へろへろおじさん (こどものとも絵本)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 537
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834083248

作品紹介・あらすじ

このおじさん、今日はとことんツイてない。友達に手紙を出そうと思っただけなのに、家を出ようとしたら階段を転げ落ち、道を歩けば空からマットが降ってくる。さらには道の向こうからとんでもないものが……! もはや体はよろよろ、手紙はしわくちゃ。おじさんは身も心もすっかりへろへろです。とっても気の毒なのだけど、そのあまりにも不運な姿が笑いを誘います。上質なドタバタ喜劇を見ているかのような一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • かなりアンラッキーなおじさん。
    あそこまで続くとかわいそうになっちゃう。

  • おじさんが手紙を出しにポストに向かいます。
    が、ポストにいくまでに色々な災難が!!

    図書館で最初の一ページを読んで、これは楽しいに違いないと確信して借りました。
    災難に見舞われるおじさんがかわいそうだけど、面白かったです。
    災難で終わるのかと思いきや(少し期待)、最後に救いがあります。
    子ども向けにはそれでよかったのかも、私は最後まで運の悪いおじさんを期待してしまいました。

    佐々木マキさん、一気に気になる作家さんになりました。

  • 〝おじさんは、遠くの町に住んでいる友だちに手紙を書きました。それをポストに入れるために、部屋を出ました...ところが、階段の途中にあったボールを踏んで、おじさんは、ダダダンッと、階段を転げ落ちました。道を歩けば、二階の窓からマットが降ってくるし、道の向こうから「豚追い祭り」のブタの群れにぶつかって、踏んだり蹴ったり・・・! おじさんの体はよろよろ、手紙はしわくちゃ、身も心もすっかりへろへろに・・・〟あまりにも不運な目にあったおじさんが、ひとりの女の子に慰められ、深々と頭をさげる姿が好印象をあたえる、愛すべきおじさんの絵本でした。

  • あり得ないくらい 不運な事が続いてしまった。
    最後に 一息入れようとしたのに、
    それも叶わず。

    普通なら 泣く程ではないだろうけど、
    これだけ続くと泣きたくなりますね。

    不運な事の後には
    嬉しい事が起きました。

    この親子の優しさは
    いつも以上に アイスが美味しく感じられたでしょう。

    心温まるお話でした。

  • がんばって、がんばって、がんばったときは、きっと誰かが助けてくれる。
    おじさんにアイスクリームをあげる、女の子みたいな人になりたいな。
    女の子みたいな人でいっぱいな世の中になるといいな。

  • ないてたからアイスくれたんじゃない

  • 空前の佐々木マキブーム。わたしのなかで。
    絵本をぽちぽちと集めている。

    ついてないおじさん。最後はほっこり。
    ぶたのたねが好きな子たちに読んであげたい。

  • ドタバタ喜劇……だとは思うけど、後半になるにつれかわいそうという気持ちがどんどん強くなっていく。最後のページではおじさんの誠実さも感じ、読後感はよい。
    英題は「Uncle Trouble」。「困難」とか「騒乱」あたりの意味を取るべきかと思うんだけど、そう考えると「へろへろ」という言葉は便利だな、と思った。

  • あとがき付きの『こどものとも 2014年2月号』にて再読。
    佐々木マキの擬態語のセンスが好き。このおじさんは、おろおろでもぼろぼろでもよろよろでもあるのだけど、もっとも適切に表現したのが「へろへろ」。「へ」の字が、いまにも手をついて倒れようとする人間を簡略化して描いた絵に見えてくる。何をしてもどこに行っても、とことんついてなくて、悲しくて惨めで泣きたくなる日ってある。でも、遠くからそっと見守って、手を差しのべてくれる人がいたらどれだけ救われるだろう。やさしさがトッピングされたアイスクリームはこの上ない労い。

  • 友だちに手紙を書いたおじさんはポストまで出かけますが様々な災難にあってよれよれになりますが、しわくちゃの手紙をポストに入れることができました。やっと落ち着いて、ソフトクリ―厶を買ってべンチに向うとアイスクリームがぽとりと足元に落ちてしまいます。ああ〜一日ひどい目にあったおじさんは、今度ばかりはこらえきれずに泣きました。それでも、ほっとする最後がやって来ます。

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著者プロフィール

1946年兵庫県神戸市生まれ。マンガ家、絵本作家、イラストレーター。1966年「ガロ」「朝日ジャーナル」を中心に自由で実験的なマンガを立て続けに発表。1973年、福音館書店より『やっぱりおおかみ』を刊行。「こどものとも」などで独創的な絵本を多数発表する。マンガ作品集に『佐々木マキ作品集』『ピクルス街異聞』『佐々木マキのナンセンサス世界』『うみべのまち』。絵本に『やっぱりおおかみ』『ねむいねむいねずみ』『ぶたのたね』『ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします』『おばけのばむけ』ほか多数。エッセイ集に『ノー・シューズ』がある。京都市在住。

「2016年 『村上春樹とイラストレーター 佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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