バナナのはなし (かがくのとも絵本)

著者 :
  • 福音館書店
4.01
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本棚登録 : 908
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834027655

感想・レビュー・書評

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  • 先週一週間だけでお話会に5回も登場した、アイドル並みに忙しかった本。
    みんなの好きなバナナの秘密が、いーっぱい書いてあるよと言って読みだすと食いつきがすごくて、一行読むたびに「うんうん」と一斉に頷いている・笑
    イラストは遠目も効いて見やすく、テキストも難し過ぎず易し過ぎずほどよい。

    タイトル通りの中身で、バナナを冷蔵庫に入れると黒くなるのはどうして?
    バナナはどこでどのように育つのか、バナナのという植物の仕組みは?
    バナナはどうやって家まで届くのだろう、等々。
    大人の私も知らなかったのは、種からではなく親の根っこから育つという不思議。
    そして、ちょっぴり邪魔なあの白いすじにも、ちゃんと役割があったなんて、ああ知らなんだ。

    ラストには「お・し・ま・い」と書かれたバナナの絵が登場するので、家でも真似して持参する。
    楊枝で直接傷つけるように書くだけなのだが、これがなかなか評判が良くて結構な騒ぎになる。
    食べたーい!と言われても、もちろん「生ものなのであげられません、ごめんね」とお断り。

    通年出回っている果物なので、どの季節の読み物にも適している優れものの一冊。
    ただし、メインじゃなくてあくまでもサブの扱い。幼児から大人まで。
    28ページと短いが絵をよく見てもらいたいので7分はかかる。
    おうちでの親子一緒の読み物にも楽しめるかと。おすすめです。

  • バナナについて、どのように育つかなど意外なほどしっかりと描かれている絵本。個性的な絵もバナナの話とよくあっています。勉強になる絵本です。

  • 冷やしたらおいしくなるかなと、バナナを冷蔵庫に入れてみた。ところが、一週間後には、黒くなっていた!バナナが黒くなったり理由は、バナナが育った暑い環境にあった。バナナの苞、花、実、白くて長い筋、緑色のバナナ、黄色い皮の黒いぽつぽつ、バナナの中の黒い点々、バナナの芽など。バナナが育つ様子をイラストを使って紹介する。見返しには、緑色の秘密や黄色の秘密、黒色の秘密について説明が載っている。(28ページ)
    ※最近テレビで見たバナナアートの黒色は、傷ついたタンニンがかさぶたのような被膜を作ってできたものとわかった。なるほど。

  • 絵本でバナナについてこんなに教えてくれて
    ありがたい

    花や、色、スジ、黒い点秘密など
    バナナ食べながら読むべき絵本

  • 小さいころからおなじみのバナナ。
    だけど、案外知らないことがいっぱい。

    この絵本では、バナナがどんなところで、どうやって育って花が咲き、実になり、手もとに届くのかということが描かれています。
    大人でも知らないことがあるかもしれません。
    「へえ~、バナナの房ってそっち向きなの?」
    「バナナって地下茎で増えるのか~」
    親子で「へえ~」って言いたいですね。

  • [墨田区図書館]

    5年生への読み聞かせ。前日に図書館で探そうと思ったけれど雨で行きそびれて借りていた本の中からチョイス。ついでに読み聞かせで使ったらそのまま返せるように、と夜に息子に読み聞かせ。

    かがくのとも絵本だし、表紙絵からも幼児向け色は強いけれど、とっても身近なバナナでもきっと知らないことがいくつかはあるだろうな、と思えるぐらいの感じ。特に裏表紙に熟したバナナの輸入が禁止されていることとその理由など、追加で数個の"説明"があるので、しっかりと"読め"ば、大人でも豆知識的に新たに知れることがあるはず。5年生でも十分読みごたえはある、けど読み聞かせでどこまで読み聞かせるかは少し考えないとなー。

  • かがくのともらしい、分かりやすい本で素晴らしかった!
    バナナ好きなこどもに読んでほしい!
    ふむふむする時間を作れてとてもよいと思う。

  • バナナが芽を出すところから、食卓に並ぶまでを絵本にしたもの。
    雑誌版かがくのとも2009年4月号を読了。100%オレンジの一人、及川賢治さんの絵が可愛くて、ずっと読みたいなと思っていた作品です。バナナの実の先についている黒いものは枯れた花、実に付いている白い筋は根からの養分を運ぶもの、実の中にある黒い点は種のなごり、花が枯れてから実は膨らみ空に向かって反り返る。身近なバナナを食べる前にじっくり見つめたくなりました。特に反り返る理由が気になるなあ、何でなんだろう?

  • 表紙のインパクトにやられて手に取った絵本。
    バナナって南の国から青いうちの運ばれてくる果物…ってくらいしか知らなかった。

    先にバナナのひみつを知った息子の得意顔と言ったら!
    母も慌てて読みましたよ。
    読めば納得な楽しい1冊。

  • バナナの生態・栽培・輸入について学べる本。
    意外と知らないことも書かれていて「へぇ~」とうなずきながら読める。
    クッキリハッキリした絵と平易な文章で小さな子にも分かり易い。
    高学年には巻末の解説も合わせて読んであげるといいかも。

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著者プロフィール

サイエンスライター・編集者。著書に『バナナのはなし』『いつもとなりにねこじゃらし』(福音館書店かがくのとも)、『カビのふしぎ 実験しよう』『カビのふしぎ 調べよう』(汐文社)、訳書に『ワンダーガーデン 生命の扉』など。

「2021年 『小さな小さなウイルスの大きなはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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