かんがえる子ども (福音館の単行本)

著者 :
  • 福音館書店
4.20
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本棚登録 : 202
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834084061

作品紹介・あらすじ

子どもと向き合う大人たちに大切にしてほしいこととは? 「子どもは大人をよく見ている」「子どもにとっては今が大事」「自然から学ぶこと」「図画工作で伝えたかったこと」など、小さなノーベル賞といわれる、国際アンデルセン賞受賞の世界的画家・安野光雅が、ユーモアたっぷりに語ります。あふれる情報や人の意見に惑わされずに生きるにはどうすればよいかを自由な発想で綴る、「考えるヒント」がつまった痛快なエッセイです。

感想・レビュー・書評

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  • 「あっ、この絵、見たことある!」
    表紙を見ただけで、すぐに誰のかいた本かわかる絵って、すごいですよね。

    ということで、表紙を見ただけでわかるこちらの本は、絵本作家の安野光雅さんによるエッセイ本です。

    「子ども」「学ぶこと」「考えること」を柱に、絵本作家になるきっかけや、本を読むことの意味を教えてくれる本でもあります。
    特に「本を読む」というエッセイでは、テレビと本の違いや、本を読むことがなぜ考える力につながるのか、そしてなぜ自分で考えることが大切なのかを、知ることができます。

    「本を読むことは、ひとりの仕事ですから、競争にはなりません。」(104ページ)

    だから、人と比べなくてよいのです。
    合わない本が合ってもいいし、自分が好きな本はまわりがなんと言おうと、好きでいていい。
    誰かがこの本を読んでいたから、私も読まなきゃなんて思わなくていいし、逆に誰かが読んでいたから気になるけど私は読むの止めよう、流行りにのって読むのは恥ずかしい、なんてことも思わなくていいのです。

    読みたい本を、読みたいときに読んで、楽しみましょう。

    「わたしは本を読むことをすすめていますが、できるのであれば、本を読むのと同時に
    、旅に出るといいと思っています。」(93ページ)

    子育てのヒントはもちろん、「自分で考えること」について、深く深く考えられるエッセイ。
    そして読み終えたら、“自分だけの旅”に、出かけませんか。

  • 安野光雅氏の「ふしぎな絵」「旅の絵本」等、、、大人でも、楽しくなる絵本である。
    「10人のゆかいなひっこし」等、家の中の様子が何とも楽しい、
    そんな絵本を描いている作者は、教師でもあった事から、数学の絵本も、、、
    タネを植えて、次から次へと増えて行く様を子供達は、どん位沢山になって行くのか???と、楽しみながら読んだものだった。
    大きくなってから、数字で、計算するようになったのも、、、自分で、見つける、理解するという力を発揮する前の、楽しみ、、、、
    作者が、勉強をするのが、インポータント(重要である)のではなくインタレスト(興味)を持つ事であるのと一緒で、きっかけが、あれば、子供達は、海綿のように、知識を吸い込んでいく。

    この本で、本を読むことは、心の体操と・・・・
    心を磨き、鍛え、心くを満ち足りる事は、心の中を美しくすると。

    テレビでなく、映画でもなく、本を愛する者には、素晴らしい言葉であった。

    私も、元気なうちに、安野光雅美術館ヘ行ってみたいと、思っています。

  • 安野光雅さんの絵は好きだ。旅の絵本は高校生の時にハマり、隅々まで友達と眺めた思い出がある。
    そして、このエッセイ。
    表面を浅くなぞるだけの日々を過ごしていないか?「私」は、ちゃんと考えているか?子どもたちに、考えることの深さを、楽しさを伝えているか?……自問している。
    12個の玉から重さの違う1個を見つける、数理パズル。家族で考えました。良問。

  • まーよくある教育論て感じではある。自分で考える子どもになってほしいねという。
    安野さんは山に囲まれた町で育ったから、こどものころ「あの山の向こう」にも町があって暮らしがあるということを知っても竜宮城と同じくらい現実味がなく、想像力をかきたてられた、という話が面白かった。


  • さらりと読める一冊。


    考えるくせをつけたい。勉強は面白いもの。
    子どもたちに伝えていきたいな。

    安野さんの絵本を見てみたくなりました。

    メモ

    ○遠山啓
    数学は「物事を順序立てて考えるための勉強」
    ○自分の力で見つけるのは楽しいこと
    ○自分で考える
    ○自分の考えを持つ
    ○本を読むことは自分の考え方を育てること

