ビビビの貧乏時代 いつもお腹をすかせてた! (ホーム社漫画文庫)

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レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834274707

感想・レビュー・書評

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  • なめちゃんの話が面白い。
    つげ義春の姿が見えるのも嬉しい。

  • 貧乏のドン底みたいな漫画家の自伝風短編集。
    戦争が終わっても生き延びる人間の強さと執念が感じられる。

  • びびびのRemix

  • 水木しげる氏の自伝的漫画。
    NHK朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」よりも、かなり壮絶かつ過激な内容。

  • 色んなところに載っていた短編を寄せ集めたにすぎづ、特に目新しい話はない。
    特におもしろかった話が中心に載っていて既読であったがつい買って読んでしまった。。水木さんの本はこうして結構買ってしまう本が多い

  • 朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」で再度注目されている水木先生の自伝的短編を集めた文庫本。過去に出版され既に絶版で読めなくなった本に収録されていた短編も入っているので、水木先生の自伝が好きで、収録されている作品で呼んだことのないものがある人にはおすすめ。特に池上遼一やつげ義春など、当時の水木プロのアシスタントだった有名漫画家も登場します。

    この文庫は当時のアシスタントであった池上遼一を描いた「漫画狂の詩=池上遼一伝=」が読みたくて買いました。おそらく今手に入る書籍ではこの本にしか収録されていないと思う。この短編、師匠の水木しげるが弟子(アシスタント)の池上遼一について描くという珍しい形式になっている。30ページほどの短編作品。

    その他では、他の本にも収録されているが「ドブ川に死す」が物悲しくて俺は好き。水木先生はよく言うと太っ腹、悪く言うとマネージメント脳力があまりないらしく、水木プロのアシスタントはまるで働かない人間、そもそも絵がかけない人間、性格的に問題のある人間もアシスタントとして多数出入していたらしく、その中の問題児を描いた作品。

    うぬぼれ屋でコミュニケーション能力がなく、他の人といさかいばかり起こす問題アシスタントが、水木プロを追い出されて他の漫画家に師事するが、そこでもなじめずそのうちルンペンになり、最後には睡眠薬を飲んで寝てるうちにドブ川にはまって事故死、誰も彼の死を顧みない、という暗い作品。誰も顧みなかった彼を思い出し、作品にして残してあげた水木先生の優しさを感じる。

    なお、水木先生の自伝といえば、長編の「僕の一生はゲゲゲの楽園だ」(文庫版は「完全版水木しげる伝」)があるが、このゲゲゲの楽園は実は部分的に他の短編からページを編集して借用しているところが多くあり、この本に収録されている短編からの切り貼りも多い。

    収録作品一覧:
    落第王 昭和49年
    突撃!悪魔くん 昭和48年
    さびしい人 昭和44年
    街の詩人たち 昭和48年
    ドブ川に死す 昭和48年
    なめちゃん 昭和50年
    わが退魔戦記 昭和45年
    残暑 昭和44年
    国際ギャング団 昭和44年
    漫画狂の詩 昭和50年
    招かれた三人 昭和46年
    2001年 現世の旅 昭和44年
    貸本末期の紳士たち 平成9年

  •  昭和の人たち、特に高度経済成長期初期の人たちは、未来の日本をどのように見ていたんだろうか。モノにあふれ、いつでも好きなものを食べ、少しの労働で好きに生きることができる世界だったのだろうか。手塚治虫の「鉄腕アトム」のようにすでにロボットが作られ人間と共存するような世界だったのか。少なくとも未来に希望を抱き、懸命に働いたのだろう。

     しかし、今を見てみよう。特に、世界的に忙しい人間たちを。いわゆるグローバル企業のCEOを考えてみよう。朝から、パワーブレックファストと称して、会議をしながらの食事。世界中を回る飛行機内でオンライン会議。着いた先で、顧客と食事をしながらの商談。再び飛行機に乗り、別の場所へ。それを続け、わずか2~3時間の睡眠。そして、自身の口座には使う時間も大してないにも関わらず、平均的サラリーマンが生涯に稼ぐ額の賃金が1年も経たずに振り込まれる。どこに個性があろうか。株主に責め立てられ、政府やマスコミに自身の企業の利益のためにロビー活動。同じように会議、会議、会議。働けば働くほど、仕事が増える。気付けば体を壊して引退へ。

     誰もが同じようにマッチ箱のようなマンションの一室に住み、同じテレビを見て、同じ箇所で笑う。同じ時間に朝食を取り、同じように奥さんと口づけを交わし、仕事へ。誰もが同じ小型の新聞を読み、特に同じ箇所に視点が釘づけになる。そんな機械になったかのような2001年の人々。25歳にてすでに老衰と診断される老人が語る、会社での仕事。

     これが、1969年6月25日のビッグコミックに載った(らしい)「2001年現世の旅」という作品である。水木しげるは全く異なる視点から、いや今から見れば冷静な、正確な目で世の中を見ていた。

    特に印象に残ったのがこれだった。

  • 2010/4/23購入・読了

  • つげ義春や池上遼一が水木さんの所でアシしてたのは知らなかった
    題材が下宿経営、紙芝居、貸本、各貧乏時代からまんべんなく集められていて水木さん個人をネタにした漫画に親しむのにちょうど良い一冊

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著者プロフィール

本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。
2015年11月30日、逝去。享年93。

「2018年 『ゲゲゲの鬼太郎(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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