- Amazon.co.jp ・本 (20ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834023435
作品紹介・あらすじ
幼い子が散歩に出かけます。チョウをみつけて、「こりゃ まてまて」と追いかけますが、「ひら ひら ひら」と逃げられてしまいます。トカゲやハトやネコにも出会います。「こりゃ まてまて」と追いかけますが、やはり逃げられてしまいます。最後は「こりゃ まてまて」と自分が追いかけられて、伸びてきたのはお父さんの大きな手。お父さんに肩車をしてもらって、楽しい散歩になりました。
感想・レビュー・書評
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「中脇初枝」さんのシンプルな文章と、「酒井駒子」さんの絵だけで聞こえてきそうな、女の子の心からの声を見ることが出来て、まさに絵を見て感じる、(0.1.2.えほん)に相応しい内容となっております。
女の子は動くもの全てに好奇心旺盛で、まず、ちょうちょを見て、「こりゃ まてまて」。
しかし、ちょうちょは手の届かないところへと飛んでゆき、その表情はちょっと悲しげだけど、そのときの、腕のぷにゅっとした柔らかそうな感じに惹き付けられて、丸々とした子どもの可愛らしさと、表情に籠められた僅かな哀愁を見事に表現されていて、酒井さんの子どもの絵はやっぱり素敵だな。
次は、とかげを見て、「こりゃ まてまて」。
しかし、あっという間に下をくぐられてしまい、表情はよく見えないけれど、思わず呆然といった感じが、その姿から読みとれそうだし、また、その数秒間の沈黙が、女の子には長く感じるのだろうな。
その次は、ハトを見て、「こりゃ まてまて」。
ちょっとおどおどした感じには、直感的な恐怖を滲ませているようで、見ているこっちがドキドキする。
そして案の定、凄い勢いで飛び立つのだが、女の子の瞳が嬉しさを帯びた様と、開いたまんまの口の織り成すハーモニーが絶妙な可愛さであることに加えて、また女の子の髪型がよく似合っていて、思わずその目線を一緒になって追ってしまいたくなる。
女の子の表情は、出会うものたちにより、ころころ変わって、見ていて飽きない。
あっ! 今度は猫だよ。
猫を見るのは初めてなのか、思わず、女の子も立ち止まって、びっくり顔。しかも、ちょっと体が前のめりになっているのが、本能的な表れのようで、無意識の純粋さが垣間見えて、また可愛い。
そして、その後の猫の反応を見たら、ついに女の子もはしゃぎだして、体全体で喜びを表して、
「こりゃ まてまて」。
でも最後の、普段見ている視点とは違ったところから自然と溢れ出す、女の子の笑顔に敵うものはないと思い、もはや体全体を通り越して、おそらく魂が喜んでいれば、こんな顔になるのではないかと思ってしまう、酒井さんの表情の描き方には脱帽です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
酒井駒子さんの絵本祭りしたいなとしばらく思っていたところ、図書館でふいに見つけたのでつい借りてきてしまいました。
「こりゃまてまて」に続いて、動物たちの吐息が聞こえるオノマトペが続くという構成。最後のストーリーの締め方も含めて完璧に可愛い。
読み終わって「かわいいー!!」ってつい叫んだら、膝に座っていた娘が顔を見上げて面白がってニコニコしてくれた、というかわいいオマケ付きでした。-
shokojalanさん、こんばんは。
お久しぶりです(^-^)
私も酒井駒子さん、大好きなので(この絵本も読みました)、最後の娘さんの微...shokojalanさん、こんばんは。
お久しぶりです(^-^)
私も酒井駒子さん、大好きなので(この絵本も読みました)、最後の娘さんの微笑ましい様子が目に浮かぶようで、感動いたしました!
酒井さんの絵本祭り、楽しみにしております(^o^)
それから、ゾロトウ祭り、ありがとうございました!2023/12/01 -
たださん、こんばんは!
コメントありがとうございます〜!
今年妊娠出産を経て、あと今は勉強を始めてしまって忙しくしており、今年は読むペース...たださん、こんばんは!
コメントありがとうございます〜!
今年妊娠出産を経て、あと今は勉強を始めてしまって忙しくしており、今年は読むペースが乱高下しています。また最近は皆様のレビューを追えなくなってしまっているのですが…来年を目指してまたペースを徐々に戻していきたいと思っているので、その折にはまたよろしくお願いします(^^)
いずれ遡ってレビューを拝見するかもですが、いいね!爆弾にならないように気をつけますm(__)m
ゾロトウ祭りも実はまだ積み残しがありまして…いずれ必ず!2023/12/01 -
shokojalanさん、お返事をありがとうございます!
そして、ご出産おめでとうございます。
新しい家族の一員が加わることで、絵本の楽し...shokojalanさん、お返事をありがとうございます!
そして、ご出産おめでとうございます。
新しい家族の一員が加わることで、絵本の楽しさも愛おしさも、より増していくような気がいたしました。
どうぞ、ご自分のペースでいらしてください。私は気長に待っておりますし、私の本棚も好きなだけ、ご覧になって下さい。
こちらこそ、よろしくお願いいたします(^^)
ゾロトウ祭りも楽しみにしてますね(^o^)2023/12/02
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2歳前後のときの娘によく似てる。
子供の特徴をとってもよく捉えて描いているからだろう。ほっぺ、おでこ、くちびるが出てる感じとか、髪の毛がふわふわしてるところとか。
今後、きっと懐かしくてきゅんとするだろう。
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新品購入
0〜2才向け
絵本フェアにて酒井駒子さん発見
2人の子どもたちにではなく
自分用に
これは子どもよりも
大人の方が好きになると思う
お母さんから見た我が子の記憶
愛しい -
1y9m
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酒井駒子さんの絵が好きなので、古本コーナーにこの本を見つけて、つい買ってしまった。
以前、酒井駒子さんの個展で、この本の絵も見ていたけれど、本として見るのは初めてで、赤ちゃん絵本としても、よくできているなぁと思う。 -
酒井駒子さんの描く、かわいらしい子どもの姿が印象的な絵本です。
短いことばと、やさしいイラスト。絵と文のバランスも絶妙です。
小さいお子さん向けの本ですが、ひとつの作品として、大人も楽しむことが出来ます。
司書3
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https://library.koutoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/SS00026611