  • 子ども時代の感覚は、忘れないように時々頑張って思い出すようにしているけれども、感覚はやはり思い出すのは難しく、思い出そうとしている時点で、それはもう感覚とはいえないのかもしれない。

    子どもの想像力に任せて、正解を押し付けない。
    とても大事なことであると身につまされると同時に、それをとても難しいことだと感じる自分が、どうしようもなく大人になってしまったのだと、すこし悲しく思いました。

  • 昨年出版されたこの本。
    著者は90歳を超えている。
    偶然、この前に読んだホリエモンの本と、言っていることは同じ。

    結局自分の頭で考えなくちゃ、何も変わらない。

  • 子どもをしつけるのではなく、子ども自身が、ある時ハッと気づいて行儀よくしようとするのが理想だ。という言葉が印象的。
    最近の教育は与えすぎている。自分自身で考え、まなびとっていく教育を目指したい。

  • 図書館本。

    安野光雅さんのエッセイ、気になっていた。
    けして難しい単語がぎっしり並んでいるわけではないけれど、安野さんの知的さ、そして色んなことへの柔軟さを感じる。
    “考える”ことの大切さ。
    読書の素晴らしさも伝えられていて、本好きには頼もしい。
    子供に対して大人がやってしまいがちな言動について時々述べられているんだけれど、「もう、それ、言っちゃった…」と苦笑いしながら読んだり。
    もっとのびのびやっていいんだよなって。
    凝り固まったものから少し解き放ってくれるような本でした。

  • 1926年生まれ、山口の代用教員から東京の私立学校の図画工作の教員になり、福音館の編集者に勧められて「ふしぎな絵」を描いた~1こどもについて「考える」・心の豊かな子ども時代・子どもの生きている世界・子どもの「遊び」は「学び」・子どもはおとなをよく見ている・「嘘」のこと・大人の都合で、子どもを叱る?・成長の段階・ビリのプライド・子どもにとっては、「いま」が大事・子どもに本をすすめるのはなぜか?2学ぶことについて「考える」・「勉強」は、学校で終わるものか?・「数学」は、早く問題を解くことが大切か?・自分の力で見つけることは、たのしいこと…クイズとパズルの違い・「図画工作」で伝えたかったこと・自然から「学ぶ」こと・勉強はインターレスト・3「自分で考える」ためのヒント・自分で考えなくなっていること・何もかも疑う・「自分の考え」を持つ・自分の大きさを知る・その場に粋、その場で感じる・「ほんもの」を見る胃・ひとりのすすめ・本を読む:あとがき:ふろく・はじめての絵本『ふしぎなえ』のこと・『ふしぎなえ』ができるまで・『ふしぎなえ』についてー火刑を免れるための供述(「こどものとも」1968年3月号折り込みふろく より)ー~うーん、教育関係としては古いかなぁ、さすがに。ま、誰にとっても自分の子というのは未知なる存在で、扱いに戸惑うから、悩んでいる人は読んだら良い…かも。面白い絵を描いていて十年とは言っても学校教育に携わった有名人の言葉は必ず重くなるかというと、そんなこともないよね。後書きが長いなぁと思ったら、後書きの後の付録があって、それが面白いのに違いないと直感したが、それほどでもなかった

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著者プロフィール

安野 光雅(あんの みつまさ)
1926年、島根県津和野町に生まれる。BIB金のリンゴ賞(チェコスロバキア)、国際アンデルセン賞、講談社出版文化賞、菊池寛賞などを受賞。1988年紫綬褒章を受章し、2012年文化功労者に選ばれる。
主な著作に『ふしぎなえ』「『旅の絵本』シリーズ(全8巻)」(福音館書店)、『本を読む』(山川出版社)、『小さな家のローラ』(朝日出版社)などがある。いまなお『旅の絵本Ⅸ』、『いずれの日にか国に帰らん』など新刊を続々刊行。ほかにも多くの書籍の装丁を手がける。
2001年、津和野町に「安野光雅美術館」、2017年、京丹後市の和久傳の森に「森の中の家 安野光雅館」が開館。

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