クリスマスのあかり チェコのイブのできごと (世界傑作童話シリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834084184

作品紹介・あらすじ

チェコのクリスマスイブ。小さな男の子フランタが、ひとりで教会へむかいます。イエス様の生まれ故郷ベツレヘムから届いた灯りを、家のランプのろうそくにわけてもらうのです。しかし教会で思わぬ失敗をし、あわてて逃げだすことに。それでも、とちゅうで出あった気のどくなおじいさんを助けるために、知恵と勇気をふりしぼります。小さなフランタのやさしさに、心にぽっと灯がともるようなあたたかい気持ちにさせられます。

感想・レビュー・書評

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  • アドベントカレンダーをめくりながらクリスマスをたのしみに待っているフランタは、クリスマスイブの日になり、「ベツレヘムのあかり」をもらいにひとりで教会へ行きました

    あかりをもらったあと、礼拝堂にかざってあるちいさなイエスさまにプレゼントをあげようとして、ぼきん箱の穴に20コルナ硬貨をつまらせてしまいます

    逃げるように教会を飛び出したフランタは、気のどくな目にあって悲しんでいるドブレイシカおじいさんに出会い、おじいさんのためにあることを思いつきます

    チェコのクリスマスを背景に男の子のやさしい気持ちが起こす小さな奇跡を描いたクリスマスの絵童話

    原著は2017年刊
    木村有子訳、出久根育絵──ともにチェコと深いかかわりのある二人が親しみやすくしたてた《心にぽっと火が灯るクリスマスストーリー》

    さいごのページにある“あそび”はぜひ虫眼鏡で

  • 季節外れにもほどがあるけど気にしない。

    フランタの、誰かのためを思って行動する優しさに心がほっこりする。ベツレヘムからあかりが運ばれていることは全く知らなかった。とても素敵な風習。

    絵が物語の雰囲気にぴったり。子どもらしくふっくらしたフランタの輪郭に目じりが下がる。どのフランタも可愛いけれど、花屋で自分よりも背の高い机に精一杯体を伸ばして硬貨を並べている場面のフランタにきゅんきゅんする。顔を上向けている様子やお金が足りないかもしれないという不安のにじみ出た表情がたまらない……

  • 12月25日は
    クリスマス
    クリスマスにプレゼントを配るのは、サンタクロースだけでしょうか?―いいえ。

  • チェコのクリスマスストーリー。
    1年生のフランタが、クリスマスイブの日に一人で教会にベツレヘムのあかりをもらいに行き、かわいそうなおじいさんのために知恵をしぼります。

    ハートウォーミングないいお話なんだけど、チェコのクリスマスの風習に馴染みがなくて、フランタの大冒険のドキドキ感が伝わらないのが残念です。

  • チェコのクリスマス・イブ。ちいさなイエスさまがベルを鳴らしてプレゼントをくださいます。フランタは、アドベントカレンダーから出てきた小さなベルをイエスさまにあげたいと思いました…。
    フランタのちいさな冒険を町の人たちみんなが見守っています。そしてフランタからとても温かい気持ちをもらって、みんなが幸せなクリスマスイブを迎えました。

    優しくてとてもかわいいフランタに、ほっこり温かくなるお話です。

  • 一年生の男の子フランタのクリスマスイブの小さな冒険物語。出久根育さんの挿絵と温かな物語がピッタリと合っています。フランタが周りの人たちのために行動し、大人達がそれを静かに見守り尊重するところがとても良いと思いました。

  • チェコに伝わる「ちいさなイエスさま」にちなんだ絵本です。絵本にしては読み応えがあり、小学校3年生くらいが読んでもいいかなぁ。いやでも、読み聞かせるなら、幼稚園の子どもでもいいかもしれない。

    フランタという小さな男の子のクリスマス前の小さな冒険物語。
    キリスト教の要素はほぼないので、宗教的なものが苦手な人でも読めます。
    アドベントカレンダーやベツレヘムのあかりなど、チェコの風習が楽しくて、私も今まで知らなかったのだけど、「ベツレヘムのあかり」というのは、1980年代からイエスさまが誕生したベツレヘムから、ヨーロッパ各地にあかりが運ばれるようになったとか。今でもボーイスカウトが運んでいるそう。

    さて、このお話では、小さな男の子が一生懸命人のために考えて、失敗しながらも、周りの街の大人たちに見守られながら、成長するのです。とにかく花屋のおばさんも教会の管理人さんも、そしてフランタの両親も、子どもを信じて、ゆっくり話を聞いてあげている。問い詰めたり、責めたりしない。これは本当に大事なことだなぁと思う。読んでいる側も心が穏やかに優しくなれる。

    読み終わったあと、自分のために使おうと思っていたお金で、感謝の気持ちを伝えたい人にプレゼントを買うことができました。

    そうそう、チェコではクリスマスイブに、鯉のスープと鯉のフライを食べるそうです。美味しいのかなぁ。

  • チェコのクリスマス。
    それだけで、興味がわきます。
    おとうさん手作りのアドベントカレンダー。
    (わたしも作りたくなる❣)
    クリスマスイブに、チェコでは、サンタクロースではなくて、「ちいさなイエスさま」がプレゼントをくださるのです。
    そして、広場にある教会には、「ベツレヘムのあかり」がともっていて、子供たちがみんな小さなローソクを入れたランプにそのあかりを分けてもらって、おうちに持って帰るのですって。
    フランタは教会のイエス様の降誕の木像の傍らにある献金箱にお金を入れるとき、誤って壊してしまったのではないかと思い胸がどきどきします。
    でも帰り道にあった、おじいさんを助けるために、必死で知恵と勇気をふりしぼります。
    両親はもちろん、花屋さんや、教会の人など周りのおとなたちの穏やかな優しさが素敵です。
    おじいさんは、一時は人間不信になりかけた心が、フランタによって救われました。
    これが、クリスマスの精神でしょう。

  • 一年生になったばかりの男の子のクリスマスの物語。
    絵本の形をしているけど、文章は多い。いいお話です。とってもおすすめ。

  • チェコに住む、小さな男の子フランタは、イエス様の生まれ故郷ベツレヘムから届いた灯りを、家のランプのろうそくにわけてもらうために、ひとりで教会へ向かうことになります。イブに初めての冒険です。教会で灯りをもらうことができましたが、イエス様への大きな硬貨を募金箱にはさんでしまったまま飛び出してしまいました。その帰り道で、大事なカーネーションを盗まれてしまったおじいさんに出会います。気の毒な彼を助けるために、フランタは考えます。フランタはおじいさんを無事に助けることができるのでしょうか。

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著者プロフィール

レンカ・ロジノフスカー 1972年、チェコ生まれ。児童文学作家。パラツキー大学教育学部でチェコごと公教育を専攻、現在は高校教師もつとめる。

「2018年 『クリスマスのあかり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

木村有子の作品

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