河童のユウタの冒険(上) (福音館創作童話シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 41
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834083347

作品紹介・あらすじ

北国の湖に棲む河童のユウタは、早春のある夕暮れ時、九尾の狐を母にもつというキツネに呼び止められます。「そなたは旅立たねばならぬのです」。その言葉に戸惑いながら、やがてキツネの言う“龍川”の水源をめざし、理由も目的もわからぬまま、ユウタは旅の仲間となるキツネの娘アカネと天狗のハヤテとともに旅立ちます。3にんの旅立ちを喜ぶ鳥や獣たちがいる一方で、執拗にあとを追うカラスの群れや謎の黒い影も……。

感想・レビュー・書評

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  • 「冒険者たち」を読んだ経験が、子ども時代の自分に与えたインパクトがとにかくすごくって、この本を図書館で見つけた時、あ、その追体験できるかなって期待して読み始めたんだけど。なんか…無駄に長い。そういう雑念がちらつくぐらい、物語に入り込めない。残念だけど。変わったのはわたし?

  • 導入が少し長いので、かなり読む力のある高学年でないと途中で投げ出してしまいそうな分厚さ。まだ上巻よ。下巻までいくのにくじけそう。

  • なぜ旅に出るのか。ガンバのシリーズに比べると動機が弱い。

  • 『冒険者たち』の大ファンなのですごく期待していたのだが、がっかりだった。

     まず展開が遅すぎる。ユウタが旅に出る決心をするまでにうだうだと100ページ近くも使う必要があったのだろうか。
     やっと旅に出たと思ったら今度は「旅の目的がわからない」と繰り返し、次には「魔法が使えるかどうかもわからないのに皆の期待に応えられる自信がない」と。
     そんなこんなでページ数だけが消費されていく。

     主人公たち3にんに魅力が足りない。他の登場人物たちも入れ代わり立ち代わりで感情移入できないし、敵か味方かもよくわからない。

     また自然や動物に対するヒトの仕打ちについての批判が露骨過ぎて説教臭い。

     何とか上巻は読んだが、下巻は読む気が失せた。

  • 何十年ぶりかの斎藤惇夫さんのお話
    思えば「冒険者たち」は初めて徹夜で読んだ本でした。
    さて、本編
    河童のユウタは湖で楽しく暮らしていました。
    ある日、狐がやってきてユウタに旅に出るよう言います。
    ここがちょっと読み進めるのが難所かも
    ここを越えれば下巻までノンストップです
    続きは下巻で

  • 河童のユウタの冒険上下 斎藤惇夫 金井田英津子 福音館

    地球全体の調和のとれた幸福な社会を目指す
    
英雄たちの壮大な物語

    この物語で気になるのはディズニーでありがちな
    
英雄の魔法に依存することを教え

    過去でしか無い故郷に戻ることで幸福を与えようとする結果主義である

    

欲を言うならば

    自分で考え信頼し合える出合った仲間と切磋琢磨してお互いを磨き出し
    
皆んながそれぞれの方法でシナヤカな集いに参加することを目指し

    対等で自在な環境を創造することで視野を広げる全体観と

    今を中心に未来を描いていく気づきの冒険の過程を描いてほしかった

  • 河童に天狗に、山や川に住む動物たちが活き活きと。
    金井田さんの版画も手伝って、隣に在る感が物凄い。

  • 北国の湖に一人で暮らしている河童のユウタは、赤キツネに指示され赤キツネの娘のアカネと天狗のハヤテとともに龍川の水源を目指す旅に出る。とはいえ、その旅の目的は誰も知らない。ただ、道中の動物たちは皆とうとう河童と天狗と九尾の狐が旅に出た、と様々な手助けをしてくれる。
    ヒトに見つからないようう気をつけながら、森の入口の谷川までやって来た三人は、白いサルの老人と出会う。

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著者プロフィール

斎藤惇夫 1940年新潟市生まれ。小学校一年から高校卒業まで長岡市ですごす。長年子どもの本の編集に携わり、現在は、著作と、子どもの本の普及活動を続ける。著書に『グリックの冒険』『冒険者たち』『ガンバとカワウソの冒険』『哲夫の春休み』(以上、岩波書店)、『おいで子どもたち』(日本聖公会)、『現在、子どもたちが求めているもの』『子どもと子どもの本に捧げた生涯』(以上、キッズメイト)、講演録に『わたしはなぜファンタジーに向かうのか』(教文館)などがある。

「2017年 『河童のユウタの冒険(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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