むかしむかし とらとねこは… (日本傑作絵本シリーズ)

著者 : 大島英太郎

• 福音館書店 (2009年4月30日発売)

作品紹介・あらすじ

むかしむかし、トラはとてものろまで、獲物を捕るのが下手でした。そこで、毎日たくさんの獲物を捕ってくるネコに、狩りの方法をこのおれにも教えてくれよ、と頼みました…。

感想・レビュー・書評

[あけぼしさんの感想 · 2022年7月2日]

トラとネコの手元が可愛らしくて好きです。お話は昔話らしい展開でした。

[よぴ吉さんの感想 · 2014年7月4日]

2年生くらいから。8分。やや長めですが小さな子でもある程度大丈夫そうです。

とらはむかしのろまで，えものをつかまえられなかった。
そこで，すばしこいねこに弟子入りする。ねこにいろいろな技を教わり，ついにすべての技を教わったと思ったとらは……。

「白いりゅう　黒いりゅう」の中に入っている「ねこ先生ととらのおでし」の類話。
ずるがしこいとらをねこがぎゃふんと言わせるところが爽快です。

ねこととらの着ている服がいかにも中国風なのが，ああ，中国のお話なんだなあと。
「ねこ先生ととらのおでし」を素話でやるのですが，この絵本の絵を見たときに，自分自身の中で
「あ，こういう世界だったんだ」
というのが，すとんと腑に落ちたのです。

素話での，聞き手が想像のつばさを広げてつくりあげた世界は，何物にも代え難いですが，
上質な絵本を読んだときに，こういうイメージなのだなあと
思うことも大切なのだと，自分自身で感じました。

[shu1revさんの感想 · 2020年3月25日]

読み始めたときは、とろいトラがこざかしいネコにバカにされる話かと思っていたんだけど・・・。中国の昔話だったそうな。猫やトラに対するイメージも、日本とは少しちがうというところか。面白かったな。こういう海外の昔ばなしっていうのも、いいね。

[mameponさんの感想 · 2018年6月23日]

大好きな絵本。中国の昔話です。
猫が虎に狩りを教える姿が面白い。
こういった動物の生態を昔話として語り継がれているお話好きです。
事実ではないけど、実際にその動物を目にした時にお話を思い出すと、より想像がふくらんで面白いです。

[司書KODOMOブックリスト（注：「司書になるため勉強中」のアカウントです）さんの感想 · 2023年6月3日]

「むかしむかし、トラはとてものろまで、獲物を捕るのが下手でした。そこで、毎日たくさんの獲物を捕ってくるネコに、狩りの方法をこのおれにも教えてくれよ、と頼みました…。」

[えいじさんの感想 · 2022年9月21日]

昔とらはのろまで獲物もうまく捕まえられず、ねこに教えてもらうように頼みました。しかしねこは木登りだけは教えませんでした。なゼでしょうか?

[うちゅうのこどもさんの感想 · 2022年7月11日]

図書館本。中国の昔話。高いところに登れないトラとそんなトラを恐れて街中に住むようになったネコの話。

[猫武炸成さんの感想 · 2022年7月2日]

＜THE TIGER AND THE CAT : A Chinese Folk Tale＞
　　
ﾃﾞｻﾞｲﾝ/丹羽朋子

[tanukichirouさんの感想 · 2022年2月9日]

トラが木に登らないという生態の起源を描いた昔話。中国にはトラがいたんだものね。

[りゅうさんの感想 · 2021年2月13日]

とらは、昔から強いと思ってたから、おどろいた。とらは、ちゃんと真面目でがんばってるのかと思ったら、さいごにはねこを食べたいと言うから、「えー、びっくり！」と思った。
ねこは、木登りを教えるのをわすれてたんじゃなくて、わざと教えなかったんじゃないかな。
ねこのにこにこ顔としっぽがくるんとしているのが、かわいい。（小3）

著者プロフィール

大島英太郎　栃木県に生まれる。子どもの頃から、自宅に近い渡良瀬遊水地に通って、長年、野鳥の観察を続けてきた。また、恐竜に関する質問状を国立科学博物館の研究者に送ったのがきっかけで、恐竜にも興味をもつようになる。科学絵本、物語絵本の両方の分野で、鳥や昆虫、恐竜などをモチーフにした絵本を発表している。絵本に『とりになった きょうりゅうのはなし』、『むかしむかし とらとねこは…』（以上、福音館書店）など。月刊誌に「かがくのとも」2002年2月号『みぢかな とりの ずかん』、「こどものとも年中向き」2018年2月号『たぬきの どっきりはっぴょうかい』などがある。

「2019年 『きょうりゅうの おおきさって どれくらい？』 で使われていた紹介文から引用しています。」