おとぎ話の忘れ物

著者 :
制作 : 樋上 公実子 
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レビュー : 104
  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834251258

感想・レビュー・書評

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  • お話がはじまるまでの、ものがたり部分、本当にもう、たまらなく、好みです!!
    美味しいキャンディがずーっと口のなかで転がっているような、素晴らしい感覚でした。

  • 毒のある素敵なおとぎ話。

    赤ずきんの話は、
    表紙にもなってる挿絵のサロメというタイトルに納得。

    アリスは蟻が本当に苦手なので、読めず…。

    人魚姫の話は一番好き。
    宝石職人の男性の人魚が、本物の星を見るシーンが好き。

    白鳥はキャンディーが(愛情が)重くなりすぎたのかな。。。。


    挿絵も素敵だった。

    (図書館)

  • 衝撃!「めでたしめでたし後」を書いた短編で、子供の時、頭打されたが、童話をひねったこの作品は、その次くらいに秀逸。視点、言葉の使い方が妙。全話、ちょっと暗めなのが残念。挿絵も一見の価値あり。

  • 表紙にインパクトがあって、挿絵も独特。

    スワンキャンディーの絵が好きだな。
    湖の雫セットのキャンディー。
    珊瑚味と羊水味って どんなだろう。。すごい気になる。


    ”忘れ物図書室”
    旅をしながら各地の忘れ物保管室にあった おとぎ話を収集して
    本にしつらえたものを置いてある私設図書室。
    なんか 行ってみたい気になる特別な空間。

    中は短編なんだけど、
    図書室で読んでると考えたら、章立てに違和感がなくて
    さらっと読める。


    一番 気になったのは ”人魚宝石職人の一生”。
    人魚姫を連想させるけど、
    ラストは 職人がつくったヒトデの首飾りで
    王子の姫君が絞殺されてしまう。
    男の人魚の目線ってことも なんか新鮮だし
    なんか今までにない終わり方が 衝撃的。


    白鳥の話は なんだか切なかったな。
    嬉しくてどんどん増えたキャンディーが 体を重たくしたのね。


    あとがきまで読んだら また違った印象になるね。
    世界に一つしかない味のキャンディー。
    硬質で甘美でゆっくり溶けて心にしみ込んでいく っていい表現。

  • あの頭巾の赤は、狼の血の赤。ねぇ、か弱いからって甘く見ないでよね。食べられるのは貴方なのよ。美しいレースを穢したのは黒い笑み。
    『私はアリスという名前が嫌いだ。』そうね、私も想像したら吐き気がするわ。蠢く大量の黒い影は一番めの少女の証。
    人間に恋をした人魚姫、その姫に恋をした男人魚。本当に愛されていたことに気付けなかった姫は、失うものが多過ぎました。ポロポロと。泡は涙なの?涙は君なの?キラキラと。光るのは海星なの?
    ああ...彼女を奪った人間界のこの星空は、憎しみ哀しみ、声さえ失くし泡になっていくほど、愛しく美しい。

  • 美しくも残酷な物語って、まさに小川先生の十八番じゃないの…とトキメキながらページをめくりました。が、読み終えてまず感じたのが、何だかいつもの小川ワールドで描かれる残酷さとは印象が違うわね、という違和感。インパクトのある挿絵のせい? それとも、常にない「死」の直截的な扱い方かしら? と煩悶すること数秒(短)。
    結論は、出ませんでした(爆)。
    私はどうも、小川先生のvagueな表現方法が好きなようで…。


    キャンディー工場の奥にある、数々の「忘れられたおとぎ話」たちが眠る、忘れ物図書室。訪れた人々は、キャンディを舐めながら、美しく残酷な童話世界に浸る。

    ◎ずきん倶楽部…ずきん倶楽部の会長は、毎日異なる手作りのずきんをかぶっている。そして、今年のずきん祭りで彼女が披露したのは、グリム兄弟の「赤ずきん」がかぶっていたずきんだった…。

    ◎アリスの名前…私の名はアリス。私は、自分の名前が嫌いだ――蟻の名前を連想させるから。

    ◎人魚宝石職人の一生…美しい人魚姫の為に宝飾品を作る私は、愛する人間の王子の為に泡になった人魚姫の面影を追って、命を賭して海面へ上がった。王子と彼の恋人の為に、美しい首飾りを携えて。

    ◎愛されすぎた白鳥…ある日、森の番人は、美しい一羽の白鳥と出会った。彼はお気に入りのキャンディを白鳥に差し出したのだが…。

  • いままで 読んだことのある物語が一変しちゃう感じ
    人魚宝石職人の一生が一番好きかな

    イラストがエロティック^_^

  • グロテスクで奇妙で後味の悪いメルヘンの世界。
    赤ずきんの話はインパクトあっておもしろかった。
    人魚の話はきれいだと思う。結末はありがちな感じだったけど。童話風の独創的なストーリーは魅力的。

  • 絵がとても印象的! その絵に対する小川さんのお話は妖しくてこちらも印象深い。ちょっとブラックで大人のおとぎ話という感じ。人魚姫のお話は、本当の人魚姫もそうだったのでは?と想像してしまいました。

  • 図書館 借

    イラストが官能的…だけどよくわからなかった。
    人魚の話が好きかも。

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著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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