チーズと塩と豆と

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834251685

感想・レビュー・書評

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  • 好きな作家さんだったので図書館で借りて読んだ「理由が無数にあるということは理由がひとつもないのと同じなのではなかろうか」「おなじものをたべるというのは意味のあることだ」この二つは深い言葉だな と思った。

  • 舞台が外国だったので、感情移入ができなくて、ただ読んだって感じです。

  • 直木賞を取った1960年代生まれの女性作家四人がヨーロッパを舞台に、食をテーマに書いた短編。
    最も面白く、素敵な表現が多かったのは江國香織さん。
    展開がなるほどと思ったのは角田光代さん。
    角田さんに似ている感じだったけれど、出来過ぎかなと思ったのが森絵都さんで、文芸でしかも苦手な気持ち悪さだったのが井上荒野さんでした。
    他の短編集よりも作品の質は高く感じたし、自分の好みが分かっていいかもしれない。

  • 食にまつわる短編集、どれもおしゃれですてきでした。

    個人的には、江國香織のゲイカップルの話が好きかな。

    「おなじものをたべるというのは意味のあることだ」

    お互いに絶対同じ人格にはなれないのだけれど、それでも日々同じものを摂取しているという事実は、少なからず励みにも支えにもなるでしょう。

  • ロマンチックでした(^^)
    映像でみたかったなぁ。
    江國香織さんのお話が一番好きです。
    実感や感情移入はあんまりしないけど、でもロマンチックでよかったです(^^)

  • ヨーロッパと食にまつわる物語。

    ・角田光代…「神様の庭」
     バスク地方(スペイン)
     ★★★★☆

    ・井上荒野…「理由」
     ピエモンテ州(イタリア)
     ★★★☆☆

    ・森絵都…「ブレノワール」
     ブルターニュ地方(フランス)
     ★★★★★

    ・江國香織…「アレンテージョ」
     アレンテージョ地方(ポルトガル)
     ★★☆☆☆

  • ヨーロッパの田舎町と食事をテーマにした短編集。
    4人の作家さんが書かれているが、舞台と第材が同じことで
    なんとなく通じるものがあり、不思議な味わいがあった。

  • 角田光代さん、森絵都さん、井上荒野さん、江國香織さんの四人の短編集です。


    ヨーロッパのある地方を舞台に、料理のある物語が描かれます。


    角田さんの「神様の庭」は、田舎町の古いしきたりに嫌気が刺した若者が、成長してあらためて故郷の良さを知ります。また自分の中に根付いたしきたりや伝統を思い知ります。


    井上さんの「理由」はなんだか切ないです。年の離れた夫婦の物語でした。先に老いた夫は病気をきっかけに、ずっと病気で寝ています。そこに、ミネストローネを持ってお見舞いいにいきます。


    森さんのお話も角田さんのと背景が似てるかもしれません。


    江國さんのお話は、この中では一番好きです。
    ゲイの2人は旅行にでかけ、ケンカをしつつ、仲直りをしつつ、
    相手のことをいろいろと想います。


    田舎って、若い頃はしがらみが多くて煩わしくて、早く逃げ出してしまいたいもののような気がします。
    大人になると、そのときは見えなかった良さや、自分の中に染み付いてしまった故郷に気づいたりしますよね。


    好き、嫌いは置いておいても、今の自分を作ってくれたもののひとつが、
    生まれ育った環境だなーと
    故郷のことをほんのちょっとだけ考えちゃいました。

  • 図書館にて。
    最近テーマを決めた競作の本はいろいろあるけれど、これは作家陣がよかったので手に取ってみた。
    角田光代スタートというのがまた贅沢。
    どの物語も、家族への愛と一緒に食べる食事の描写が素晴らしい。食事とは、ただ生を長らえるために口に物を入れる作業ではない。その雰囲気、あたたかさ、風景、匂い、色彩まで浮かび上がってくるようなそれぞれの物語。どれも秀作。
    ただ、ラストの江国香織の作品は、最近読んだ本にも納められていたものだった。2回目でも素敵な物語なのだが、ちょっと残念。

  • この本ができたきっかけはなんだろう。

    誤植がきになってしまった。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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