テクノゴシック

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834251210

作品紹介・あらすじ

ドラキュラ、ダースベイダー、ゴシックロリータに至るゴス道の神髄をこの分野の第一人者が語る至高の預言書。

感想・レビュー・書評

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  • 「ゴシック」をキーワードに人間の心の闇にひそむあれこれを、数々の本・映画・ゲームを引きながら分析した本。
    「他者」にまつわる闇を代表するのがヴァンパイア、自分の心の中にひそむもう一人の自分、という闇を代表するのが人狼、抑圧された女性の闇として人形や少女性、というわかりやすい切り口で分析が進む。話題が広がりすぎて少々散漫な印象はあるし、抑圧された女性論として読むとあまり目新しい視点はないが、大量のゴシックあるいはダークファンタジー系の作品が取り上げられていることと、「マトリックス」三部作と押井版「攻殻機動隊」とその続編である「イノセンス」の分析は面白い。

  • ずいぶん自分の問題意識に拠ったものだが、勉強になるなー。

  • 日本におけるコスプレイヤーの元祖による、ゴシックとは何か? テクノゴシックとは? ドラキュラやサイバーパンクの趣味を思いのままに語って脱線しまくってねえ?って気もするけど、それも含めて面白かったです。

  • 怪奇幻想世界の「ゴシック」とハイテク人工世界の「サイバーパンク」が組み合わさった「テクノゴシック」へ至るまでの背景をイギリス、アメリカ、日本の書物、映画、漫画(は日本だけ)から俯瞰しようとした評論集。漫画は手塚治虫の『安達ヶ原』、萩尾望都の『ポーの一族』、士郎正宗の『攻殻機動隊』の3つしか本文中に出てこないが、フランスのエンキ・ビラル等のバンド・デシネもこのジャンルに含まれると思う。ヨーロッパはイギリスしか取り上げていないから無理もないと言えるが。著者が「マトリックス」大好きなのは良くわかった。

  • 2010年7月29日~2010年8月4日

  • ゴシック文化を分析する観点によるマリリン・マンソン、NINに関する考察あり。秀逸。

  • お勉強。社会的観点から見た感じがした。

  • 読んでいてあぁ、これもゴシックなんだと納得。

  • 大した本ではなさそうだけれども、踏み台としては必要な気がする。あと、論者には非常に興味がある。

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著者プロフィール

1958年富山県生まれ。薬剤師を経てSF&ファンタジー評論家。日本のコスプレの草分け。
日本SF作家クラブ会員。ジェンダーSF研究会発起人。2003年より日本ペンクラブ女性作家委員会委員長。
『女性状無意識』(勁草書房)で1994年度日本SF大賞受賞。
その他の著書に『聖母エヴァンゲリオン』(マガジンハウス、1997年)、『ファンタジーの冒険』(ちくま新書、1998年)、『おこげノススメ』(青土社、1999年)、『ハリー・ポッターをばっちり読み解く7つの鍵』(平凡社、2002年)、『エイリアン・ベッドフェロウズ』(松柏社、2004年)、『テクノゴシック』(ホーム社、2005年)、『星のカギ、魔法の小箱』(中央公論新社、2005年)など。

「2010年 『リス子の SF、ときどき介護日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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