ガツン!

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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834024180

感想・レビュー・書評

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  • 僕らはいつだってオロカで、でも少しずつ学んで、それでもやっぱり根はオロカだってこと、そしてそれでもいいんだよってことをやさしく教えてくれる作品。
    ホーンビィの作品は、翻訳されたものはほとんど読んできたけど、
    「ハイ・フィデリティ」以外どれもうーんという感じで、久しぶりにガツンときました。

  • ニック・ホーンビィ 『ガツン』SLAM
    10代で、そんな気じゃ無いのに子供が出来ちゃって、彼女と、家族と色々あって…という話。
    特に主人公が成長するストーリーでもなく、でも少し前進はしてるのかな?
    途中夢の中で未来に行って、自分の未来を見てしまうような時代の前後があり、未来に過去を思い出すのではなく、未来に行ってしまって困る。というシチュエーションが面白い試み?
    これはティーンエイジャーに向けて書かれたYA小説で、図書館でもジュニアコーナーに有りました。
    面白かったけど、まあまあかな。で☆☆☆

  • 舞台がロンドンだけど、ビバヒルとかディスパレートな妻たちに登場しそうな家族の話でした。ちょっとだけ未来にいって何が起こってるのか見て来るあたりはバック・トゥ・ザ・フューチャーみたい。主人公のサムはスケボーに乗っているし。

  • ダメな男の子のダメダメな日常の記録。
    ニック・ホーンビィ独特のこの雰囲気は、やっぱりたまりません。

    既刊&映画化作品を読み返し(観返し)たくなった。

  • スケボーに夢中な16歳の少年サムが、アリシアという可愛い女のこと出会い、2人ともが恋に夢中な時期を過ぎたころ、アリシアの妊娠が発覚する。
    SLAM!(バン!ガツン!)と人生で初めて現実にぶち当たるサム。
    それまでだってつらい現実は周囲にあったけれど、自分が原因になではなかったし、真正面から向き合わなくても何とかなっていた。

    でも最初からきちんと直視できるはずもなく、逃げたりごまかしたり、いかにもティーンらしい馬鹿なこと言ったりやったり。

    成長物語と言ってしまえば、まあそれまで。
    でもいつもと同様、軽快で小粋(って表現がぴったりくる感じ)なニックの文章が楽しく読ませてくれます。
    うん、いかにも映画化されそうな。

    うーん、しかし。
    ちょっと情けない男、はニックの作品では定番的存在。
    でもそれは35とかの「いい歳をした大人のくせに」だからこそのおかしみとある種のいやらしさ、ってのが面白さだと思う。
    語り手である18歳のサムは、どうやら16歳のサムよりはいい感じに成長してるっぽいし、息子ルーフへの愛情にもすっかり目覚めちゃって。
    やっぱねえ、16歳時点で情けなくても当たり前、人によっては成長したらまともになったりするんですね。
    それは大変素晴らしいことですが、なんかニックの作品にはもっとゆるい教訓を求めてしまうところがあって。
    35歳の男がようやく1段階成長する、そのきっかけの「ひねり」がニックらしさではないかと。

    実際のティーンが読むにはちょっとストレートすぎるかもしれないけど、読んだ感想を聞いてみたい気もする。

  • 【内容】
    16歳のサムに降りかかった人生最大の問題は、彼女を妊娠させてしまったことだった!

    【感想】

    父親になる覚悟ができない少年の動揺や、十代の妊娠・出産がどういう事態を招くのか、サムのケースを例にとって見た感じ。
    イギリスは十代の妊娠がヨーロッパで一番多い国、という一文を読んで、この本の意図を理解した。

    軽くて、ジョークの多い、いかにも欧米の若者って感じの語り口だけど、ストーリー展開はかなりシビアに、リアリティ持っているような気がする。

  • 高校生同士のセックスでうっかり彼女を妊娠させてしまった、ちょっとスケボーがうまくて美術が得意な他にはこれといって取り柄もない平凡な主人公の青春小説。
    一気に彼女に夢中になって毎日デートしてたのに、数週間で微妙に冷めてきてじわじわフェードアウト、私のこと飽きちゃったんだよね?って直球打たれても、いやーそういうわけじゃないけどさー…って煮え切らない態度を見せてたら、妊娠を告げられまさに「ガツン!」
    主人公がまだ若いし未熟だから、ってことより、男と女って確かにこういう感じだよね、って妙にしっくりきて軽くむかつきます(笑)
    急にふりかかってきた現実にじたばたする少年を描いた、壮絶な悲劇も無理くりなハッピーエンドもおこらないごくごく平凡な物語、
    それがいいところでもありますが、とくに読み終わった後に心に何か残るでもなく消えて行った感じ。ニック・ホーンビイは短編の方が面白かったな。

  • ちょっとずつ読んでいた本。
    気付いたら読破

  • ニックホーンビイの読後はいつもあたたかな気持ちになる。本の中ではいつも、パーフェクトじゃないけれど悪くない人生が描かれる。そしていつも男は振り回され、役に立たない。
    サムの内省がしょーもなくて笑える。そして身につまされる。

  • いかにもな欧米のYAの雰囲気。主人公が未来に飛ばされる場面がいくつかあるけど、別にそれで改心するわけでもないんだもんなぁ。ある意味リアルなのかも。

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