- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834083354
作品紹介・あらすじ
河童のユウタと九尾の狐の孫娘アカネと天狗のハヤテは、道中をともにしたイノシシ夫婦を人間に撃たれ、そこへ現れたサルたちに連れられて山奥の“水源”に到着します。待っていたのはカラスとサルたち、そしてユメオイという名の年老いたサルでした。ヒトによって奪われた棲家を魔法で取りもどしてほしいというユメオイに知恵を働かせてその場を切り抜けたものの、しかし、人間に姿を見られてしまった3にんは追いつめられ……。
感想・レビュー・書評
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後半になって引き込まれていった。大人になってオチの予想はついてしまうにせよ、綺麗な美しいものは、綺麗で美しいものとして憧れる。
斎藤惇夫氏のあとがきがよかった。瀬田貞ニ先生から受け取ったバトンだったのかと分かれば、あのおじいさんのことも腑に落ちる。
河童は今も生きていると書かれた瀬田先生の思いとか。この物語の舞台である犀川と千曲川が合流する場所がわたしの故郷であることとか。そこの小天狗の森で遊んだ子ども時代がいかに自然豊かな環境だったかとか。思った以上に心に余韻が残っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白く読めます。冒険ファンタジー。かなり長いのである程度読む力が必要。高学年から。
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結局のところ、瀬田貞二さんのことが書きたかったんだろうな。
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河童のユウタ、二尾の狐アカネ、天狗のハヤテ
三人の旅の途中に出会った動物・ヒト
児童書かもしれませんが、これは大人へのメッセージ
ウサギやゾウ、サル、おじいさんの台詞
いつから人間は自然への畏敬の念を忘れてしまったのだろうか
生活は便利になればなるほどゆとりがなくなる
皮肉なものだと
大切なモノが何かを考えさせられるお話でした。 -
あとがきを読んで納得。
とても身近な感じがしたのだ。 -
河童のユウタは、天狗のハヤテと九尾の狐のアカネと龍川の水源を目指す。ヒトの子どもや老夫婦の力も借り、水源にたどり着いた。そして、影となって故郷に帰れずにいる動物たちを解き放してやるのだった。
著者が瀬田貞二氏から受け継いだ河童と天狗のファンタジーが、ようやく完成。でもサバンナの動物までいれてしまうのはどうなんだろう?言いたい気持ちは分かるのだが。
果たして「冒険者たち」を越えられるたか、と問われると??