- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834083248
作品紹介・あらすじ
このおじさん、今日はとことんツイてない。友達に手紙を出そうと思っただけなのに、家を出ようとしたら階段を転げ落ち、道を歩けば空からマットが降ってくる。さらには道の向こうからとんでもないものが……! もはや体はよろよろ、手紙はしわくちゃ。おじさんは身も心もすっかりへろへろです。とっても気の毒なのだけど、そのあまりにも不運な姿が笑いを誘います。上質なドタバタ喜劇を見ているかのような一冊です。
感想・レビュー・書評
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かなりアンラッキーなおじさん。
あそこまで続くとかわいそうになっちゃう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おじさんが手紙を出しにポストに向かいます。
が、ポストにいくまでに色々な災難が!!
図書館で最初の一ページを読んで、これは楽しいに違いないと確信して借りました。
災難に見舞われるおじさんがかわいそうだけど、面白かったです。
災難で終わるのかと思いきや(少し期待)、最後に救いがあります。
子ども向けにはそれでよかったのかも、私は最後まで運の悪いおじさんを期待してしまいました。
佐々木マキさん、一気に気になる作家さんになりました。 -
がんばって、がんばって、がんばったときは、きっと誰かが助けてくれる。
おじさんにアイスクリームをあげる、女の子みたいな人になりたいな。
女の子みたいな人でいっぱいな世の中になるといいな。 -
ないてたからアイスくれたんじゃない
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空前の佐々木マキブーム。わたしのなかで。
絵本をぽちぽちと集めている。
ついてないおじさん。最後はほっこり。
ぶたのたねが好きな子たちに読んであげたい。 -
ドタバタ喜劇……だとは思うけど、後半になるにつれかわいそうという気持ちがどんどん強くなっていく。最後のページではおじさんの誠実さも感じ、読後感はよい。
英題は「Uncle Trouble」。「困難」とか「騒乱」あたりの意味を取るべきかと思うんだけど、そう考えると「へろへろ」という言葉は便利だな、と思った。 -
あとがき付きの『こどものとも 2014年2月号』にて再読。
佐々木マキの擬態語のセンスが好き。このおじさんは、おろおろでもぼろぼろでもよろよろでもあるのだけど、もっとも適切に表現したのが「へろへろ」。「へ」の字が、いまにも手をついて倒れようとする人間を簡略化して描いた絵に見えてくる。何をしてもどこに行っても、とことんついてなくて、悲しくて惨めで泣きたくなる日ってある。でも、遠くからそっと見守って、手を差しのべてくれる人がいたらどれだけ救われるだろう。やさしさがトッピングされたアイスクリームはこの上ない労い。 -
友だちに手紙を書いたおじさんはポストまで出かけますが様々な災難にあってよれよれになりますが、しわくちゃの手紙をポストに入れることができました。やっと落ち着いて、ソフトクリ―厶を買ってべンチに向うとアイスクリームがぽとりと足元に落ちてしまいます。ああ〜一日ひどい目にあったおじさんは、今度ばかりはこらえきれずに泣きました。それでも、ほっとする最後がやって来ます。