中を そうぞうしてみよ (かがくのとも絵本)

  • 福音館書店
3.89
  • (58)
  • (87)
  • (65)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 1458
感想 : 118
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (30ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834026979

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「中を見る」という表現で思い浮かぶもの。
    それは箱や袋など、「内側の空間」と「外側の空間」を分ける構造を持つもの(道具)の“内側”を見る、ということだけだった。つまり普段目で見ることの出来る空間だけが思い浮かんでいた。

    この本のようにX線照射を使って実際には見ることができない木材などの内部を見るという発想は無かった。

    自分が縛られていた固定観念、思い込みに気づかせてもらえた。
    そしてX線写真って面白い。もっと色んなものの中を見てみたくなった。

  • いろんなものをレントゲン写真で撮影して中はどうなっているか見る絵本。試みも面白く1歳でも楽しく見ていた。もう少し大きい子の方がいろんなやりとりはできそう。

  • 木製のいすには釘が何本使われている?想像してみてよ。20本使われている。ページをめくると、X線写真でその答えがわかる。針がたくさん刺さった針山の中は?ぶたの貯金箱の中は?本物の花と造花では、茎の中はどう違う?包丁のもち手の中は?マトリョーシカの中は?赤青鉛筆の中は?ポールペンの中は?はさみとクリップが入った箱に磁石をくっつけると、箱の中は?(30ページ)
    ※いろいろ想像するのが楽しい。作者の佐藤雅彦さんは、ピタゴラスイッチを企画した人。なるほどね。
    2年生の子ども達に 読み聞かせをすると、想像していろいろな声が上がった。
    特にボールペンでは、その構造について意見を言いたい子が4、5人いた。
    針山と造花は、生活経験が少ないのか ピンとこない子もいた。
    でもそれぞれ 予想しながら集中してみてくれたと思う。

  • ☆2023.6 小学校読み聞かせ 学年いろいろ少人数☆
    「~してみよ」という、かたい手触りを感じさせる言葉がまずキャッチーで、こどものアンテナが動き出すのを感じる。冒頭から誰ともなく自分の考えを口にしだして、騒々しすぎない知的な相互交流ムードがつくれるのがこの本の魅力かなと思う。背表紙の「おしまい」につながる終わり方もよく、多くの子が「満足!」のいい表情を見せてくれる。問題(?)のひとつひとつが、難しすぎず易しすぎず、でよく練られているのを感じる。単なる「想像」にとどまらず「具体的な推理」のような頭の使い方がこどもたちへの心地よい刺激となっているなあと思う。いっしょに読むととっても楽しい!

  • いすの、ねじをそうぞうしてみたら20ぽんあたった!

  • 「かがくのとも」から単行本化したもの。
    椅子や貯金箱、マトリョーシカなど身近にある様々なモノの中を、X線写真を使って見せてくれる。
    最初から中身を見せてくれるのではなく、普段見えない部分を想像力を使って想像し、それを当てさせるという子どもが好きなクイズ形式。
    『ピタゴラスイッチ』を監修している佐藤雅彦さんのユニークな試みが楽しめる。

  • 「身近なものを透かして見ると、どんなふうに見えるでしょう?X線写真を使って、椅子や貯金箱、鉛筆、ボールペンなど身近なものを透視してみます。椅子に使われている釘、貯金箱にたまっているお金、鉛筆の芯など普段は見えないものを見ることができました。中を想像する楽しみを味わってみてください。中を想像することは、物事の仕組みを考えることです。見ているだけで楽しめるシンプルな美しさを持った写真絵本です。

    読んであげるなら 4才から
    自分で読むなら 小学低学年から

    「世界は驚きと美しさに満ちています。そのひとつひとつを子どもたちに届けるためには、どんな見せ方をしたらよいでしょう。この世界のすばらしさを限られたスペースの中で再現するために、「かがくのとも」は様々な工夫をしてきました。縦にしてみたり、ページを切ってみたり、ひとつの絵に何ページも使ってみたり。この世界の魅力を丸ごと届けたい、そんな思いで紡ぎ出してきた工夫の数々を見てみましょう。」

    (『かがくのとものもと』福音館書店 2019より)
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    包丁の持ち手の中、知らなかった!そうだよね、木に埋めこまなきゃ、包丁が折れてしまう。
    マトリョーシカの中身も、赤鉛筆と青鉛筆の間も、どうなっているか想像してみるとおもしろかった。

  • 未就学児に読んであげたけど、出てくる“もの”を知っていないと楽しめないみたいだ
    ただ中身がなにかという点には食いついきたので、もう少し大きくなったら改めて読ませたい

  • 物をレントゲンで見る写真絵本。

    子供は椅子の釘を数えることにはまっていました。
    珍しいのか、大人も興味津々でした。

  • x線写真ブームの子供に刺さったみたい。

著者プロフィール

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

「2024年 『宇宙ビジネスのための宇宙法入門〔第3版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤雅彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
tupera t...
高畠 那生
ヨシタケシンスケ
くすのき しげの...
室井滋
やぎ たみこ
加藤 休ミ
モーリス・センダ...
中村 牧江
ユージーン トリ...
ローレンツ パウ...
マージェリー カ...
アイリーン ブラ...
佐藤雅彦
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×