クリスマスのりんご (世界傑作童話シリーズ)

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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834027488

作品紹介・あらすじ

クリスマスにまつわる外国のお話、九編が入った短編集です。クリスマスに読みたい絵本はたくさんあるけど、お話会などで読んで聞かせるお話の本がほしいという声からこの本はうまれました。アトリー、エインズワース、ソーヤーなど様々な書き手による、日本ではまだ知られていない心あたたまるお話の数々。たかおゆうこさんの彩りのある素敵な挿絵とともにお楽しみください。

感想・レビュー・書評

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  • ルース・ソーヤーの作品を読みたくて選んだのだが、どのお話もみなたまらなく可愛い。
    クリスマスにまつわるお話が9編。
    ルース・ソーヤー以外には「こすずめのぼうけん」や「ちいさなろば」のルース・エインズワース。ファンの多いアリソン・アトリーの作品も。
    あとはF・アースティン、メリー・B・バルヴァー、リーラ・バーグ、ヘレン・クレアも作品も寄せている。

    挿絵がやや子供っぽく漫画チックで残念。
    もう少し美的なものを描けば児童書の範疇を超えていただろう。
    宗教色を感じるかどうかはひとによりけり。私はほとんど感じなかった。
    全体に、クリスマスの奇跡にスポットを当てたお話が多い。
    身近に感じる体験などもちろん無いはずなのに、いつの間にか「うん、うん。そうだとも」と頷いてしまうのは、ストーリー運びの巧ゆえさかもしれない。

    アリソン・アトリーの「小さなモミの木」ではちょっぴりドキドキして、ルース・ソーヤーの「クリスマスのりんご」ではじんわりと小さな涙が滲んで、最後のアリソン・アトリーの「人形の家」ではニコニコが止まらなかった。
    アドヴェントの期間に、お子たちに読み聞かせるのも良いかもしれない。
    でも日本にはそんな習慣がないのよね。
    で、私のような大人が読んで、ひとりほくほくと胸を温めていたりするのだ。
    こんないいお話、誰にも教えてあげないもん。

  • クリスマス前に借りていた本を、ようやく読み終わりました。

    自分で読むなら中学年、といったところでしょうか。内容は低学年ものだと感じます。

    創作昔話で、宗教的、道徳的なお話ばかりです。
    基本的に、創作昔話は嘘っぽくて嫌いなのですが、それでもしっかりしたお話が多かったので、嫌にならずに読めました。

    残念なのは挿絵。
    日本人の絵で、漫画チックで風情を消してしまっています。こういうパターンに出会うと、原書の挿絵はどうだったんだろうと知りたくなります。

  • ほんと、かわいらしいお話集でした。
    ほわん。って頬がゆるむよな。

    「ふしぎなクリスマス」
    「小さなモミの木」
    「人形の家」
    が、スキです。
    いや、9つのお話、どれもよいのですが……

    クリスマスのお話って、どれも心をあったかくしてくれるものばかり。だから、そばに置いておきたくなるのかもしれないなぁ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「どれも心をあったかくしてくれる」
      とっても良さそうですね。この本は読まなきゃ!
      ベタでしクリスチャンでもありませんが「クリスマス・キャロル...
      「どれも心をあったかくしてくれる」
      とっても良さそうですね。この本は読まなきゃ!
      ベタでしクリスチャンでもありませんが「クリスマス・キャロル」が好きなんです。
      2012/12/05
    • さとさん
      コメント、ありがとうございます。
      あったかくなれると思いますよ。ぜひ。
      コメント、ありがとうございます。
      あったかくなれると思いますよ。ぜひ。
      2012/12/07
  • クリスマスをめぐる九つのお話

    時計作りヘルマンのうつくしい心がクリスマスの教会できせきをおこす「クリスマスのりんご」、動物園の動物たちがクリスマスイブにパーティーを開き、みんなでイエスさまたんじょうのお話をする「あるクリスマスのお話」など、9つのお話が入っています。どれも心がぬくもるすてきなお話です。そぼくであたたかい絵も大好き! 1日1話ずついかが?

    「残っているのはもうこれだけだーーわしの二日分の夕飯じゃ。これをイエスさまにもっていこう。」(「クリスマスのりんご」より)

  • 2021年にブックサンタで選んだ本

  • クリスマスをテーマにした短いお話が9つ入った短編集。どれもワクワクして、心が温まるお話ばかりでした。私が特におもしろかったのは「小人とくつ屋のむすこたち」と「小さなモミの木」かな。逆に、表題作の「クリスマスのりんご」は良い話だったけど、最後がよくわからなかった…。

  • 町の子どもたちに好かれ、頼まれれば何の見返りも求めずにおもちゃやお人形の修理を快く引き受ける、心優しい年老いた時計作りのヘルマン。彼が、聖母マリアとイエス様にとっておきの捧げものをしようと、何年もかかって作り上げた美しいからくり時計がありました。ようやく、その時計が完成し、いよいよ教会にささげようとしていたクリスマスの前の日。幼い女の子が泣きながら助けを求めてやってきて・・。表題作「クリスマスのりんご」のほか9編を収録。小さい人たちに語り継ぎたい宝物のような物語。
    (第八小学校図書館だよりの紹介より)

  • クリスマスの9つのお話。作者がいろいろで楽しい。クリスマスまで一話ずつ読むのも素敵だなあ。クリスマスに向けて自分の中で物語がひとつずつ積み重なる。クリスマスがとてもとても待ち遠しくなるね。

  • クリスマスをめぐる9つの短編集。『クリスマスのりんご』という貧しいながらも清い心で献身する時計職人のお話が入っています。

  • クリスマスにふさわしい話だわー

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著者プロフィール

ルース・ソーヤー 1880年、アメリカのボストンに生まれる。アメリカを代表するストーリーテラー。また、20冊以上の子どもの本を書いた。主な作品に、ニューベリー賞を受賞した『ローラースケート』(講談社)、『ジョニーのかたやきパン』(岩波書店)、『とってもすてきなクリスマス』(ほるぷ出版)、『クリスマスのりんご』(福音館書店)などがある。また、『ストーリーテラーへの道』(日本図書館協会)は、お話を語る人にとっての必読書となっている。1970年没。

「2020年 『クリスマスの小屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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