- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834025569
作品紹介・あらすじ
身近な場所で見つかる「こけ」。独特で精緻な美しさと、その生活史に迫ります。
感想・レビュー・書評
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コケ植物やシダ植物などの隠花植物を撮る伊沢正名さんの写真に,越智典子さんの文章で,街の中のごく当たり前の風景をクローズアップし,コケに注目した作品です。
街路樹,コンクリートブロック,街の中もいざコケを探し出すとものすごくたくさんのコケが見られます。
また,森林の一番下の層のコケ,木に貼りついたコケなどの写真が実に鮮明。
また,さまざまな種類のコケのさく(くさかんむりに朔)の写真があります。
それぞれ胞子を出すのによいコンディションになると,さくの口を開き胞子を飛ばす。
また,胞子から育った原糸体,そこからコスギゴケが芽生えてくる写真があり,コケの一生を一部垣間見る思いです。
蘚類,苔類ともに種子植物とは違った一生を送るのですが,写真でさらっとコケ植物の一生が見られ,また越智さんの必要最小限でありながら分かりやすい文章で,コケ植物の生態がしっかりと描かれているように思います。
「たくさんのふしぎ」は小学校3~4の中学年程度が対象だったと思うのですが,大人としてこの本を見たときも分かりやすくて素晴らしいなあと感じました。 -
同じようにみえて、ちがうこけ。あなたの名前をしりたいと、図鑑をみてもわからない。こけは花をつけず、木や草とはちがう一生をおくります。原始的な植物のふしぎにふれる一冊です。(ちいさな帆)
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「みなさんはコケを知っていますよね。道端や庭のすみなどに生えている、あの緑色の小さなコケ。でも、ふだんは目にもとめずに行き過ぎていることでしょう。この本では、そんなコケを、目を近づけて、ようく見てみました。すると、そこには、今まで思ってもいなかったような美しさと、生きていくための精緻なしくみがかくされていました。見過ごされがちな小さな世界の神秘を、美しい写真で紹介します。
読んであげるなら ―
自分で読むなら 小学中学年から」
(福音館HPより) -
苔に興味がわく!
でも、言葉が難しい、、、かな。 -
たくさんのふしぎ最新号「コケのすきまぐらし」を楽しくよみ、そういえばコケの本はすでに一冊あったな…と思い出す。2001年に月刊絵本で出て、2010年に傑作集入り(単行本化)した、こちらは写真絵本。雄花と雌花から朔が作られ胞子ができ、それを飛ばして、胞子は環境の整った場所で芽を出し原子体となり、光合成をしてふえていく…という生態が接写されたうつくしい写真でたっぷりみられる。
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児童書だと侮るなかれ。こけへの愛がぎっしり、でも淡々とつづられた一冊。
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雨上がりのコケはすごく元気そうで素敵ですね。
でも、私たちがよく見る、いわゆる植物…それも被子植物とは全然しくみも形状も、はえてる場所も違うから、時にグロテスクに見えたり、気持ち悪いと思ったりする。
見るとき、見る場所、天気によっても表情をころころ変えるコケ。
色んなコケの表情が楽しめる本ですね。
氷漬けのコケは綺麗だな。
読み聞かせにも使えるのですが、どうしても長めなのが問題ですね。
時間の都合に合わせて…。 -
奥入瀬に行った時に、
「生まれる前(前世のこと?)には、コケの仕事をしていた」とかとカミングアウトしてきたので、
ためしに借りてみた本。
予想以上にマニアックな本で、読み聞かせるのが大変。
途中から端折ってしまった。
この本を読んだ後に、六義園にコケ探しに行ってみた。