すぺるむ・さぴえんすの冒険―小松左京コレクション (ボクラノSF 4)

著者 :
制作 : 杉山 実 
  • 福音館書店
4.09
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本棚登録 : 57
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834024777

感想・レビュー・書評

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  • 初読:社会人
    SF好きを自称していながら国産のは全然読んだことなくて、亡くなって話題になって初めて読んでみました。
    どれも秀逸!子供向けらしいのですが、その分読みやすくて初心者にはちょうどよかった。
    最初の短編、もう永遠に夜が明けないことがわかった時の、ぼんやりしながらいつまで現実逃避してられるかな、という、絶望がじわじわくる感じがたまらない。
    ずっと気になっていた「牛の首」も収録。

  • 読みながらうすら寒くなった。読みやすいものから始まり、徐々に本格的なものへと移っていくので、気がつけば夢中になっていた。文句なく面白い。

  •  字が大きい、挿絵がステキ。30数年前に初めて読んだ「小松左京」にこんな形で再会できるなんて、幸せすぎるっ。

  • この書籍は、ある地震で地球の回転が止まったSFの「夜が明けたら」、UFOの襲来によって12歳以上の人が居なくなる「お召し」など収録されています。

  • 『お糸』所収。恋愛関係はメインでないのでその辺はさらっと。歴史改変された世界が衒ひなく普通に描かれ、さらにそこの異様なところが説明されるといふ、異常な才能がすごい。
     他いろいろ。

  • SFです

  • なじ■

    SF苦手の私なので小松左京作品も初だったんですが
    ウオオもっとこの人の作品を読みたい!!と熱烈に思う短編集でした。

    ただただ暗闇の未来しか感じられず
    ゾッとするような終わり方の「夜が明けたら」、
    ハイテク+江戸時代の「お糸」なども印象深かったですが
    一番印象が強かったのは「お召し」。

  • バリエーション豊かな短編集。ホラーっぽいものもいいけど、個人的には『お糸』が好きだなぁ。未来技術の和風なネーミングがかっこいい。

  • [ 内容 ]
    「お前を人類の中からただ一人えらんで、宇宙の一切の秘密と真理を教えよう。その代償に、こちらは二百二十億の全人類の命をうばう……。どうだ? お前は、申し出を受けるか?」
    ノアの箱船や杜子春をモチーフに、人類の破滅そして再生を描く表題作『すぺるむ・さぴえんすの冒険』のほか、三千年前の遺跡から発見された「ぼくが消える日に……」と題された手記から、驚くべき事実が次第に明らかになっていく『お召し』、宇宙創造の神秘に圧倒的な時間的、空間的スケールで迫る『結晶星団』など、今、ぼくたちが立っているこことは異なる場所、もしかしたら、ありえたかもしれないもう一つの世界の可能性についての、巨人小松左京による壮大な問いかけ全6篇を収録。
    脳のふるえがとまらなくなる傑作集。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 「お召し」を読むために探してきました!小松左京の短編集です。収録作品は~「夜が明けたら」「お召し」「すぺるむ・さぴえんすの冒険」「牛の首」「お糸」「結晶星団」の6編です。
    とりあえず、順番ではなく、読みたい「お召し」から読み、心打たれて、その余韻のままに最初から読み始めました。読後一発目の感想としては、「最近こういう、ちゃんとした(語弊があるかもしれんが、個人の感想です)SFって、あんまり無いよなぁ」と振り返る思いと一緒に、色々と噛み締めた。

    「夜が明けたら」は本当に怖い。こんな怖い話をしょっぱなに持ってくるなんて、なんてとんでもない構成だ。ある意味、ドン引かれるぞ!いや、むしろ惹きつけられちゃうけど。この恐怖と共にある寒さの描写は、震災を思い出しました。この話とは全く違って、電池が焼切れるようなことはなかったけれど、それでも電気の無い寒さを思い出した。実に恐ろしい話です。こんな日が来ないことを、切に願います。

    「お召し」は、これはもう、音声化や映像化したら、冒頭のおもしろさとネタバレ感がひどくなってしまう。これは絶対、文章のままの方が良い。文章を、頭で再生することの、想像力の重要性。12歳が天命と知ると、人がそれに順応していくんだと知るのでした。その隔絶される世界の端境期にいた当事者というのは、まったく心中如何ばかりかと。何も知らずに、順応した世界から知るというのも、それはそれでわかりやすくていいのか?知らぬまま笑えるのか?(angelaさんの「遠くまで」を聞いているので、そんな感じに)それにしても、実に救いを感じられない。「AWAY」は、まだ「2つの世界」のことに触れているだけ、救いが望めるような気がしてきた。

    「すぺるむ・さぴえんすの冒険」は、ぜーがぺいんを思い出しました。時系列的には、絶対こっちの方が先だけども。と思ったら、同じようなことはみんな思っているようだった。やっぱりね。それはさておき、この主人公、かっこよすぎだよな~。このかっこよさをわかるのは果たして、どの文化圏の人間なのかと。ラストのまとまり方とリズムがまた、何とも懐かしい。この作品は映像化に向きそうですが、しょぼい実写とかやられたら凹む。フルCGでも凹む。

    いやぁ、やっぱSFおもしろいです。

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著者プロフィール

1931年大阪生まれ。京都大学文学部卒。SFマガジン掲載の「易仙逃里記」で商業誌デビュー。以後「空中都市008」「復活の日」「アメリカの壁」など、鋭い視点で時代を予知的に描き出した作品を次々と発表し、今なお読み継がれるSFの名手。「日本沈没」は上下巻あわせ400万部を超え、社会現象を巻き起こした。星新一、筒井康隆と並び、日本のSF御三家と称される。

「2019年 『地には平和を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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