オニのサラリーマン (日本傑作絵本シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
3.78
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本棚登録 : 1228
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834082005

作品紹介・あらすじ

赤鬼のオニガワラ・ケン、地獄カンパニーの平社員。一男一女あり。びしっとスーツで決め、愛妻弁当と金棒持って、満員バスで出勤です。社長みたいな閻魔大王の指示で、今日は血の池地獄の見張りにつくことになりました。釜ゆで地獄の火の番を言いつかった同僚からは「ええなぁ、らくちんやんか」と羨ましがられますが、亡者どもは決まりを守らず、てんやわんや。そして、ちょっと油断したすきに、大変なことが起きてしまいました!

感想・レビュー・書評

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  • オニサラシリーズ一作目。
    鬼や閻魔様や地獄が出てくるけど怖くない。むしろ愉快。

    寝る前に家族で読んだところ、子供より夫に大ウケ。
    普段本どころかマンガすら読まない夫が、関西弁の鬼のサラリーマンのぼやきを大いに気に入り、一人で繰り返し読んでいた。

    子供はサラリーマンの苦悩が分からないので、満員バスでの通勤や上司からの叱責など、ふーん?て感じだったが、夫が大笑い。
    小学校の読み聞かせはこれにしなよ!と言っていたが、1番にウケるのは先生じゃ?!

    うん、この絵本はサラリーマン向け!

  • オニも失敗したり落ち込んだりするんだなあ…
    オニも生きるのって、大変なんだなあ…
    オニサラシリーズ・第1作!

    〜~~~~~~~~~~~~~~~~~〜〜~〜~〜

    オニガワラさんは地獄勤めのサラリーマン。
    今日もお弁当持って、満員バスに揺られ、地獄へと出勤です。

    なになに、今日の当番は…血の池地獄の見張り番?
    他のオニたちから「楽でええなあ」と言われつつ、仕事についたオニガワラさんでしたが、、、

    〜~~~~~~~~~~~~~~~~~〜〜~~~~~

    血ノ池地獄の見張り番、というか、プールの監視員みたいで、しかも血の池にいる亡者たちは勝手放題・好き放題!(笑)
    むしろ、こんなたのしい血の池地獄なら、つかっていまい…(いやダメダメ)とさえ思ってしまうくらい、カオスな血の池地獄でした。
    こりゃあオニガワラさんもお疲れなはずですね!

    これを読めば、サラリーマンの方の苦労はバッチリわかる!!かも?!しれませんヨ!

  • 借りた絵本
    シリーズもの

    子どもは絵が嫌なようで
    読むのを渋っていたけれど
    読んでみたら
    オニが関西弁で
    読んでいる私が楽しくて(←方言が好き)
    子どもも楽しくなってきたようだ
    地獄の種類によって
    仕事がラクとか考えたこともなかった
    たしかにそんな気ぃするわー
    なんて妙な感心をしてしまった
    あまり持っていないジャンルだったので
    とても新鮮だった!


    この絵本を読んで
    常々思っていたことをひとりごと
    スルー推奨

    現代の絵本は思考を凝らしていて
    感動よりも感心してしまう
    絵本に限らずだが
    漫画も映画もテレビ番組も
    最近は話が出尽くした感があって
    奇をてらいすぎて終わり方が微妙だったり…
    小説は全然読んでいないので
    まだまだ広がりはあるのだろうか?
    それとも
    私が昔にしがみついて
    現代の流行りに馴染まないだけか
    それは大いにあるな
    もっと柔軟にならないといけないな
    今のいろいろな分野の作家さんは
    新しいことを生み出すのが大変だろうな

  • オニのお父さん、ごくろうさま!
    お勤めは現世も地獄も大変やなあ。
    血の池じごくというか、血の池プール…
    鬼ごろしは大人のお楽しみ。

  • オニのお父さんは毎朝、混んだバスで地獄まで出勤。今日の配置は「血の池地獄」。
    楽でええなー、代わってくれよ。なんて更衣室で会話をしつつ。
    地獄の絵はなかなか迫力あり。
    話は面白いんだけど、もう少しお父さんのパリッとしたとこも見せてあげたいような。

    ネタバレですが、「蜘蛛の糸」を読んでいた方が楽しめます。

  • 地獄で働く平社員サラリーマンのオニのお父さん。
    (めっちゃ関西弁)

    満員バスで汗かき通勤。
    今日の仕事は何かなあ。
    制服の虎皮パンツに着替えます。
    なんやかんや言いながら、一生懸命働いて、お楽しみはお弁当。
    お腹が膨れて居眠りで大ミス。
    閻魔様に大目玉。
    帰りに一杯気分転換。
    帰ればそこには幸せ家族。
    がんばれ!オニのお父さん。

    地獄の様子が楽しく細やかにユーモアたっぷりに描かれていて、じっくり見入ってしまいます。

    「蜘蛛の糸」のいい絵本ないかな。
    これをきっかけに読んであげたいな。

  • 富安陽子さん、さすが。
    日本の伝説や昔話に出てくるキャラクターを使うのはいつも通り。
    でも、こう来たか!
    文豪の名作を別の視点で見た作品だけど、ユーモラスでほんわかしてる。
    家庭内の様子も、通勤の様子も楽しい。大島さんの絵がピッタリ。
    これはシリーズ化するのもわかる。

    虎がペットなので、子どもに「ペットを殺してパンツにするのかな」と訊いたら、「昔はそういうこともあったんだよ。でも今は倫理的に問題があると言われてるし、可哀想だからしない。今のパンツはフェイクファー」と言われた。

  • 現実的な、鬼の生活がひたすら楽しい。
    哀愁ただようサラリーマン、父の1日。

  • 3歳5ヶ月 図書館

    節分が近づいてきて、幼稚園でもオニのお話を聞くようになったようで娘が自ら手に取った一冊。
    どのページも地獄の様子がダイナミックに描かれていてインパクト大!目を丸くして母の後ろに隠れながら恐る恐る読みました。
    オニの関西弁が小気味良い。関西出身の母、読むのについつい熱が入ってしまう。

  • オニのサラリーマンの オニガワラさんは
    毎日 ぎゅうぎゅうの 通勤地獄~~~
    でも、家族の為にじごくカンパニーで働きます。
    時々 うっかりも しちゃうけど・・・
    そういう 時は 
    一杯 おにごろしでも 飲んで~~~

    ほのぼの笑える 
    オニのお話の絵本です~~~~

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著者プロフィール

1959年生まれ。1991年『クヌギ林のザワザワ荘』(あかね書房)で第24回日本児童文学者協会賞新人賞、第40回小学館文学賞を受賞、1997年「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)で第15回新美南吉児童文学賞を受賞、2001年『空へつづく神話』(偕成社)で第48回産経児童出版文化賞を受賞、『盆まねき』(偕成社)により2011年第49回野間児童文芸賞、2012年第59回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞、2021年『さくらの谷』(絵・松成真理子 偕成社)で第52回講談社絵本賞を受賞。絵本に「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ(絵・降矢なな 福音館書店)、「オニのサラリーマン」シリーズ(絵・大島妙子 福音館書店)などがある。

「2023年 『そらうみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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