プンスカジャム (福音館創作童話シリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834086287

作品紹介・あらすじ

「もう、もうもう、もうもうもう、ぼくはおこった!」小学2年生のハルは、友だちのタニくんに遊ぶ約束をすっぽかされて怒っていました。プンスカしているハルの前に「ベーカリーあんぐり」「あなたのプンスカ、ジャムにします」と書いてあるふしぎな車があらわれて、中から、あぐりさんと名乗るおばあさんが顔を出しました。ハルは、あぐりさんとプンスカジャムを作ることになりました。プンスカジャムっていったいなんでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 怒りを体から抜き取って煮詰めてジャムにしちゃうなんて絵本ならではの面白い発想です。
    こんなふうにシュルシュルっと怒りを巻き取って体から抜けたらいいな。
    友達への強い怒りは、それだけ自分が大好きで遊ぶことを楽しみにしていた、と気づいたところが良かったです。

  • ある理由でプンスカなハルくんが、そのプンスカをジャムにしてくれる店に出会う絵本。こういう話がこの世にあることの幸せ。ハルくん、気持ちわかるよ。私もつい最近までプンスカしてたよ。でも作り方を知ったら簡単なことなんだよね

  • 怒りもじっくり見つめれば、自分の本当の気持ちに気づくことができる。カッとなった時は、心の中でジャムを作ろう。本当の気持ちが分かったら、今度はうまく伝えられますように。祈るようにジャムを煮詰める。

  • まず絵が丸っこくてかわいい!とくに見返し、ずっと眺めていられる。

    怒りの向き合い方の描き方が良いし、プンスカがきれいなジャムになることも、怒りが一概に悪いものではないと伝わっていていいなと思った。
    怒っちゃだめ!ではなく、どうして自分は怒っているのか冷静に見つめることが大切。

  • プンスカ顔になってしまったときは、思い切って「もう、もうもう、もうもうもう!」って言ってみたいな…なんて思いました。そしたらなんだか楽しくなって怒りを忘れられそう!
    プンスカプンスコホニホニプクク!

  • 怒りをジャムにかえてしまう魔法使いに出会った主人公。楽しい物語の中から「怒り」との向き合い方を見出せそうです。
    (児童担当/ライオン)

  • 私のプンスカもジャムにしてほしい❗

  • レトロな絵柄がかわいい。
    楽しいお話。

  • プンスカしたおさまらない怒りをジャムにしちゃおう。怒りの湯気らしきもので作ったジャムは予想外に綺麗なピンク色。きっと怒りだけじゃなくて寂しさとか愛情とかいろんな気持ちが入っているからかもしれない。おいしいのかしら?負の感情で支配されている時に「もしジャムにしたら…」って考えたらなんだか少し愉快になる。いつでもそうやってジャムにして昇華できたらいいね。

  • 児童に向けてアンガーマネジメントを説明しているような…内容。
    ジャムおいしそう。

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著者プロフィール

歌人・作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。著書に、第165回芥川賞候補作となった小説『氷柱の声』、エッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』、歌集『水中で口笛』、第72回小学館児童出版文化賞候補作となった絵本『あんまりすてきだったから』などがある。

「2023年 『水歌通信』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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