の (福音館の単行本)

著者 :
  • 福音館書店
4.32
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本棚登録 : 562
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (78ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834085303

作品紹介・あらすじ

「の」は、いつもことばとことばのすきまにこっそりいます。けれど、この「の」が持っている魔法の力で、ことばとことばが思いがけない出会いをしたとき、そこには見たこともない景色があらわれ、聞いたこともない物語がはじまります。この絵本を開いてみてください。「わたしの お気に入りのコートの ポケットの中のお城の……」。不思議な「の」に導かれ、時間も空間もこえた、終わらない旅に出かけてみませんか。

感想・レビュー・書評

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  • 不思議な世界が体験できる面白い絵本に出会いました。
    小学1・2年生向けの絵本らしいです。

    右のページに縦書きで「○○の△△の□□の」という1行の文。
    左のページに「○○」と「△△」と「□□」が描かれた可愛い絵。

    いろんなものが『の』で限りなく繋がって、次は何が現れるかな?という興味が湧いてどんどん読み進められます。
    そして、最後の「◇◇の☆☆」で、……

  • 絵が綺麗。
    金子みすゞの「蜂と神様」が思い浮かんだ。

  • ▼玉置浩二さんの「メロディ」の歌詞に、

    "なつかしい この店の
    すみっこに 置いてある寄せ書きの
    はじのほう
    きみと書いた ピースマーク"

    というのがあって、聞いていると何だかものすごく、ビジュアルにカメラが移動撮影をして町中からとある店の中へ、そしてその店の隅に飾る寄せ書きの、さらに端の方へと、どんどん近づいていく不思議な感覚があったンですが、それにちょっと似ています。

    ▼「の」junaida。福音館。2019年。junaidaさんは「Michi」というのも素敵な一冊でした。(発売時に読了)

    絵本です。子供向けと言えば子供向け。5歳の子供も喜んで読みましたが、大人も楽しめます。言葉ではナントモも言えない絵柄の素敵さがいちばんですが、タイトル「の」の通り、

    "わたしの"(これで1ページ、画が1枚)

    "お気に入りのコートの"(これでまた1ページ、画が1枚)

    "ポケットの中のお城の" (これでまた1ページ、画が1枚)

    "いちばん上の 眺めの良い部屋の"(これまた1ページ、画が1枚)

    …と、言った具合に、ひたすら「~~~の」で繋がって綴られていきます。

    ▼めくって、見て、読んでいくうちに、くらくらと別世界に誘われます。

    junaidaさん、今後が楽しみな作家さんです。

  • こういう世界が好き

    の|福音館書店
    https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=5969

    junaida.com
    https://www.junaida.com/

  • 先月、本屋でたまたま見つけて立ち読みしたら、
    すっかり一目惚れ。
    その時は一冊しかなく、
    少し汚れていたので買わなかったのだが、
    本日無事に手に入れて、
    今度は絵の隅々まで見つめては、
    1ページごとため息まじりに味わった。

    夢のような、空想のような、
    創造というものはどこまでも高く、
    そしてどこまでも深く旅することができる。

    「の」に誘われる不思議の世界は、
    どこかスリリングで、
    そしてサスペンスフルだ。

  • 小さくなって、どんどんどんどん小さくなって、でもちょっと大きくなって、また小さくなって…ってアレ?

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    SNSでよくこの絵本の表紙を見かけ、気になっていた本。
    タイトルがまさかの「の」だったので、びっくりしました。

    「の」で世界がどんどんどんどん小さく小さくつながって、途中ちょっと大きくなってまた小さく小さくつながって、時には途方もない世界へ飛んでまた小さく小さくつながって…
    「どうやって終わるのだろう、この世界」と思ったら、“終わりませんでした”!
    三度びっくり!
    読み終えて「だから最初のベージの女の子の背景が、深いグリーンだったのね!」と納得しました。

    「の」でつながる文章は、終わらない文章を読んでいるのとおなじなので、読み聞かせをしていると、どうしても違和感があります。
    正直、「。」がほしくなる、着地したくなります。
    時々、前のベージと次のベージのつなぎ目がわからなくなり、戻って進んで、また戻って文章を読んで絵を見て、という感じで読み進めました。

    小2の娘に読み聞かせをしましたが、最後のオチに娘は「えっ?!」となり、「うわ、ホントだ!」と叫んでいました。
    また小6の息子にも勧めてみたところサラッと読んできて、「ここがこことつながってね」と、わたしに解説してくれました(笑)

    世界はどんどん小さく小さくなって、でもつながりは切れなくて、またちょっと大きくなって小さくなって…
    わたしたちはそんな小さくなった世界に住んでいるけれども、この絵本をさかのぼれば、わたしたちの外側には大きな大きな途方もない世界がつながって広がっているんだなと思えました。
    足元の地面はしっかり踏みしめつつ、まだ見えない大きな世界を想像して生きる。
    それだけで人生ちょっと生きやすいよな、と思える本でした。

  • 子供への読み聞かせに。世界がどんどん狭くなっていく展開なのに、なぜか広がっていくような物語。子供も、え?どういうこと?と次のページをわくわくしながらめくっていました。絵もとても可愛くて大好きな絵本です。

  • 「の」でつながる物語。
    次に何が出てくるのか、わくわくしながら、ページをめくる。
    絵と色がキレイ。「の」で、つながったものを前のページに戻って確かめたり。よ〜く目を凝らして絵をみるので、より細かく絵を楽しめる。
    手元においておきたい絵本。なので、小学生の娘に、ママとパパからのクリスマスプレゼントに。
    2019.12.25

  • 「の」によって広がり続けた世界は、小さなポケットの中の世界に過ぎなかった。
    まるで私たちの住む世界が実は誰かのポケットの中の宇宙に過ぎないかのような感じ。

  • ポケットの中の小さな物からどんどん広がっていく世界.そして最後にはぐるっと回ってという驚き.細密画のような丁寧でファンタジックな絵の世界に魅入られます.

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著者プロフィール

junaida 1978年生まれ。画家。2010年、京都・荒神口にHedgehog Books and Galleryを立ち上げる。『HOME』(サンリード)で、ボローニャ国際絵本原画展2015入選。『Michi』(福音館書店)で、第53回造本装幀コンクール・日本書籍出版協会理事長賞(児童書・絵本部門)受賞。その他の作品に、『THE ENDLESS WITH THE BEGINNINGLESS』『LAPIS・MOTION IN THE SILENCE』(ともにHedgehog Books)、宮澤賢治の世界を描いた『IHATOVO』シリーズ(サンリード)、『の』(福音館書店)、装画・挿絵の仕事に『せなか町から、ずっと』(斉藤倫作/福音館書店)などがある。

「2020年 『怪物園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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