい だっこしたいんですけどいいですか?」
    とこれまたかわいいことを言っちゃいます。(普通は「ごめんね」って言いたくなりますよね)
    なんて良い子なんだなっちゃん!と思った次の瞬間、「このなっちゃんの優しさは親が育てたものなんだなあ」と納得させられました。


    子供って親の影響ほんとに大きいですよね。
    大人になると世間を知って親を反面教師にしたりできるけど、
    子供は基礎がないから親を基礎にする。それで基礎となる親が優しくないと、優しさというものを知らないまま育ってしまう。
    もちろん親には好かれたいから優しくできるけど、それ以外の他者(この本で言えば赤ちゃん)には優しくできなかったりする。
    現実には難しいことかもしれないけれど、
    こんな風に子供を育てて、そして育てられたら幸せですね~。

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著者プロフィール

絵本作家

「2016年 『そっと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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