- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834084634
感想・レビュー・書評
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カタツムリの天国、小笠原のカタツムリをカタツムリ博士がご紹介。なぜ小笠原はカタツムリの天国になったのか。天敵がいなかったから、のびのびと種類を増やしていったのです。
ところが、月刊誌として出版された2015年からわずか4年、ハードカバーとして今年出版された頃には、外来種の天敵が島に入り、あっという間に絶滅の危機になったとか。現在は保護地域で繁殖させ、外来種のの駆除をしているそうだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
きれいな色、かわいい絵柄、マンガ形式。
読みやすそう、子どもも楽しめそう、と思った。
が、はじめに子どもが「小笠原にカタツムリ調さに行きます」と手紙を書いているのに、カタツムリが語り手になっているのが分かりにくい。子どもが疑問を呈して、カタツムリ博士のおじいちゃんが答えるという形式で良かったのではないか。
または、語り手はなしで、なぜ小笠原諸島のカタツムリが独自の進化を遂げたのかを普通に説明しても十分面白かったと思う。
マンガ形式にしたため、ページが細かいコマに分割されているのも見にくい。見開きページはカタツムリではなく小笠原の森が描かれていて、それは美しく豊かな小笠原の森の様子がわかっていい絵なのだが、カタツムリにもう少しページを割いてほしい。
マンガ形式だから読みやすいってこともないのだなあ、と改めて思った。
小笠原諸島のカタツムリがそれぞれの島で独自の進化を遂げ、今それが外来種などで絶滅の危機に瀕している、ってガラパゴスフィンチより身近で興味深い内容だと思う。
だからこそちょっと残念。