八犬伝 8 (ホーム社漫画文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834273274

感想・レビュー・書評

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  • 8巻表紙は小文吾。これで表紙並べると仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の順番で揃うのテンション上がる!

    さて最終巻なので関東大戦。毛野ちゃんの戦略で、大角と丶大法師は敵方に間者として潜りこみ攪乱、海賊水軍を味方につけるなどして水陸双方で勝利を収める。そして伏姫の力を借りて、里見家を呪い続けた玉梓の霊も成仏する。

    戦争は終結、しかし里見方は親兵衛の霊薬で敵の兵すらも生き返らせ、里見の領地のみ保障してくれれば他に何も求めないという平和解決を求める。

    丶大は四方を守る仏像を造り、その目に犬士たちの8つの珠を入れる。犬士たちの痣は消え、彼らはいつか里見家に戻ることを誓い、それぞれの故郷などへ旅立っていく…。

    原作では犬士たちが里見家のお姫様をそれぞれ娶り、末永く幸せに暮らしたあと、最終的に丶大の仏像の目に珠を入れ、仙境に入る…という順番だったと思うのだけど、こちらは少女マンガらしく爽やかに、それぞれ人間として成長した犬士たちは旅立っていく終わり方。

    玉梓の最期がとても良かった。彼女は確かに大変な悪女だけれど、あの時代、非力な女性が生きぬくためには、地位のある男性に取り入って、それを次々乗り換えていくしかない。自分は間違ってない、そうするしかなかったという玉梓に少し同情。これは馬琴先生にはなかった発想だなあ。悪は理由なく悪、というのがあの時代の戯作の描かれかただったと思うので。

    そういえば、犬士たちが船虫を殺すエピソードはこのマンガではカットされていたかも。あれって基本的には悪人が成敗される痛快エピソードではあるのだけれど、いくら悪女とはいえ牛の角で突き殺させるとか結構残虐なことを、大の男が数人よってたかってやるの、確かに絵にすると厳しそうだから、外して正解だったかも。

    1巻のあとがきで、実はこのマンガのスタート前はもともとアニメタイアップ、原作者つきという話だったのが立ち消えになり、馬琴を原作にマンガだけ描くことになったとあったので、ご本人の希望ではじめられたわけではない作品をここまで仕上げられたのは本当に素晴らしいと思う。古典のコミカライズに成功した良作。

  • コミック

  • 全8巻

  • 南総里見八犬伝を読みたいなぁ。でも、漫画化されてるのはみんな原作とちょっと違うんだよなぁ。と思ってた時に見つけたのがこの八犬伝。

    スラスラっと読めてしまいました。人によっては、ココが違うとか、ココはもっとこうだ!とかあるかもしれませんが、原作の流れをおおまかにつかみたかった私にはピッタリでした。絵柄もけっこう好きです。

  • 数ある八犬伝コミックの中でも原作にもっとも忠実と異売れているシリーズです
    文字の苦手な方にも判りやすくて楽しめるシリーズです

  • 基本的に、個人戦が得意で、個人プレーの人たちだから、集団戦では、あんまり見せ場がないんだよなぁ。
    しかも、馬琴が、細かいところにこだわるタチだから、余計に、イライラする展開になっちゃう気がします。

    まあ、この巻で、完結です。

  • うう、話の流れとか大好きなのに・・・!!
    私的にやっぱり2巻・3巻辺りの画風が大好きなのです(´д⊂
    でもやっぱり八犬伝は最高だ!

  • 心底からの悪人はいませんよEDでなんだか上手いこと言いくるめられた感じがしてちょっと嫌だなあ。でも良かった、面白かった。伏姫の珠を手離すことでもう一度生まれなおすというという発想は好きだ。

  • うっかり100%コミックスの方で14、15巻買い逃して、最後だけ文庫版に頼ってみたり…

  • 2006/10/24 日記で。

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