- Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834087147
作品紹介・あらすじ
こぶたの小学生、ピクルスが活躍する人気シリーズ第3弾! 春休み、同級生のジンブが引っ越してきました。「ぼく、ばあちゃんとくらしてるの」というジンブと、仲良くなるピクルス。花火に誘いますが、足が悪いばあちゃんを思いやるジンブは、「行かない」と言いはります。考えたピクルスは……。「ピクルスとうちあげ花火」など4編を収録。友だちと一緒なら、楽しいことがたくさん! ピクルスは、ますます元気いっぱいです。
感想・レビュー・書評
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毎日降り続く雨にうんざりしていたこぶたのピクルスは、お父さんとお母さんから雨雲を吹き飛ばし春を運んでくる”春の大風”のことを聞く。
その風がいつ吹くのか知りたくなったピクルスは、イノブタのおじいさん尋ねに行き、春の贈り物と最近引っ越してきたこぶたについて知る。
白鳥のおばさんに春の大風がいつ吹くのか聞きに行く途中、ピクルスは、イノブタのおじいさんから聞いていたこぶたジンブと出会うが、白鳥のおばさんは旅立ってしまい……。
春を心待ちにするこぶたの少年の友だちとの出会いをほのぼのと描いた物語。本作「ピクルスと春の大風」を含めた4つの短編集。
******* ここからはネタバレ *******
ナントモかわいらしいお話です。
ピクルスの友だちになったジンブは自分の名前が長すぎてちゃんと言えません。
どうもカタツムリが好きなようで、自分の傘にくっつけて遊んでいます(まだ寒い時期なので、カタツムリには迷惑では?)。
そしてこのあとのお話は、友だちになったジンブとの出来事です。
土地勘のないジンブは、道に迷って泣くこともありましたが、実はなかなかの知恵者。
ブスケが自分のものだと言い張る木からブスケを遠ざけるし、ブスケのぶったまげスイカを「静かだよ」と言って割らせてまんまと食べてしまいました。
でもどうもそれで仲良くなったみたいで、次のお話では外出できなくて花火を見られないジンブのおばあちゃんのためにブスケも協力を惜しみません。
一人暮らしのおばあちゃんのところに単身やってきたジンブ。
山暮らしで海を見たことがなかったジンブ
自分の畑を持っていて、そこで枝豆を育てているジンブ
スイカが悪口を覚えていて、それを喋ることを知っているジンブ
友だちと花火を見るよりも誕生日のおばあちゃんと一緒にいてあげたいというジンブ
彼にはなんだか秘密がありそうです。
この本では描かれていないので、続編が用意されているのでしょうか?
この本自体がシリーズ3作めなので、続編が楽しみになりましたね。
このジンブの不思議さに戸惑いながらも、立ち入ってはいけないことと思ってちゃんと引いているピクルスのオトナ加減に驚きます。子どもも、こんなふうに気を遣いますよね。
ジンブの到着に首を長くしながらも、迎えに行くということは思いつかなかったようですけど(笑)。
登場人物がみんないい人なので、安心して読めます。
文字数は多めですが、漢字にはすべてふりがながふってあります。
短編集なので、長いお話が苦手な子にもとっつきやすいでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こぶたのピクルスシリーズの3冊目。今回はピクルスのお友達ブスケとジンブのとのエピソードが満載である。特にスイカの話は面白く、いつもイキがっているブスケの消沈した姿にクスッとしてしまった。ジンブのおばあちゃんのエピソードは、心温まる展開と、挿絵の夏目氏の温かく緻密な絵に感動した。毎回楽しく読んでいる。
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とてもとても良かった…。
小学生の子ぶたのピクルスと、同級生のジンブの話が4篇。
どの話もユーモアたっぷりで、8歳の娘と大笑いしながら読んだのだけど、どの話も子どもの願いや戸惑い、恐れなどが含まれていて、一生懸命向き合っている子どもたちの姿に胸がギュッとなる。
途中から加わる、やはり同級生のブスケもいいんだなぁ…。
シリーズ3作目だと知らずに今作から読んだので、前2作も読みたい。 -
「こぶたのピクルス」の新刊。
友達もできて、遊ぶ約束をして、朝から楽しみにする様子は本当にほほえましい。
低学年向け。
親子で読むのもおすすめです。 -
春の大風や、虹、星、など自然や、イノブタのおじいさんやピクルスの周りにいる人がみんな温かい。
ジンブのような転校生と自分が重なる子どもたちにも、きっと自分は自分のままでいいんだと思わせてくれる。
読んで良かったです。 -
新しいキャラクターが出てきたりして面白いです
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シリーズ読み物。低学年から楽しめる。日常のほのぼのとしたお話だが、友達との何気ない日々が心に響く。
著者プロフィール
小風さちの作品





