- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834251067
感想・レビュー・書評
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パーソナル資産活用のために読みたい
2009/1/10
最後のほうは、ほとんど一気に読み切ってしまった。おもしろい!
が、やはり「かったるさ」は否めず、ちょっと不思議。読後の疲労感が少々気になる。(年かなぁ。。)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔の人の一族や血が繋がって行くことの考え方に驚いた フィクションだけど
人間と霊との関係性も小説だけどなかなか納得させられた -
たくさんの必然が重なって、偶然となる。
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続きが気になって気になって早く読みたいです。
ブラウドの器が小さすぎて失笑。一族のこれからが心配です。 -
上巻が「異種同士の邂逅と受容」であったとしたら、この下巻は「異種同士のせめぎ合い」であろう。
大地の揺れと共に自分の家族を見失った少女は、数奇な運命をたどる。
クロマニヨン人の娘、エイラは、ネアンデルタール人の薬師、イーザに拾われ、苦労は多くあるけれども、幸せでもあった。
一緒に暮らす20人あまりの一族の薬師であり、200人を超す氏族全体の中でも最高位の薬師であるイーザ、その長兄で、障害を負う身でありながら、氏族最大のモグール(呪い師)であるクレブ、二人はその地位故ではなく、愛によってエイラを育て、慈しんできた。
一族の子として生まれなかったエイラは、その異形――体つきだけではなく、考え方、能力――故に忌み嫌われ、避けられ、しかしながら偉業を成し遂げ、受け入れられてもきた。
それは、正当で公平で、思慮深いイーザの次兄、一族の長ブルンのおかげでもある。この3兄弟、氏族の中でも、最も偉大な兄弟妹であろう。
一族の中の異物として存在しながらも、その勇気で、技で、受け入れられてきたエイラ。しかし、一族のものとはあまりにも違う「醜い」姿形で、誰も自分の炉辺に迎え入れ、つれあいとしては迎え入れようとはしない。
「男の欲求」をエイラで満たそうとすることすら、一族には考えられない。
現在とは違い、行為と子をはらむことに関連性を見いだしていないため、子どもは、男にとっては「つれあいの息子・娘」であり、自分の子ではないが、一緒の炉辺で暮らすため、大切にし、慈しむ。
男性の完全なる優位社会にある彼らは、自分のどのような欲求を満たすことも、女に対しては当然の権利を持っている。それを乱用することをとがめられるのは、男として、女より優れているものの思慮としてふさわしくないからだ。
そうであっても、やがてエイラも子を持つことになる。
エイラと氏族の交わり。異種の交わり。かつて、二つに分かれ、二度と交差しない別々の種の行く果てを見ることのできる偉大なモグールは、打ちのめされつつも、エイラを愛し続ける。
だが、その「異種」に反発し、受け入れられないものもいる。
この一族の終末は、「ケーブベアの一族」に象徴されるのだろう。
そして、エイラは去ることで幸運の終わりを告げる、一族の、座敷童であった。
某サイトより転載 -
頭脳の記憶容量を大きくし、「記憶」を増やしていくにつれ、「変化」が難しくなった。ついに、それ以上、頭(記憶庫)を大きくすることは不可能になり、新しいアイディアを加える余地はなくなった。
つまり、変化していく環境の順応できない→新しい種に任される
大人とは
癇癪などは起こさない、自制心がある
エスキモーの話しにも、そんなことが出てきた
狩猟採集民の基本なのか
何かに対してすぐ自制心をなくしていたら、命を落とすからだ、なのだろうか
『一族(ネアンデルタール人)は滅び、エイラの種族(クロマニヨン人)だけが生き延びる。異なる霊(種)の混じった子供たちの中で、一族(ネアンデルタール人)は生きながらえるのだ』 -
H23.6.14
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エイラの続編。これからどうするの...エイラ、ってなところで終わってます。