聞いて 聞いて! 音と耳のはなし (福音館の科学シリーズ)

  • 福音館書店 (2023年3月17日発売)
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本 ・本 (44ページ) / ISBN・EAN: 9784834087086

作品紹介・あらすじ

音はふるえる空気の波。大きな音は大きくうねり、高い音は細かくふるえています。左右の耳に届く音はわずかにズレていますが、脳はその差を手がかりに、音がする方向や、どんな場所で響いているのかを判断します。ふたつの耳で聞くことで、より立体的で、いきいきした音の情景が描かれるのです。人間も動物も、日々、さまざまな音を聞きとり、記憶し、くらしに役立てています。オーディオに精通した著者が語る、音と耳のはなし。

感想・レビュー・書評

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  • 2024年小学校中学年課題図書です
    児童向けの知識絵本ですが、耳や音のしくみについて、分かりやすく書いています。
    大人でも知らないことがたくさん‼️

  • 2024年読書感想文コンクール課題図書 中学年
    https://www.dokusyokansoubun.jp/books.html
    科学絵本。
    ちょっと話がズレますが。低学年の学校の先生が「科学絵本/知識絵本」のことを「”せつめい”(説明)の絵本です」と言っているのがさすが先生と思った。そこで私も「説明の本です」と言っている。

    ということで。
    声や音はどのように出るのか、人はなぜ声や音を聞くのか。声や音は「ふるえるくう気のなみ」となり広がってゆく。耳は、奥にある鼓膜に音を送り込む。鼓膜は空気の震えに合わせて震えることで、耳の骨を通して脳に信号を送る。

    低い音と高い音、大きい音と小さい音では空気の震えはどう違うのか。
    空気だけじゃなくて、水や鉄はどのくらいの速さで音の震えを伝えるのか。
    片方の耳で聞くとどうなるのか。
    野生の動物の耳はどういう仕組みなのか。
    そして目で見なくても、音で感じる人間の想像力のこと。

    音と耳について広範囲で説明されています。大型絵本で、絵も大きくはっきりしていて、音の震えなど科学事象もわかりやすいです。
    中学年向きですが、大人の私も勉強になりました。

    • 白いヤギと黒いヤギさん
      面白そうですね。読んでみたいです。
      面白そうですね。読んでみたいです。
      2024/06/09
    • 淳水堂さん
      ヤギさん(とお呼びしてよいですか)

      今年の課題図書はなかなか良いです。
      こちらの本は挿絵もよく、音が伝わる様子がわかりやすく描かれて...
      ヤギさん(とお呼びしてよいですか)

      今年の課題図書はなかなか良いです。
      こちらの本は挿絵もよく、音が伝わる様子がわかりやすく描かれています。
      2024/06/09
  • 息子が図書室で借りてきた。
    1年生には難しいね、ママにも少し難しい。

    耳や脳の仕組みが複雑で完璧にできていることが、よく考えるとすごい。
    造った(創った)人、天才だな。

    人には聞き取れない空気や水の振動が、目に見えないけれど飛び交っていることを想像すると面白い。
    目の前の空気は透明だけど、実はぶるぶる震えていて、それは何がが音を発している。
    光線のように目に見えたら面白いだろうな。

  • ○音の性質、音や声が耳に聞こえる仕組み
    ○絵と文章がよい感じ
    ○色んな音に耳をすませてみたくなる

    ・声を出しながらノドに手を当てると震えていることがわかる
    ・カーテンみたいな2枚の膜“声帯”
     空気を震わせ見えない波をおこす
     ←声・音の正体
    ・空気の震えとピッタリ同じように震える薄い膜“鼓膜”
     鼓膜は“耳小骨”という3つの骨につながっている
     ←鼓膜の震えを大きくする役割
      ブレーキをかけることも
     大きくなった震えは“蝸牛”へ
     ←なかの産毛が揺れ、電気信号を作り出す
     脳に伝わり、音として聞こえる

    ・でっかい音は、強くて大きい震え
     小さい音は、弱くて小さい震え
    ・音の高さ
     ←1秒に空気が何回震えるか
     ←人は20回震える音から20000回震える音までを感じる
     ←人は100回震える音から、2000回以上震える音を出せる
    ・小さい物が出す音は高い、大きい物が出す音は低い
    ・ネズミ…50000回震える声を堕する
     ネコ…70000回震える音も聞き分ける
     イルカ・コウモリ…100000回以上震える声を出せる
     ゾウ…10回から20回震える音

    ・空気以外も音を伝える
     鉄…1秒で6000メートル先に進む
     水…1秒で1500メートル進む

    ・ステレオ効果
     クレマン・アデール(フランス)
     受話器を2つ耳に当てると、音が立体的に聞こえる
     脳は、左右ズレのある情報を組み合わせて距離などを計算し、奥行きや広がりのある音の風景を描く

    ・ひびき
     音ははね返る
    ・聞きたい音を聞き取れる
    ・赤ちゃんはおなかの中でいろんな音を聴いている
    ・さあ、耳をすませよう

  • 人の出す「声」が耳に届いて何の音か判断する様子、音の生まれる仕組みがやさしい言葉と絵で説明されています。
    私のような科学音痴には、それでも「理解できた」とは言えないけれど、子どもの科学への好奇心を育てるのにはいい本だと思います。

    中学年ぐらいにおすすめ。

  • 音はどんな風に聞こえるのか、耳の構造について書かれた絵本。絵本だけどなかなか難しかった。

  • 2.3年。音が震えであることや音の高さがあること、身近な動物の音に関する聞こえや声などが書かれている。難しく見えてしまう知識も、話題やテンポが良く興味を持って最後まで読みやすい。

  • 課題図書と言う事で読んでみました。
    知っている話もありましたが、ステレオの話や騒がしい場所でも耳のピントを合わせると、聞きたい音が聞き取れる理由など、そうなのか!と勉強になりました。
    ふたつの耳と脳が力を合わせて、そうぞう力をかきたてるそうです。

  • 音はなぜ届くのか、音はなぜ聞こえるのか…
    「音」について、多方面からわかりやすく教えてくれる。

  • 音について、真剣に向き合う。

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著者プロフィール

髙津修 オーディオメーカー勤務を経て、オーディオビジュアル評論家、ライター、コピーライターとして、長年、執筆活動に携わっている。最新のオーディオシステムからヴィンテージオーディオまで造詣が深く、自ら実践したことのみを根拠に独自の視点から健筆を振るう。著書に『星空の音が聴きたくて スピーカーを七台つくってみた』(ステレオサウンド)。

「2023年 『聞いて 聞いて! 音と耳のはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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