もりの てぶくろ (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834025804

作品紹介・あらすじ

まるでてぶくろのような形の、きれいな黄色の葉が1枚、森の小道に落ちていました。動物たちは通りすがりに、そっと手をあててゆきます。

感想・レビュー・書評

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  • 幼児絵本「ふしぎなたね」シリーズ、3才~5才むき。

    洋題が「WHOSE GLOVE IS IT?」で、そのきれいで素敵な手袋みたいな葉っぱは、誰のでしょう? といった答えを想像する楽しみもありますが、一枚だけの葉っぱの存在感が、美しく写実的な絵柄に、見事に表れており、その人気っぷりも見ていて微笑ましく感じられました。

    近距離視点のうさぎの美しい毛並みと、何気に葉っぱに止まっている蝶の愛らしさが、特に印象的。

  • ブルガリアの秋の森を舞台にしたお話。
    それは綺麗な挿絵で、お話も愛らしい。

    「てぶくろ」というのは、森に落ちていた一枚の葉っぱのこと。
    通り過ぎる動物たちが、次々にその落ち葉に手を当てていく。
    「ぼくの手よりずっと大きいや」と言いながら。
    最後に通った親子の、小さな男の子が手を当てて「ぼくの手にぴったりだ。てぶくろみたい。」と言うところでようやくタイトルの意味が分かる。

    作者さんはブルガリアのソフィア大学院に留学し、現地の民話や絵本に興味を持つようになったという。
    帰国後は翻訳家としての活動が主だったが、この作品は初の創作絵本。
    長年にわたってブルガリアの詩や絵本を日本に紹介してきた功績が称えられて、ブルガリア共和国文化大臣より文化功労賞とメダルを授与されているらしい。
    バルカン半島の小さな国だが、文化の誇り高い国なのだ。
    おかげで、私たちもそれにあやかってこんな美しい作品に触れられるというもの。
    秋の美しい森の中には、小さな花たちや生き物たちもたくさん息づいている。
    絵の中からそれを見つけるのも楽しい。

    ちなみに、この本の中に登場するシジュウカラはお腹が黄色い。
    ユーラシア中・西部に棲息するシジュウカラの特徴で、もちろん私は肉眼で観たことも無い。
    そして野生のブルーベリーはとても背丈が低い。
    そんなところも興味深い。
    約3分。3歳から5歳くらいのお子に。

  • 秋の絵本で一番好き。

    あなだが心奪われて拾い上げたその美しい葉っぱ。
    実はいろんな動物たちが前足を合わせてみた葉っぱなのですよ。

    …って想像したら、とっても楽しい。

  • 絵がきれいでやさしくて
    表紙の葉っぱに手を乗せて楽しみました^ ^

  • 静かな森に葉っぱが一枚落ちていた。ねずみがそっと手をあてる。「ぼくの手より大きいや。」うさぎやきつね、くまも手をあてる。最後に男の子が手をあてるとぴったり。手袋みたいと拾って帰る。(23ページ)
    ※動物が次々やってくる繰り返しがいい。読み聞かせにはいいのでは?

  • 絵がとても好み!
    話の展開も少しずつ変化して楽しかったです。
    民話のてぶくろみたいな動物たちが、葉っぱに手を当てて、大きいな小さいなと言っていくのがほのぼのでした。
    最後の男の子とかも帰る姿が良くて。
    あと、きつねがイケメンでした。

  • しずかなもりに、いちまいのはっぱがおちていました。どうぶつたちが、つぎつぎとてをあてて、そのおおきさにおどろいています。そこにやってきたのは──。
    はっぱはもちろんのこと、背景やどうぶつたちの繊細な絵に惹かれ読了。タイトルの意味はオチで判明します、なるほどそういうことだったのね。秋に読み、公園や森で探してみたくなる絵本でした。おすすめ。

  • 2019年度 幼稚園年長
    「次は何の動物?」   
    「くま~!」
    と、反応が可愛かったです。
    「本が短いー!」の言葉が嬉しかったです。

  • 長男3歳3ヶ月
    葉っぱの絵に手を当てて笑っていた。お話も絵もとても可愛いくてほっこり

  • 手袋にちょうどよい形の落ち葉。森の動物たちも、順番に手を合わせてみる。最後にほっこりした気持ちになれる素敵な本。

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著者プロフィール

1946年福島県生まれ。ソフィア大学大学院に留学。『吸血鬼の花よめ』(福音館書店)で日本翻訳文化賞、『ソフィアの白いばら』(同)で産経児童出版文化賞を受賞。2011年、ブルガリア共和国文化省より文化功労賞をうける。

「2022年 『高橋真琴のおひめさまものがたり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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